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391/510

391 なんとなく、他人事のように

 この次元の住人、アンドロの対応がまずければ、暴動が起きるかもしれない。

 しかし、多勢に無勢。

 瞬時に暴動は抑え込まれ、あるいは殺され、せっかく将来に残された「人」という種の存続は危ういものになる。


「しかし、ヌヌロッチ」

「おっしゃりたいことはわかります。でも、まずはタールツーのことを」



 もう関心はそこにないが、聞くしかない。


「迂闊でした」

「ん?」

「もっと早く気づくべきでした。何の疑いも持たなかった私が悪いのです」

「なんだ?」

「それを伝えようと貴方を探し回っていたのですが、とうとう見つからなくて」


 と、ここで、ヌヌロッチの声は遮断された。



「ンドペキ! 遅くなった!」

 野太い声をあげて駆け寄ってくる巨漢。

「おおっ! パキトポーク!」


「隊員も無事だぞ! みんなじゃないがな!」

「そうか!」

「今、人数を把握しようとしている!」


 見れば、別の集団がある。

 そこでは群集が行列を作り始めている。


「性別、名前。そんなリストを作る!」

「ほう!」

「プリブのアイデアだがな! 記憶力のいい目ん玉親父がいなくて残念だな!」



 そういや、フライングアイはもう回廊の隅っこに転がっているのだろう。

 なんとなく、他人事のように感じた。


「従わない奴もいてな。手こずっている! 隊長がいれば、百人力だ。東部方面攻撃隊の面目を見せてやろうじゃないか!」

「よし!」

「そうしておけば、アンドロの救援隊が到着したとき、少しはスムーズだろ!」

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