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聖女に認定されてしまったので逃亡します  作者: 天原 重音
襲撃と再会編

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6/18

魔族の襲撃と意外な人物との再会

 数時間後の夕方。クラウスの読みは正解だったと知る。

 立ち寄った大きな街の宿の食堂で『ザカライアの聖職者が一斉にどこかに向かった』と噂が立っていた。どうやって遠く離れた人員に指示を飛ばしているか不明だが、こちらの読み通りに動いてくれるのはありがたい。

 ちなみに、今の自分は金髪碧眼の男になっている。変装ではない。比喩でもない。魔法を使用した。

 男装しても男としては低身長過ぎる。なので、幻術を使うのではなく、骨格を含む容姿そのものを魔法で弄った。容姿の色彩を変えるだけならよく使うが、容姿までも変える事は少ない。骨格まで弄ると時間制限が付き、最大一日程度。それ以上使用すると、解除した時に全身が痛むのだ。成長痛の比ではない。

 こう言う時、もう少し身長が欲しいと思う。せめてあと十センチあれば、ちょっと小柄な男で通ったのに。

 ちなみに男衆も変装している。

 色彩を変更しただけだが、それでも大分印象が変わる。

 のんびりと夕食を取り、有事に備えて一緒の部屋で休む。自分は一時的に魔法を解除した。間を開けての連続使用は本音を言えば避けたいが、現状を考えると仕方がない。

 翌日、当面の間は野宿になるので、手分けして大量の食糧や調味料類を買い込んで街を去った。 

 移動経路は空。

 数日間、魔族に襲われる事はなく移動出来た。

 しかし、前方に突如現れた黒い靄が足止めするように立ちはだかった。

 地上に降り立った直後、空を漂う靄から出現したのは――人間の胴体に獣の頭を持った、魔物とは言い難い存在。数は十を超す。

 逃走しても意味はないと言う全員の判断から、全員戦闘準備に入る。

「あれ、何だと思う?」

 両手にサーベルを持つロンが確認を取る。

「確認を取るまでもないだろう」

「確かにね」

 不敵に笑うクラウスはバスターソードの鍔の先で自身の肩を叩く。黙って頷いたベネディクトは両手に短剣を持ち構えた。

 自分は鉄扇を取り出した。今回は剣の代わりに使用するので、光属性の魔法『花剣』で白い刀身を鉄扇の先に生やす。

 適宜魔法でフォローを飛ばす事になる可能性は皆無ではないが、全員で突撃する可能性を考えての選択だ。

 戦闘開始の合図はない。靄から出て来た全てが地面に降り立つと同時に、一斉に襲い掛かって来た。

 散開するが、一塊となって向かってくる相手を散らす事も忘れない。

「光に眩め。闇は汝を導く標。惑うならば闇の標を見よ――暁闇」

 詠唱と同時に敵の足元が闇色に光り一瞬足が止まるが、足止めでないと知ると勢いを増して突進して来た。

 精神に混乱を齎す魔法の一つだ。だが、この魔法はただ混乱を齎すのではない。

 敵と数合打ち合ったところで効果が表れた。

「ッ!? グギイイイイイ!?」

「ギャァァアアアッ!?」

 突如、敵の二体が頭を抱えて叫ぶ。頭部には闇色の靄がかかっている。足と攻撃の手が止まった二体の首をベネディクトが銀光を纏った短剣で刈り取る。

『暁闇』は闇属性の魔法の一つで、遅滞発動による精神異常を数度齎す。発動回数は大体五回か六回だが、発動のタイミングはランダム。

 集団行動中に仲間の一人がいきなり発狂したら恐怖だろう――そんな発想から生まれた魔法だ。

 案の定、二体が突然発狂したかのように叫び始めて他の動きが鈍った。

 ベネディクトがナイフによる投擲で隙を作り、クラウスとロンが斬り付け、自分は霊力を纏わせた魔法を放って消滅させて行く。

 残りは五体。

 打ち合っていた鉄扇の先に生えていた刀身が砕けた。白い刀身が細かく宙を舞う。好機と言わんばかりに残存の敵が自分に殺到する。武器が欠損した奴に襲い掛かるのは、ある意味鉄則だろう。

 慌てず、狼狽えず、鉄扇を開いて横に払う。砕けた白い刀身が宙に浮く。

「流天牙突」

 魔法名を唱えると、砕けた刀身はジャベリンのような投擲用の槍に形状を変え、下方から敵を穿ち貫通。敵を穿ったあとはそのまま宙に自動で待機。

 僅かに身を捻って心臓と言った急所は避けたのだろうが、全身を貫かれて生きていられる生物がスライム以外にいたら見てみたいものだ。敵は今の攻撃で虫の息となり、手分けして止めを刺して回る。

 死体を燃やして処理を済ませるが、敵が出て来た黒い靄はそのまま中空に漂っている。追加で敵が出て来る気配もない。しかし、放置して追加が出現し追いかけて来るかもしれない。

 手っ取り早く消滅させよう。

 そう判断し魔力を練り上げ始めると、クラウスから待ったがかかった。

「何だ? さっさと消すに限るだろう」

「うん。消すのは同意するけど、神聖魔力で消せるか試したい」

 試す必要性が有るのか? などと思ったが、同じ事を思ったベネディクトがポンと手を打ち合わせて納得した。

「……成程、ククリがいない場合を想定してですか」

「そう言う事」

 クラウスの返答を聞いてロンと一緒に納得の声を上げる。

 この世界では自分がいるから対処出来る。

 仮定の例え話。この世界を去り、別の世界に転生して魔族に遭遇し『そこに菊理が居なかった』時、神聖魔力を使用して魔族が斃せても、『魔族に関わるもの』を消滅させる事が出来るのか。

 その答えは持ち合わせていない。けれど、今ここでその答えを知る事が出来る。失敗しても自分がいる。だから、試してみるには丁度良い機会だ。

 クラウスは軽く息を吐いて集中し、魔力を練り上げて行く。クラウスの魔力光である群青色に銀の光が混ざる。

 銀を纏った青い光は、銀光が混じる赤い炎に変わった。 

「炎波」

 炎が波のように靄に押し寄せ、瞬く間に飲み込む。炎が消えた頃には靄は消滅していた。

 完全消滅を確認すると、クラウスが安堵の息を漏らした。

「成功ですね」

「うん、良かった」

 成功を喜ぶが、今は逃亡中。早々にここから移動すべきだろう。

 話し合って移動方角を決めていた矢先、ポーンと、何かが弾ける音が響いた。軽い炸裂音は会話の音量に負ける程に小さかった。会話が途切れた時に鳴らなければ聞き逃していただろう。

 何の音? と顔を見合わせていると、女性の声が響いた。即座にクラウスとベネディクトの影に入り身を隠す。

「ふぅ。やっと見付けましたよ。クロウティア・ノース」

 現れたのは法衣を身に纏った青い髪の女性。女性の周囲には誰もいない。一人でやって来たのか。

 言葉は交わさなかったが、女性に見覚えが有った。一年程前に王城にいた女性。

 しかし女性よりも、手に持っている杖が気になった。

 置物のような装飾が施された杖。一年前の聖別の儀で見た選定の杖に似ている。

「おや、どちら様でしょうか?」

「邪魔をしないで頂きたいが、全員で来てもらった方が良いでしょうね」

 ベネディクトが名を問うが女性は答えず、淡々と背後に向かって手を振る。直後、空間が揺らぎ、銀に輝く鎧を身に纏った騎士風な格好をした青い髪の男が多数出現した。全員既に抜剣済み。

