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27 朝。


「ん、なんかよくわかってないけど、わかった。じゃあ、何ができればお世話の手間が省けるようになるの?」

「うーーーーん、食事作りとお皿洗い、掃除、洗濯かな、ひとまず」

「それを習って、できるようにすればいい?」

「……え? あ、う、うん」

「わかった。習って、毎日やってみて、習得していく。うん、そういうのは得意!! 早速帰ってやり方を聞いてみる! そうだニナ、まだ体調も万全じゃないと思うし、ゆっくり休んで。また明日来るね」

「……、ハイ」

「じゃあね、良い夢を」


 ヒューは私の額に小さなキスを落として、バタバタと部屋を出た。これは新しく習うものができると、楽しみになっちゃうタイプかな……。そう思ったらなんだか、肩の力がすとんと抜けて笑ってしまって。

 広い部屋の中で一人ちょっぴり笑った後、さっきの抱きしめられたぬくもりを思い出しながら、もう一度ベッドに横になった。




 六日目。昨晩早く寝たからか、早めに目が覚めたので、日程調整をお願いした手紙の返事を確認しながら今日と明日のスケジュールを調整した。

 カーテンを開けると、窓から差し込む日差しはまだやわらかく、手紙や手帳を書くのにも調度良かった。北部の昼前に少し似ているような空気感に、いつ北へ帰るかも調整しなきゃ……と手帳に書きこみだけして、大きく伸びをした。



 なんだかヒューとフィーが朝早くこの部屋に来そうだと思い、仕度と着替えは早めに済ませておいた。ヒューは昨日「帰る」と言っていたけど、フィーはねん挫をしているしこの屋敷に居るに違いない。


 暫くして扉がノックされたので「どうぞ」と言うと、右側からヒューが、左側からフィーがひょこっと部屋を覗いて「ニナ、いい?」と言うので二人の可愛さに朝から盛大にキュンときた。


「揃うね、行動がぴったりと。流石双子!」

「そう? ニナさんのお兄さんたちはそうじゃないの?」

「あーーーー、うちはジェス兄さんが一歩引いてラディ兄さんをサポートしている感じかな。私が物心ついた時には二人は既に大人っぽかったし」

「間にお姉さんが二人いらっしゃるんだっけ」

「そうなの」


「朝ごはん、食べるよね? 俺取ってくるよ」

「うん、戴きたい。ありがとう」

「私も食べる!」

「はいはい」


「ニナさんは今日は仕事?」

「うん。昨日挨拶に行けなかったところに行ってくるつもり。……ニナでいいよ?」

「あ、嬉しい! 私もフィーで」

「うん、フィー」

「ありがとう、ニナ」


「あ、これ美味しい……!」

「私もこれ好きでね、来るといつも作って貰うの」

「レシピ教えて? 家でもやってみたい」

「うん。後で聞いておくね」


「あ、もう行かなくっちゃ! フィーはここにいるの?」

「うん、明日までゆっくりしておくって連絡してある」

「そっか」


 私たちがわちゃわちゃ話しているのを、ヒューは肘をついて笑って見ていた。



お読み戴き、本当にありがとうございます。

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