表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/25

扱いが主人公3登場

後で改行。


此処は、とある街。其処には、おっさんと子供が居た。

おっさんは、青年にしか見えないが、なんとなくそう見えた。


青年らが見ているのは、歩行者信号だ。今は赤だ。

青年は子供たちの隣に来た。

何かを待っているかのような、眼光であった。少し車が減った時、青年は未だに赤の信号に指さす。


「赤信号、皆で渡れば・・怖くねぇ!行け!野郎ども!」

「ワアアアアア!」


青年は大声で、子供に赤信号を渡るように言った。

青年も、子供たちの先頭に立つ。一気に走り、向こう側に着いた。

青年には、爽快したような表情をしていた。其処に、一人の男が近寄る。


「孫策!」

「げぇっ!周瑜!」


周瑜と呼ばれた男は、孫策に近づく。

子供たちは先程のことで、話が盛り上がっている。


「何時も言っているだろう、どんなに車がすくなくても撥ねられる可能性があると。」

「いやー、すまんなー周瑜。何かこー、一度やってみたくってさー。

好奇心が異常に湧くんだよな。」


周瑜は和かに笑う。

そして、「莫迦が!」脳天チョップを食らわす。


「ごふっ」

「何が一度なんだ、何が。

駆け込み乗車、三輪車で山下り、鋼鉄性フォークで雪山登山、競輪用自転車で高速道路疾走、警察巡回車でF-1とカーチェイス、線路に石置き、津波を挙拳で割り止める。

これ以上やるのなら!大喬殿に言い伝えるぞ!」


怒りが結構あるようだ。


「まーまー、そんなに起こるなって、政務で疲れているんだろ?休めって。」


周瑜はため息をつき、子供達を見る。


「ならば、早朝と夜、君も手伝ってくれ。」

「早朝は無理だなー」

「給料」

「やらせて貰うぜ!」


周瑜は、現金であり馬鹿でもありある意味良かったと安堵していた。


「策、子供たちを家へ返せ。今からあそこへ向かう。」

「どこだ?」

「君が訪れると何時もあれを云う場所へ。」


孫策は、少し明後日の方をむき、思考を巡らせた。結論は、彼処だ!


 ・・・・移動中。


 此処は暑い島だ。おまけに、戦争での不発弾や遺骨がごろごろあり、戦車まで埋まっている。この島は、珊瑚で出来ていて、外国には‘南のガラパゴス’と呼ばれ注目されている。この島は山千峰にあるはずなのだが、やはりアレにによって此処に来てしまった様だ。


「あちぃ~!」

「暑い言うな、もっと熱くなるだろうが」

「じゃあ、寒いとか言えばいいのか?俺には、言靈は操れねぇぞ。」

「気分だよ、気分。」


二人は汗だっくだくの状態で、この島に来た。

この国は、様々な文化が混ざっているため、建物も城も変わっている。

二人は城門の前に立つ。


「俺、何時も思うんだ。

これは首里城じゃねぇ、真っ赤だから朱里城が良いと思うんだ。」


周瑜はため息を吐く。


「其の愚痴は、三七二九回聞いたぞ。取り敢えず、入ろう。」


これで分かったであろう、此処は沖縄だ。

二人は城内へ入った。


「おーい、エビフラーイ、きてやったぜー」と言いつつも、二人はそばのベンチへ座る。


「ふぅ・・・涼しいな」


城内は空気清浄機がなくとも、涼しかった。孫策は綺麗な石づくりの床に寝そべり、転がった。

ガツン!