「抵抗をしたければしても構いませんが、すればするほど扱いが悪くなります」

 脅迫かよ、と突っ込みたいが、そんな空気ではない。

 いきなり斬りかかって来る事はないだろうが、念の為障壁を展開し、跳びかかられないように備える。

 展開された障壁を見て女性は眉を顰めたが何も言わない。往生際が悪いと思っているのだろう。抜剣した鎧姿の男達が取り囲むように移動する。

 その様子を見ながら、念話を飛ばして四人で話し合う。

『転移で移動するの?』

『それはそれでアリでしょうね』

『なら、早々に移動しよう』

 ロンが問い、ベネディクトが『それもアリ』と肯定する。ならばと提案するが、クラウスから待ったがかかった。

『いや、移動は待った』

『何でよ?』

『情報ですか?』

『喋るのこいつら』

 女性と男共を見る。気が立っているようには見えないが、口は堅そうだ。

『喋らなさそうだよ。拷問でもするの?』

『せめて尋問と言って下さい』

 ロンのストレートな疑問にベネディクトが訂正を求める。尋問するのはベネディクトが適任だもんね。

『で、どうするの?』

 会話が逸れないように修正を試みる。

『どうやってここまで来たか気になるから、一緒に付いて行って、情報を得たら逃亡で良いんじゃないか?』

『確かに、ここからザカライアまで遠過ぎる』

『この世界に転移系の魔法が在ったんじゃないの?』

 クラウスの提案に、ベネディクトは肯定しつつ、感じた疑念を口にする。ベネディクトの疑念に『こうじゃないか』と回答すると否定が入った。

『いいえ。一般的には存在しない事になっています』

『ザカライアだったら所有しているかもしれないって事?』

 ロンの指摘をクラウスが肯定した。

『そう言う事だ。情報の収集は基本だからな』

『魔族の情報を収集が第一目標。ザカライアの情報収集が第二目標って感じですね』

『ザカライアの情報って、教皇をトップに据えた宗教都市国家である、以外にあまり出回っていないもんね』

『ベネディクトの案で行こう。短距離転移よる脱出なら全員出来るだろう?』

『僕、二十メートル以上の移動は出来ないんだけど』

 短距離ならば全員出来るだろうが、移動可能距離が短いロンが自信なさげな声を上げる。

 狙撃による支援を得意とするロンが得意とする魔法のは意外な事に『付与系』。それ以外の魔法は『簡単な補助系』が使える程度。遊撃による支援を得意とするのはベネディクトも同じだが、こいつは簡単なものは一通り使える。

 若干脳筋なところがあるクラウスはこの二人以上に使える。状況によっては自分の補佐もして貰うのではっきり言って腕はいい。

『なら、ロンはあたしかクラウスと合流するって形で良い?』

『それが良いでしょうね。状況によっては私も向かいます』

『分かった』

 作戦会議終了。

 仕切り代わりに展開していた障壁を解除すると、自分だけ男衆から引き離された。

 杖を持った女性がやって来て、自分の肩を手で掴み、杖で地面を叩く。

「え?」

 すると、一瞬で視界が切り替わった。

 慌てて周囲を見回す。周囲には誰もおらず、自分と女性だけでほっとしたが、落ち着かない部屋だった。

 豪華絢爛と言う形容詞がしっくりと来る屋内は『王城の大広間』を連想させる。

 個人的な感想を述べるのなら、金を注ぎ込みまくった悪趣味な部屋。

 天井や梁、柱の境目には何かしらの金細工が施され、正面のステンドグラスの縁にも金があしらわれている。天井からは宝石があしらわれた煌びやかなシャンデリアがいくつも吊り下げられている。柱の蝋燭台も金色。設置されている椅子も、玉座のように絢爛。

 どこの晩餐会の会場だよ。

 そう突っ込みたい程に贅を尽くした部屋。

 悪趣味過ぎて呆気に取られていると、音を立ててドアが開いた。女性に頭を掴まれ無理矢理下げさせられる。どこかの王が入って来たのか?

 面を上げろと、如何にもの王様っぽい台詞が降って来る。掴まれていた頭が解放される。

 顔を上げると厳めしい顔付きをした、手入れの行き届いた髭を持った初老の金髪紫眼の男性が護衛兵と思しき男を従え玉座に座りふんぞり返っていた。だが、王にしては身に纏う衣装が高位司祭が身に纏う法衣を更に豪華にしたようなもので、とてもではないが王の衣装には思えなかった。目の下に妙な隈が有るので、死に装束にも見える。

 この男は誰だ? その答えは頭を垂れて報告する女性の発言で判明した。

「教皇聖下。お連れ致しました」

「ご苦労」

 低く重い声で女性を労う男性。

 ……は? 教皇?

 女性の発言を耳にして玉座に座る男性を二度見した。

 確かに意匠は法衣のようだが、神職の人間にしては絢爛過ぎる。

 教皇だとしても、金の刺繍塗れな法衣は……神職者として如何なものか。

 熊のようで王のような威厳を放つ男性なので逆に似合っている。これが豚のように肥えた男だったら……成金のようで似合わなかっただろう。

「その娘が、数百年振りに見付かった『黄金の聖女』候補か」

「はい」

 意外な正体に驚いている間も、女性と教皇の会話は続いていた。

 だが、その会話も不意に途切れ、女性が手にしていた杖を押し付けて来た。手で押し返そうと触れた瞬間、軽く弾ける衝撃と共に杖が金色に光り輝いた。

 周囲からどよめきが聞こえる。

「ふむ。確かに聖女だな。部屋に押し込んでおけ」

「はっ」

 教皇は髭をしごきながら命令を下す。

 いや、部屋に押し込めって。強制連行までして拒否権もないのかよ!

