391 なんとなく、他人事のように
この次元の住人、アンドロの対応がまずければ、暴動が起きるかもしれない。
しかし、多勢に無勢。
瞬時に暴動は抑え込まれ、あるいは殺され、せっかく将来に残された「人」という種の存続は危ういものになる。
「しかし、ヌヌロッチ」
「おっしゃりたいことはわかります。でも、まずはタールツーのことを」
もう関心はそこにないが、聞くしかない。
「迂闊でした」
「ん?」
「もっと早く気づくべきでした。何の疑いも持たなかった私が悪いのです」
「なんだ?」
「それを伝えようと貴方を探し回っていたのですが、とうとう見つからなくて」
と、ここで、ヌヌロッチの声は遮断された。
「ンドペキ! 遅くなった!」
野太い声をあげて駆け寄ってくる巨漢。
「おおっ! パキトポーク!」
「隊員も無事だぞ! みんなじゃないがな!」
「そうか!」
「今、人数を把握しようとしている!」
見れば、別の集団がある。
そこでは群集が行列を作り始めている。
「性別、名前。そんなリストを作る!」
「ほう!」
「プリブのアイデアだがな! 記憶力のいい目ん玉親父がいなくて残念だな!」
そういや、フライングアイはもう回廊の隅っこに転がっているのだろう。
なんとなく、他人事のように感じた。
「従わない奴もいてな。手こずっている! 隊長がいれば、百人力だ。東部方面攻撃隊の面目を見せてやろうじゃないか!」
「よし!」
「そうしておけば、アンドロの救援隊が到着したとき、少しはスムーズだろ!」




