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79/518

79 飛び降りるのは、私

 依然として飛空艇乗りは、何も応えない。

 ただ、妙だな、と呟くのみ。


「降ろしてくれるだけでいい。迎えは無用。待っていてもらわなくてもいい」


 セカセッカスキは返事の代わりに、徐々に高度を上げ始めた。

 スジーウォンは立ち上がった。

 スミソも立ち上がり、親指を立ててみせた。



 と、サブリナが口を開いた。

「あなたたちの目的。なにかを手に入れることじゃない?」


 ぎくりとした。

 やはり、この女はそれも知っていたのか。

 確かにこの状況で、ある人に会うために、という説明は意味をなさない。



「私の想像だけど」


 サブリナは床に視線を落としたまま、静かに、しかしきっぱりした声で言った。

「ニューキーツからこんなところまで、しかもフル装備の兵士が二人も来るなんて」

 と、眼を上げた。

「それ以外に考えられないもの」



 サブリナが立ち上がった。

 そして、セカセッカスキの肩に手を置いた。

「ハッチを開けるわよ」

 と、ハッチのレバーを握った。


「ここで飛び降りるのは、私」

「なっ!」

「ね!」

 サブリナが微笑んだ。

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