 周囲を見やれば、迅速かつ見事な連携を見せる神殿騎士らしい数人の男共に囲まれ、そのまま移動。両腕を掴まれているので、第三者がいたら連行されているようにも見えただろう。

 実質、連行だしね。

 連れて行かれた部屋は広いが簡素だった。窓には鉄格子が嵌め込まれているので貴賓牢にも見える。

 自分を部屋に押し込むと、外から鍵を掛けた音が響き、足音が遠ざかって行く。

 まんま牢屋かよ。

 ため息を吐き、改めて部屋を見回す。ベッド、コップと水差しが置かれたテーブル、椅子、チェストが置かれている。掃除は行き届いているし、鉄格子付きだが大きな窓もある。ただ、長年使用されていなかったのか空気が埃っぽい。

 牢屋と言うか懲罰独房のように見えて来た。

 取り合えず、換気として窓を開け、ベッドに腰を下ろす。胸に手を当てて霊力の自己封印の状況を確認する。

 ……封印率七割。あの杖が原因だな。

 封印率を通常に戻す。

 一安心ではないが、これで魔族からはバレにくくなるだろう。

 しかし、独りになると置いてきぼりにした男衆はどうしているのだろうか。

 見た目以上にタフだから心配は要らないが、騒動を起こしていそう。襲われてもあの三人だったらどうにかするだろう。

 念の為、『魔力で起動するスマホ』とパーティメンバーから言われた超長距離通信機を取り出す。スマホを参考に作ったので見た目はスマホそのもの。一応『テレビカメラ付き、撮影保存機能とメール一式機能』なども付けたので、キーボード部分をスライド収納にしたので益々スマホに見える。

 使用方法もスマホそのもの。ただし、道具入れなどに収納していると通信やメールの受信が出来ないのが欠点。メールの受信は蓄積型にしたので、道具入れから取り出すと即受信するのだ。

「おっ、来たか」

 道具入れから出すと、メールを受信した。差出人はベネディクト。内容はこちらの安否確認とあのあと『どうなったか』が記載されていた。

 全員でとは言っていたが、やはり自分の転送だけが目的だったようで、あのあと三人を『口封じ』として殺しにかかったそうだ。教会の兵がそれで良いのかよと突っ込みたいところだが、あの三人が相手では逆に殺されるだろうに。

 ほぼ全員を半殺しにしたあと、ベネディクト主導で訊問タイムとなった。ここで死にたくなる程に情報を搾り取られた兵に合掌。ベネディクトは女顔の割に容赦がないから、……兵の精神状態が正常に戻れば良いね。

 そこで得た情報は次の通り。


 魔族に関する情報


・大陸中央の『赤灰山』の麓に存在する瘴気の洞穴は現在拡大中。

・拡大に合わせて、魔族の出現率も上昇。

・神性魔法取得者が対処しているが、全体的に数が少ない為、焼け石に水状態。

・霊力保持者を各国から招集して事態の対処に当たっているが、過半数が魔族に殺害された。


 ザカライアに関する情報


・先程杖を持って現れた女性の名はベロニカ。ザカライアで最も霊力を持った女性。

・ザカライアは教皇を王としているが、ほぼ隣国のサントリナ王家に取り込まれており、現教皇も隣国の王弟。

・次期教皇とされている人物も、隣国王弟の息子。

・瘴気の洞穴から出現する魔族の対応に追われて、ザカライアの兵の数は少ない。


 おいおい。何だこの情報は?

 想像以上にやばい状況だったのかよ。

 取り合えず、『無事だが貴賓牢みたいな部屋に閉じ込められた』、『黄金の聖女についての情報はなかったか』と短く返信する。

 僅か数分で返信が来た。

『真偽不確かな古の伝承が存在。内容は黄金の聖女を瘴気の洞に投げ込めば洞は閉じる、と言うもの。追及すると生贄に近いそうだ』

 何だそれは?

『これは教皇が文献を調べていた最中に見付けたと主張。黄金の聖女の本来の意味は、選定の杖から溢れ出る金の光を浴びた聖女、との事』

 後半安直だな。

『教皇には注意されたし。今からザカライアに向かう』

 了解。次回は念話でお願い、と返信し道具入れに仕舞う。次回は念話でお願いと頼み、実際に念話が来れば『念話が届く範囲に三人がいる』と言うのが判明する。こちらに向かうと一文が有った。これは送信と同時に出発している。

 ここは待った方が良いな。待ち時間で情報の咀嚼をしてしまおう。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

本編の書き溜め分連投完了です。

次回投稿には時間が空くと思いますが、投稿時には読んで頂けると幸いです。


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