ユニーク装備とネタ装備 その4
では次はそのマジシャンの杖装備、『九尾キューティースタッフ』です。
以前紹介したので、ここはさらっと流します。
これは『山岳地帯』という初期のフィールドに出る『九尾』というモンスターが落とすユニーク装備です。
杖と言うよりは箒という印象の装備で、箒で言う掃くところがフサフサのキツネの尻尾になっています。尻尾の根元部分には赤いリボンがついていて、柄の先にはキツネの耳がついています。
おそらくですが、当時ユニーク装備の人気投票をすれば一位を取っていたと思います。それほど人気のあった、かわいい装備です。
おしゃれマジシャンの中には、街中に行くとわざわざこの武器に持ち換える人もいました。
マジシャンは杖を装備すると走りモーションが変わります。
二次職からは割と色々な武器で走りモーションが変わりますが、一次職で変化があったのは杖だけでした。
マジシャンは走る代わりに杖に腰掛けてすいーっと地面を滑るのですが、箒のような九尾杖はこのモーションが非常に似合うのです。
黒ずくめのとんがり帽子に九尾杖というのは、マジシャンならば一度はやってみたいファッションだったのではないでしょうか。
杖のユニークでもう一つ紹介したいものがあります。『フラワーセクシースタッフ』というものです。
これは『ラフレシア』という分厚いたらこ唇の花のモンスターからドロップする装備で、杖の先端にはそのラフレシアがそのままついています。かなりインパクトのあるビジュアルをしていて、これを見た第一印象が『きもちわるい』以外の人は少数派だと思います。
私もそうでした。
そしてこの杖、やけにでかいです。
マジシャンは立ち止まると杖を斜めに持つため、その先端は顔の真横に来ます。
ラフレシアの顔面はプレイヤーの頭よりも大きく、どうしてもその毒々しい花弁や真っ赤な唇に視線が吸い寄せられてしまうのです。
キャラクターの目や口、髪型なども細かく変えられるのがラテールなのですが、フラワーセクシースタッフを装備すると視線の大部分がそっちに持っていかれます。
そのためかオシャレマジシャン達からの評判は最悪で、「万に一つも杖に触りたくないからラフレシアは狩らない」というファッションモンスターまでいました。
ですが私もある時から、これはこれでアリかなと思うようになりました。
この毒々しいフラワーセクシースタッフを着こなしているプレイヤーを見たのです。そのプレイヤーは杖に合わせたのか、ファッションの方も毒々しい原色をふんだんに使っていました。
アメリカのケーキと言えば伝わるでしょうか?
たぶん郷に入っては郷に従え的な発想だと思います。
方向性は何であれ、行き着くとこまで行き着いたら逆に良くなることもあるのです。これは人生にも当てはまりそうな重要な考え方ではないでしょうか?
そしてそういう使い方に限って言えば、この杖はラテールでも1・2を争う使いやすさであると言えそうです。
まぁ私がマジシャンだったら絶対九尾杖を使いますが。
では次はナックルのユニーク装備、『ラミアゴールドスネーク』です。
万年筆の先端のようなスリットの入った形状をした、鋭く尖ったナックルです。
ナックルの割りには殴るのに適してない形状のような気がしますが、まぁナックラーの一~四次スキル12個のうち、殴るものは3つしかないのでセーフとしておきましょう。
この12個のスキルのうち、手からエネルギーを放って攻撃するスキルが3つあります。ラミアゴールドスネークは、これらのスキル使用時に非常に映えるのです。
エネルギーが武器のスリット部分から放出されているように見えるので、何というか、エネルギーを撃ち出している感があるのです。
ちなみにナックラーの残りのスキルは蹴りが4、鉄山靠が1。残り1つは『ラストクラッシャー』という、マグ○ムトルネードみたいなやつです。
このラミアゴールドスネーク、性能は戦闘用でなく、アイテム収集用となっています。
装備するとアイテムのドロップ率が上がり、敵を倒した際のゲーム内マネー獲得額も増加します。
ウルフスピアをドロップさせるのが楽になるのではと思って、私もこれを狙ってみたことがあります。
しかし結果は大惨敗。レベル9のワーウルフと比べてレベル63の『ラミア』は狩るのが大変で、ラミアゴールドスネークを手に入れる時間でウルフスピアが2本くらいはドロップしそうだったので諦めました。
このラミアは『ピラミッド』というマップに出る、下半身が蛇になった女性型のモンスターです。通常モンスターなので倒せばすぐリポップしてくれるのですが、同時に三体くらいしか出てくれないので、大量に狩るというのがなかなか難しいのです。それに結構広いマップの奥まったところにいるので、会いに行くのも戻るものもなかなか大変だった覚えがあります。
このラミアゴールドスネークを、金策用に作成したサブキャラのレンジャーに装備させる賢いプレイヤーもいました。
レンジャーは『幸運の一撃』という、レアアイテムのドロップ率を大きく引き上げる攻撃スキルを取得することができます。それとラミアゴールドスネークを併用して、ボスユニークなどを狙ったわけです。
私もそういったサブキャラが欲しかったのですが、これをするにはただでさえ死にやすいレンジャーで射程の短いナックルを装備し、しかもボスモンスターをソロ狩りする必要があります。
つまり、サブキャラらしからぬレベルの高さが求められたわけです。
ラテールは特定のレベルになると、必要経験値が非現実的なまでに跳ね上がるゲームです。サブの幸運レンジャーは、そういった実質のレベルキャップに到達したプレイヤーが育てるものだったのです。
その苦労の分、実入りはかなりのものだったそうです。
サブでもメインでも幸運レンジャーを持っていた人は、ボス狩りのトドメ要員として引っ張りだこでした。




