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389/512

389 散り散りになってしまった

「参ったな」

「何が」

「東部方面攻撃隊。散り散りになってしまった」

 パキトポークやスジーウォンの姿もない。

「まあね。でも、そのうち現れるかも」



「タールツー……、か。もう、どうでもよかったのかもしれない。太陽フレアが来て、カルベスが発動されて。ニューキーツの長官が誰かなんて、もう……」


 ちっぽけなことじゃないか。

 どうでもいいことじゃないか。


 あそこで群衆を目の当たりにしたとき、そう判断すればよかったのだ。

 そうすれば、人波に飲み込まれる前に、それを回避して街に戻ることができたかもしれない。

 あるいはシェルタに引き返して、エリアREFに戻ることもできたかもしれない。



「俺の判断ミスだ」

「もう、どうでもいいことだって! 済んだハ・ナ・シ」

「でも、アヤちゃんと離れ離れにならずに済んだ」

「だから、自分を責めても、意味ないよ」


「最後には、ニューキーツの街を殺傷マシンから守ろうと思っていたのに」

「へえ。そんなこと、考えてたの」


 カルベスが発動すれば、街を防衛しているバリアはダウンする。

 そうすれば、荒野のマシン共が押し寄せてくる。

 エリアREFであろうと政府建物であろうと、奴らが徘徊することになる。

 いずれは地下の避難施設にも。

 街を守れるのは自分達しかいない。


 タールツーを追い詰めることができない場合、それしか自分達のすることはない、と考えてもいたのだった。


「もう、手も足も出ないな。向こうに残った奴がやってくれるだろう」

「隊長ねえ。いつまでもそんなこと、考えるなんて」

「しかたないさ」



 口ではそう言いながら、ンドペキは今なにをすればいいのか、を必死で考えていた。

 もう、ベータディメンジョンに移行してきてしまったのだ。

 今、ここでなにをするべきか。

 どう行動すればいいのかを。


 と、

「探しましたよ!」

 肩を叩くものがあった。

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