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主人公1側状況変遷とヒロイン

後で、読みやすくする。

   ・・・・

忌々しい、また戦の音だ。

飛び散る薔薇、切られる枝、スリッパで叩かれるゴキブリの様。

そんな中でも、太陽の光が差し込む教会があった。

教会の窓ガラスから、太陽光が差し込み其れが巨大な十字架の貼り付け台の影をつくる。其れの交点には、女性が倒れていた。


「シャレーゼ!」


誰かがその女性を呼ぶ。


「無様だな、ガリア王」


女性を呼ぶ王の後ろには、また男がいた。


「何故だ、何故妻を殺す!」

「妻?殺す?何を寝ぼけたことを。戦に妻も殺すも関係ない。

勝敗だけが有無を言う。」

「気が狂ったか!ガーイウス・ユーリウス・カエサル!」


ガリア王は、立ち上がりカエサルを指さす。


「歴史は変わったのだ。アウェークス・リベード・ガリア。」

「何を言っている、貴様は」


ガリア王は剣を抜き、壁に置かれていた盾を装備する。


「歴史。過去に居た人物が、戦に勝ち正しい亊だけが表に残る。敗戦国は、全て悪だ。勝利国だけが、正義だ。」


カエサルは、剣の柄を握る。


「戯言を!」


二人は同時に、駆け出し同時に斬った。


「ぐ・・」


ガリア王の横腹が切られた。しかし、衣服を掠めただけだった。


「ち・・」

「お前は・・・」


二人の見先は・・・


「興冷めだ。」


‘奴’を見たカエサルは、剣を仕舞い去ろうとした。


「俺はこのことを、ガリア戦記という名目で後世に記す。

対抗したいのなら、貴様も文献で勝負しろ」


今度こそ、カエサルは去った。


「・・取り敢えず、有難う。」


表情、顔すら分からぬ‘奴’に礼をいう。


「何、宿泊させてくれたお礼だ。」


声すらも曖昧な‘奴’は、ガリア王と握手をする。


―私は其れを、後世に伝えよう―


何とも云いがたき‘奴’の笑であった。


「!」


・・・川田は、汗だくだくであった。なんつー夢だよ、

一息ため息をつく。・・・・浄化で服や身体の汚れを消す。

すると、ドンドンと扉を叩かれダンと開かれる。


「起きたか!」

「起きてるよ。」


彼は耳を手で塞ぐ。彼は入ってきた奴を、忌々しく睨んだ。


「朝っぱらから五月蝿い。もっと静かに起こさせてくれ。

そして目覚ましはいらん。」

「そんな亊はさせぬぞ!朝活発でなければ、仕事に支障がでまする!

さあ!さっさと着替えて中庭へ行きなされ!」

「分かったから・・」


ノックしたけど、勝手に入ってきた男は、言うだけ言うとさっさと出ていった。


(朝も静かに迎えられんのか)


再びため息をつく。取り敢えず、着替えて中庭に向かった。

そこでしていたのは、なんとも懐かしい体操であった。

夏休みにスタンプカードをもって、朝六時に起きて公園に行き寒く、眠たいままやったなぁ。そんで、全てを埋めると菓子袋と花火をもらえたなぁ。

真に感慨深い。


と思い出を振り返した後、体操をした。



 基本的な生理的行動をした後、川田は適当に城内を散策した。


今先ほどの中庭は、第一であり他に二と三がある。

その二のほうにきた。

ここには、草木や池がある。それで、池にはテラスがある。

ただでさえ標高が高いため、肌寒く思える。


「おお、綺麗な場所だ。しっかし、寒いなー。」


長袖・長ズボンであるが、寒いものは寒い。何故か雪も少し積もっている。

彼はテラスに行く。意外にも暖かい。


「あったけ~!」


縮こまった筋肉を伸ばす。


 少しまったりしていると、段々と何故こんなに暖かいのか不思議になった。


「・・・」


柱や床を触ると、熱かった。

水ぶくれが生じるほど熱くはないが、十秒とも耐え切れない。また彼は思う。よく靴がとけないな、と。

靴は地球からの産物である。

熱には弱いのだが、溶けない。

ならば、この熱さ・・熱エネルギーが特殊ということに結論がいった。

だが、どのような物質なのかわからない。

テラスの床・柱は、ヨーロッパにありそうな大理石だ。しかし、本当に不思議な材質だ。大理石とは思えない。


「オリハルコン」


その声に驚いて、声の主の方へ振り向く。其処には神樹と少女がいた。


「あ、神樹さん」


神樹はテラスの中に、少女と共に入る。

少女は椅子に座った。神樹は柱に触る。


「こいつは、エネサストの高い峰々の頂上にある『岩石惑星産オリハルコン』だ。銀河星団製以外の此れは、すべての物質を拒絶する。

だが、何故かこいつの中には、シーガイアの溶岩の中でしかとれない『灼熱ルビー』が中に埋め込まれている。

こいつは莫大であり、特殊な熱エネルギーで其れを破壊している。

所謂摩擦だ。此れを利用し、この建家内の温度を一定に保っている。」


そう解説すると、少女の隣に座る。


「解説、乙。で、神樹さん、何のようですか。」

「お前がもし、戦に出向くときの補佐を紹介しにきた。」

「成程、野放しにしておくと面倒いんですね。」

「ああ。」


 川田は少女の面と向かい合う。

そして、暫くの静寂の後、少女は口を開く。


「私はフィネー。貴方の、将軍の補佐と成った。宜しくお願い申し奉る。」


・・川田は何処から突っ込めばいいのか解らない。

説明していなかったが、此奴はフードをかぶっていたため容姿が解らなかった。

しかし、自己紹介時に脱がれると一々の反応を起こすのが面倒くさい位よいもの。

そして、無駄に長い敬語。日本語と古語を分けて欲しい。

このままじゃ、丁寧すぎて意味不明となっている。


「・・僕は川田。よろしくお願いします。」


自己紹介を終えた後、不思議な風がこのテラスを通り抜けて行った。



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