5.
目を覚ますと、周りに何も無い大草原にいた。
耳には来る前から付けていた赤い石のピアスが揺れている。
手荷物は何も無く、強いて言うならば私の隣になにか青い妖精?のようなものが浮いていることくらいか。
私はそれを凝視した。
『こんにちは、わたくし異世界転移サポート妖精アイです』
なんかアイとか言ってる妖精も異世界転移のなんやららしい。
『ステータスの見方とこの世界の説明をさせていただきます』
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アイによると、空中で指で十時をきるかステータスと呟くとステータスを見ることができるらしい。早速試してみたところ
チヤ・クレイ
職業 弓術士
レベル Lv.5
スキル 高速吸収 【アウトアッシミル】
狙撃手【ティラユール】
だった。
アイに神から初級錬金術と銃士のスキルを貰ったのにないと抗議してみると、なぜだか分からないと言われ、まぁ、いっかと諦めた。
この世界はここではスティゴルというそう。
ここの世界には魔物がおり、その魔物は際限なく湧き続けているらしい。魔物は迷宮というダンジョンにいるものと森などにいる普通の魔物に別れる。しかも、魔物と契約する人も時にはいて、スキルはいるが、その契約できる人は召喚士として活躍できるという。私はそのスキルは持っていない。
しかも、精霊や妖精も存在するがほとんどの人が見えないので妖精の力を借りる妖精魔法はとても希少だという。
『すみません、装置の故障か何かでチートのような能力は付与できませんでしたが、代わりに武器などを揃えることができるお金をどうぞ』
お金をゲット!テレレレッレ~
じゃなくて価値わからんわ!
アイは帰ろうとしていた所気づいたように猛スピードでこちらに戻ってきた。アイって抜けてるよねw
『そうです、そうです。ここでは銅貨と銀貨、大銀貨、金貨、大金貨があります』
価値設定は
銅貨 10 ティル (円)
銀貨 100 ティル
大銀貨 1000 ティル
金貨 10000 ティル
大金貨 100000 ティル
大金貨は貴族や王族くらいしか所持しないので実質使うのは銅貨、銀貨、大銀貨、金貨とのこと。冒険者には貴族からの依頼もあるので持っていてもあまり怪しまれないとのこと。(レートが低い冒険者が持っていると危ないかもとも言われたけど)
とのことで、街に向かうことにした。
貰ったのは金貨10枚、銀貨5枚なので105000ティル(円)である1週間ほどは生活できる。(全然贅沢は出来ないけど)