「ふがっ」


目を閉じて転がっていたため、鼻を壁にぶつけてしまったようだ。

すると、岩を叩く靴の音がした。


「エビフライではないと、何時も言っているだろう。」

「あ」

「ようこそ、琉球王国へ」


いかに無礼であっても、客人には丁寧に接待する彼。


「久しぶりです、フビライ殿。」

「うむ、久しいな周瑜殿。」


国王のフビライ=ハンだ。ハンは、王という意味だ。

他にも、ハーンやカンがあるが、同じだ。


「其れで、何用かな?」

「今後の世界についてです。」

「そうか、ではこちらへ」


それを言った後、孫策が何処かへ走っていく。

それを見た周瑜は、ため息をつく。


「苦労されておりますな」

「そうですね。政務を手伝ってくれれば良いのですけど・・。」


フビライは軽く笑って、中に入った。


 その頃孫策は、


「おーい!金魚ー!シャコー!どこにいやがる!」


其の刹那、孫策の背中を叩き壁に貼り付ける。


「俺は鯱だ!間違えんな!」

「めんごめんご、久しぶりにやろうぜ!」

「いいだろう。来い、ひよっこ」

「ひよっこはテメェだ。小魚!」


小魚とはいっているが、大きさは百四十センチだ。

二人は、庭に出る。


 「行くぜ!」


孫策は、両手混棒を出し、握る。


「かかってこい!」


シャコ=鯱にする。シャコは突進する。


「はっ!」


脚と腰を使って、威力を上げ殴る。

しかし、ガキンと音が鳴っただけで、ウロコには傷がつかなかった。

シャコは頭を上げ、孫策を打ち上げる。


「鯱フラッシュ!」


眩い光の玉を発生させ、相手の視力を奪う。

しかし、此れを予知していたのか、孫策は目をつぶっていた。

彼は身体をひねり回転させながら落ちてくる。

シャコは地面を尾で蹴り、飛び退く。

孫策は着地しながら、地面に模様を描く。


「ぬ、それは・・」

「来い!炎竜!」


まだ小さいが飛べられる竜が、孫策の後の宙にある模様から出てきた。


「覚えたのか・・」


シャコは、目を細くする。


「ああ!お前の召喚術に憧れてな!十三年間、辛かったぜ!」


彼は七才の頃、シャコの技を見て特訓の日々に明け暮れたのだ。


「ふ・・良いだろう。」


シャコも模様を描く。

シャコも同じように、後の宙にある模様から出てくる。其れは咆哮を上げる。

孫策も冷や汗を流しながら、その至上の存在を見る。

「いつ見てもすげぇぜ、光龍・・」


白金の体色をし、眩い光を放つ神々しい大人の竜。

孫策は気を引き締める。

その強大な相手に、敵に立ち向かうために・・。


 「何だか、外がうるさいな。」


城内のある一室で、周瑜が呟く。


「ははは、どうせまた策と鯱が遊んでいるんだろう。しかし、これは・・」

「?」

「いや。さて、続きを話そうか。」


フビライは、竜の声に気づいていた。


(策、お前は・・)


何処へ向かう?


 「では。最近平将門と清盛が不穏な動きを見せています。

また、フリーメイソンの動きもこの国、エネサストの隣国の山千峰にまで進行しています。

裏で滅ぼしていますが、如何せん国が広い。

よって、フビライ殿にも、手伝ってもらいたい。」


周瑜は真剣な眼差しで、フビライを見る。

それを少しちらっとみた。

少し、にらみ合いをしてから、鼻を鳴らす。


「いいだろう。此方も冤罪をかけて処刑してみよう。

勝手に懐に覚せい剤を入れてな。」

「有難う御座います。」


此の後、少し孫策について雑談する。

そして、フビライは立ち上がる。


「?」

「さて、見に行くか」

「はぁ」


二人が庭に来た。

其の時、孫策がシャコを雷と炎をまとわせた拳を叩き込んだ。


「『炎光閃烈拳』!」

「ぬるい!『小金の猛牛』!」


拳と頭のぶつかり合い。

もう一方の炎竜と光龍は、勝負がつきそうになっていた。

炎竜は身体を燃やし、特攻を仕掛けようとしていた。


『特攻炎竜兵』


光龍は、それを受け止めようとしていた。我を超えよ、と。光龍も彼らの連携でぼろぼろであった。


『光の壁』


両者共、ぶつかる。

大爆発が生じ、衝撃波や土煙も巻き上がった。

・・そして、勝ったのは・・居なかった。


「ちっ・・共倒れかよ・・」


竜の方も、特攻捨て身で壁を破りみぞうちを頭でとっつき倒れた。

それにしても、酷い惨状となっている。

シャコの鱗が二枚程落ち、孫策愛用の武器『かい』の二本の内一本が折れ、太陽はいつも以上に輝き、地面は溶岩の如く音を鳴らし燃えている。


「庭の整備士には、少しきついかもしれませんね」


周瑜は倒れている孫策の頬を、ペチペチ叩きながら言った。


「はっはっは、なぁに構いやせんよ。」


結構な問題を、フビライは笑い飛ばした。








※拐とは、トンファーの様なもの



沖縄。ただし、地球ではない。

とある影響により、移ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