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312 「謎」とは

 謎とは。


 セオジュン、アンジェリナ、ハワード失踪事件。


 実は、この謎を解き明かすことで、様々な事象が詳らかになってくる。

 必ずしも、自動的に、というわけではないが。

 そうではないかという仮説が、現実味を帯びるということ。


 しかし、俺自身、今、どこから話をスタートすればいいのか、わからない状態だがな。

 解くべき謎が多すぎて。


 みなはどうだ?

 他に、どんな疑問がある?


 列挙してみようか。

 時期の順に、挙げていこう。




 まず、エーエージーエスでオーエンに惨殺された軍。

 そして正体不明の荒地軍。

 アヤとレイチェルをエーエージーエスに放り込んだ者の正体。

 いずれもタールツーの仕業ということになっていたが、証拠は皆無だったよな。

 そして、チョットマを付け狙うクシの正体。

 以上でいいかな。


 ただ、俺としては、もう一つ挙げておきたい。


 レイチェルはなぜ、騎士団との共同作戦を避けていたのか。

 なぜ、我々に騎士団との連絡方法を教えなかったのか。

 彼女は、俺とのハネムーンが、なんて訳のわからんことを言ってごまかしていたが、もちろん、本当はそんな理由じゃない。

 何らかの意図があったと思う。

 彼女には、彼女なりの考えが。



 ここまでは、あの洞窟で過ごした時代に未解明だった「謎」。

 いいかな?




 エリアREFに移ってからの出来事に目を移そう。


 まず挙げられるのは、ロクモンが残した例の二つの言葉。

 もう忘れてしまったか?


「ヘスティアーに保護されし孤児、生贄を喰らう」

「ラーに焼かれし茫茫なる粒砂、時として笑う」


 レイチェルのシェルタへ導く合言葉。

 古き言葉。

 これには本当に手こずった。

 しかし、もうこれを解説する必要はないよな。


 スジーウォンとスミソがあのカイロスの刃を手に入れる、丁度そのタイミングで、俺達はその場に立ち会うことができた。

 仮想の空間で。


 意図されていたのかどうか、今となっては分からないが、それによって、まんまとシェルタに辿り着くことができた。

 もし、ブロンバーグがそれを見越していたとすれば、まさに神業。

 もう分からないが、謎は解けたということにしておこう。

 いいよな。



 で、クシの正体。

 これは、今日はなし、ということにしたい。

 それに、これに関連するハクシュウの最期。


「これも、もはや謎ではない。ブロンバーグの死も然り」


 詳しいことは、スジーウォンとチョットマがそれぞれ話してくれるだろう。

 しかし、今ではない。

 十年はかかるかな。

 二人の気持ちが落ち着くには。



 異論は出ない。

 ハクシュウという名を出せば、チョットマの顔が曇ることを誰もが知っている。

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