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8章「白色の影 2」
ところで、僕がこの盗みで不安に思っている事がある。それは・・・
「嗚呼!!来た!!」
進行ルートの待ち伏せだ。
今回、警察は僕が来る事を予想していた様で、博物館は勿論の事、使っている進行ルートまでも警備を置いていた。
途端に赤色灯の光とサイレンが周りに現れ始める。
「チッ、やるしかないか!」
人の姿に成って、パトカーを踏んでジャンプする。
手に怨念を出して、銃の姿に変化させた。
H&K P30の形になった。前に西部劇で見たのを思い出した。
「止まれ!!」
狙いを定める。暴風の中。
狙うは運転席?いや、ボンネットだ。僕は不殺主義だ。
鈍い銃声を立てたP30は、弾を発出し、ボンネットを突き破り、エンジンを停止させた。
パトカーが止まっていく所が見えた。
「済まないが、僕の為に止まってくれ。怪盗Eの再来だ!!」
ちなみにH&K P30とは
H&K P30は、ドイツの銃器メーカーであるヘッケラー&コッホ社が同社のH&K P2000の改良モデルとして2006年に発表した自動拳銃である。2005年の発表時にはH&K P3000の名称で発表されていた。(wikiより引用)