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84 無責任でござろう!

 あのゴミ焼き場をさらに調べてみたいというプリブの申し入れを受けて、再度煙突の構造を調べてみたのだった。

 その結果、煙突から敵に侵入される恐れがあることを再認識したのだった。


 煙突は四本。

 出口はビルの屋根の上だが、守りにくい場所だ。

 上空から攻められてはお手上げだ。


 誰もが見向きもしない街外れの大きなビルの残骸の屋根に、煙突の上端が突き出ている。

 屋根は急勾配で、金属で葺かれている。平坦な部分もあるにはあるが、数人が立つのが精一杯の狭さ。

 周辺からは格好の標的となり、そこで戦うのはあまりに無防備。



「とはいえ、煙突の中に隊員を配置するには、最低でも八名必要だ」

 コリネルスが我慢強く説得しようとしている。

「隊員達をこれ以上、睡眠不足にすることはできないぞ」


 それぞれの煙突は、途中で何度か折れ曲がり、水平に近い部分が数箇所ある。

 隊員を配置するなら、その場所だが。

 誰しも、そこでの警戒任務は尻込みするだろう。

 不潔なのだ。しかも、真っ暗で猛烈に暑い。



「ゴミ焼き場内部で警戒する、という手もあるにはあるが」


 しかし万一、ここまで進入されたとなると、始末が悪い。

 なにしろ、プリブの部屋のあったエリアと分断されてしまうことになる。

 今のところ、あの鉄橋以外の通路を発見できていない。



「禁制品であろうがなかろうが、やはりカットラインを使うしか手はないのでは」

 コリネルスが懸命に説いている。

「あの場所なら、一般市民が立ち入ることはないだろうし、回収する必要もない」

「無責任でござろう! 未来永劫、あそこに誰も立ち入らないと、誰が言えるのでござる!」

「うーむ」

「ビルを解体しても、あの忌まわしい糸をその辺りにばら撒くだけのことになる。そうではござらぬか!」

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