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第2話
今日もまた1日が終わる。
君の声がいつまでも耳に残っている。
あの明るい君の声が…。
「樹」
初めて君にそう呼ばれた時、素直に嬉しかったのを今でも覚えている。
だから…もう1回名前を呼んでくれ…。
俺達がフェアリーに入ってから3ヶ月が経っていた。
もちろん、この期間は飲みしかしていない。
たぶんこれからもそうだろう。
ここに入ってから同じ学年の高村奈々に出会った。
彼女とは飲みを通じて段々と仲良くなっていった。
会う事が多かったせいか、俺と奈々が付き合うのに、そう時間はかからなかった。
奈々と付き合ってから、浮気はしていない。
俺にとって初めての経験だ。
奈々が好きだった。
こんなにも惹かれている自分を嬉しくすら思えた。
毎日が充実していて、何気ない会話や仕草のひとつひとつが、俺の荒んでいた心を癒していく。
「人生とは共に歩める人を探す旅である」
ある人は言う。
まさにその通りだと思う。
俺はずっと探していたのかもしれない。
奈々が好きだった。
これからも変わる事はないだろう。
一緒にいるだけで幸せになれる。
終わりのない道が続いている…。
そう思っていた。




