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事故
次の朝学校に行くと片瀬の姿はなかった。
それに片瀬の手下がかなり焦っていた。
何があったか聞こうかと思ったが俺がきいたところで教えてくれるはずないと思いやめておいた。
朝のホームルームで担任が教室に入ってくるや否や深刻な顔でしゃべり始めた。
「昨日片瀬君が交通事故にあいました。いまだに意識は戻ってなく昏睡状態です。」
正直俺はうれしかった。
これで俺がいじめられることはなくなると思った。
このまま死んでしまえばいいと、思ってしまった。
その日から片瀬の手下が俺に絡んでくることはあったが片瀬がいたときほど俺がいじめられることは
なくなった。
幸せだった。
それから一週間が過ぎた日担任から報告があった。
「片瀬君の目が覚めました。しかし・・これからさき片瀬君は二度と立てない体になってしまいました。
それ以外に片瀬君には異常はなくあと少しした車いす登校できるようになると思います。」
それを聞いた時正直なところ「なんで死ななかったんだ」と思った。