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導入、そして打ちきり(笑)

これは私が体験した古いゲームを元に書いています。


だれも信用できない。外人はみんな敵。アイテムは奪い合い、チートが横暴し、一撃で死ぬ剣。対PK対策など、町から出た瞬間に殺されます。ダンジョンに大量にアイテムをばらまき回線落ちさせて相手を後ろから一撃等々・・・・・・。


オンラインゲームがあまり無い時代、しかも英語版のみ。

チャットはみんなローマ字でした。

笑いは w 出はなく、(warai だったり (w の時代にやっていたゲームを思い出しながら書き上げました。1時間ぐらい?


撲殺系ヒーローとヒロインはまだ分かりません。

 桜色が足下を染める季節が過ぎ、深緑の隙間を通る風から離れ、今となっては農道という散歩道は見あたらない。


 ブロック塀と側溝の灰色がいつまでも変わらず、タカシの15歳という足を無駄に急がせた。


 ど田舎のグンマーから離れてスーツケースも持たず、リュックサック一つで東京の高校に入学した。


 友達はみんな親切で都会にも馴染めた筈だったが、初めて持ったスマホでのSNSやグループチャットに馴染めず、せっかく色々教えてくれるのに、まだ孤立した感覚が離れない。


スマホ、インターネット、ゲーム、オタクを知ろうと、向かったのは青や緑の電車を乗り継ぎ辿り付いたのはアキバだった。


中央改札を抜けると沢山の人々の流れに入れず、肩がぶつかりそうになる。みんなスマホを操作しながらよく歩けるなと関心した。


アイドルのチケット売場に大きなテレビ画面、アニメのキャラクター、大音量で流れる閉店セールのかけ声。初めてみたメイド服はびっくりするぐらいに、足を大胆に見せつける。タカシには刺激が強すぎた。


すると、一人のメイドが近寄ってきた。


「こんにちはー!もえもえ猫のしっぽメイドかふぇでーす!どうですかー?」


 初めて年上の女性と目があい話しかけられた、恥ずかしいのでタカシは早々と立ち去る。しかし何度振り切っても目の前に現れるメイドたち。女子高生の制服だが、どうみても年上の人ばかりだった。


 今日は土曜日なので歩行者天国。振り返ると黄色の電車が上を走っている。上を見上げれば視界を遮る物は山だけだったのに。


 大きなポスターに見たこと無いゲームばかり。歩いてるだけで疲れてしまい、立ち寄ったのはチュロスを売っている店だった。奥には下へと続く階段、涼しそうだし、この騒音から逃げられると思いすぐに駆け込んだ。



「コーヒーですか?Vですか?」


綺麗な茶色の髪に黒のウェイター服が似合うのお姉さんがメニューをテーブルに置きながら、ニコニコと接客してくれた。


V?そうだ思い出した。かなりオタクな友達から聞いた言葉、『V』とりあえずハードコアと言っておけと言われていたので、試しに答えてみた。


『ハードコアでお願いします』


いきなり店員の顔がひきつり、持っていたお盆を落とす。奥のバーテンダーみたいなイケメンのお兄さんはグラスを落として割ってしまった。


散乱したガラスとみんなの表情が一致していた。


「お客様。本気ですか?一度失敗すれば・・・・・・。」


緊迫した顔で迫ってくる。しかしイケメンバーテンダーが割り込んできた。


「最近、高校生のお客様が・・・・・・。いえ、何でもございません。我々は提供するだけです」


すると突然、すーっと鼻に入ってくる、ミントのようなさわやかな香りが脳の奥まで染み渡ってくる。


「ちょっとまって!」


 うっすらとお姉さんの声が聞こえる。もう頭がぼんやりしてきて、何も見えない。


「このレアカードを買って行きなさい!今なら5万円でいいから!みんな買っていくのよ、駄目なら1万円のカードでもいいわ!、どうせならこの50万のーーー」


ご、ごじゅうまん・・・・・・ま、万円・・・・・・。高すぎる・・・・・・。酷い。



***************


 目が覚めると地面に横たわっていた。ぼんやりと視界に映ったのは青いローブと白い髭の外国のおじいさん。それにあたりは暗く雨上がりのような夜だった。


 いくつもあるぼろいテントに、たいまつの明かりとオイルの臭い、嗅いだことの無い緑の草花。


 起きあがると、おじいさんがゆっくりと近づいてきた。まるで待っていたかのように。


「人間よ、幾度も無く、あてもなく、なぜそこまで求めるのだ」


突然の質問なのだろうか、話がまるで分からない。


「人違いです」


とにかく、自分は関係ないとアピールする。


「おまえには、この武器を授けよう」


 かなり使い古した木の棒に釘が打ち付けられており、持つところは包帯のような白い布が巻いてあった。いかにも殺しの道具だ。農具ではない。


「私はそういうの入りません」


「ならば人間よ。望みはなんだ」


 これはゲームなのか。それともお芝居なのか、分からない。だけど臭いと平衡感覚と私の神経はどんなに優れたコンピュータでも表せないと、タカシには自信があった。


「では、同じ物を与えてやろう」


おじいさんはタカシの言う事には耳もくれず、ただテンプレ通りの言葉をしゃべっているようだ。しかしそれでもタカシは拒み続ける。


「いいえ入りません、結構です」


 しかし、おじいさんは話を続ける。両手を上げると、緑に輝く小さなオーロラの中に現れたのは、アニメの女の子のキャラクターだった。


「人間よ。知っているぞ。アきば王の入り口から来た者はすべてこれを求める。さあ、扉は開かれた。死ぬこと無く、破壊神ディアボロスを倒し、このビショウジョを勝ち取るのだぁぁぁあ!」


「はい?」


つづく・・・・・・。


打ちきりです。

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