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いじめ  作者: ジェームズ ラピッドソン
3/7

卒業アルバム

今、俺の頭は水でびしょびしょだ。

池に落ちてしまったわけでもないし、俺がドジをしてしまったわけでもない。

そう全部片瀬率いるいじめ集団のせいだ。

俺はさっき一人で運動場のベンチに座っていた。

すると急にいじめ集団が俺に水をぶちまけてきた。

「あっはっはっは!びしょびしょだなぁ!」

片瀬たちは俺を見て大笑いしている。

さすがの俺も堪忍袋の緒が切れた。

俺は立ち上がるとすごい勢いで片瀬の顔をぶん殴った。

以前、石井の顔をぶん殴った時のように。

「ごぉ!」

片瀬はその場に倒れこんだ。

「て・・てめぇ・・。」

片瀬は起き上がると俺が殴った力の何倍も強く俺の顔面を殴った。

俺は倒れこんだ。痛みで立ち上がることができなかった。

倒れこんだ俺の腹をいじめ集団たちは蹴りつづけた。

5分ほど蹴られ続けた後、最後に片瀬が思いっきり蹴っていじめ集団は去っていった。

俺は泣いた。泣きつかれるまでづっと泣いた。



その日の夜。

俺はなんとなく小学校の卒業アルバムを見た。

小学校の頃の友達を思い出してまた少し涙が出てきた。

懐かしいと共にとても申し訳ない気分になった。

そう、石井の写真がたくさんあったからだ。

自分がいじめられる側になってやっといままで自分がやってきたことの愚かさが分かった。

もう一度、石井に会い謝りたい。その気持ちでいっぱいになった。



次の日から俺へのいじめがもっと激しくなった。

きっと昨日抵抗したからだろう。






ある休日。俺は広島へと旅行に行くことになった。


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