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巨獣黙示録 G  作者: はくたく
第21章 巨獣黙示録
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21-6 無機ナノマシン

 コルディラスやバシリスクの飛び出してきた地面の穴から、白い煙のようなものが湧き出してきている。それはまるで、火山の噴気孔から噴き出している蒸気のようであった。

 気づけば、地面の穴だけではなく、あちこちから白い煙が噴き出してきている。森や林、農地、砂浜など、人工物で覆われていない地面、見渡す限りのすべてから、煙は噴き出していた。

 その煙は、大気に拡散してすぐに見えなくなっている。だが、その存在はグレイ・グーの高密度エリアが薄くなり、さらにどんどん押しやられて透明になっていくことで分かる。

 何かがナノマシンを無力化しているのだ。


“何だ? あれは……どういうことだ?”


 シュラインが、呆然とした様子でつぶやく。


“んー……たぶん、なんかの微生物なんじゃねえか?”


“『たぶん』って何よ、豊川センパイ? それに『なんかの微生物』って、いくらなんでも……適当すぎやしない?”


 豊川=ダイナスティスのいい加減な答えに、咲良=Gドラゴニックが呆れた様子で詰め寄った。

 だが、紀久子は豊川の言葉を肯定した。


“いえ、そう表現するしかないのかも。あんな現象はこれまで確認されたことがないよ。でも、この地球上で、もしナノマシンに対抗できる可能性があるとしたら……”


 天使がばら撒いたナノマシン、グレイ・グーは、有機体を侵食し、分解してそれを材料として新たなナノマシンを作り上げていく。

 タロット大統領がそうであったように、第一世代は無機体で作られた『超小型ロボット』とでも言うべきものだが、第二世代以降は有機体なのだ。

 つまり、ナノマシンと同サイズかそれ以下の微生物が、高密度に増殖したものならば、有機体であるナノマシンを餌とし、分解することも可能だ。

 完全に分解できなくとも、あれほど精密な機能を持つナノマシンだ。一部を侵食されるだけでも誤作動してしまうだろう。

 あの白い霧状の微生物群の正体は、分からない。細菌なのか、カビなのか、あるいはダニや超小型の昆虫なのか、それともウイルスか、それらすべてが混ざり合ったものなのか。

 そういう意味では豊川の言った『なんかの微生物』という言葉は的を射ている。

 気づけば、シュラインの体のグレイ・グーによる浸食も完全に収まっていた。

 大顎や脚などの、失われた組織の再生速度までも増している。


“やはりこいつは……菌だ”


 シュラインは、再生した自分の脚を、自身の目で観察しながら言った。

 痛みはない。自分の体を再生していくものが、傷口に付着した菌類の胞子が発芽したものだと、感覚的に理解できた。菌類だけではない。もっと多様な、ウイルスやバクテリア、細菌までも混じり合い、再生を補助していると分かる。そして、その微生物たちは、シュライン達に自分たちの意思を伝えてきていた。


“聞こえるだろ? 言葉にはなってないけど、みんな怒ってるんだ。バカにするなって、俺たちもここに生きてるんだって、そう言ってる”


 豊川=ダイナスティスが、太い両腕を自分の胸に打ち付け、構え直した。

 ダイナスティスのその腕も、それ以外の部分も、いつの間にか一回り以上は太く、大きくなっている。


“でも……いったい、これってどういうこと?”


 咲良=Gドラゴニックの体も、微生物による修復が始まっていた。

 サイボーグであるGドラゴニックは、これまでの戦闘で破損個所がある。本来持つ修復機能も働いていたが、欠損した器官は再生出来ていなかった。だが、その欠損部分が修復されていく。

 機械部分こそ修復されないが、生体部分は、オリジナルのGと同じような組織構造で再生されつつあるのだ。


“まさか、あいつらも……微生物で作られた偽の巨獣なのか?”


 シュラインは、天使恐竜と戦い続けているコルディラスを見た。

 ゼリエルと戦った時の、コルディラスの背中の再生スピード。盛り上がって来ていた白い肉。シュラインが制御下に置けないこと。

 それらから考えても、地中から現れた四体の巨獣は、この煙状の微生物群から作られている可能性が高い。


“かもな。だけど、あいつらは、きっと……偽物じゃない”


 豊川はそう言うと胸を張り、敵である天使群を睨み据えた。

 それはシュラインにも、わかる。

 天使が作り出した偽の巨獣とは、見た目こそ同じだが、まるで気配が違う。侵略者に対する怒りと強い闘志が、手に取るように感じられた。

 この巨獣たちは、ずっと近くにいたのだ。そして、静かにこの星を支え続けてくれていた。誰もそのことに、気づかなかっただけなのだ。

 微生物たちの力を借りてはいるのだろう。だが、微生物が動かしている人形などではない。二十年前と同じ命と意思を持った存在であることが、わかる。


“シュラインさん。もう一人の咲良はどこ? それに、他の子たちは?”


 紀久子が聞く。

 周囲には、天使の形をした残骸が転がっているが、それが、昆虫群で形作られた模造品であることくらいはすぐ分かる。彼女たちが斃された形跡も、見あたらなかった。

 

“すまない。説明が遅れた。彼女たちは、こちらの『穴』の中だ。ゼイラニカ……いや、笠椎ってやつがコントロールしていて、加速された時間の中で『修行』してもらっている”


“『修行』?”


“僕が送り込んだんだ。僕以外の擬巨獣たちとともにね。彼女たちの体感で、約千年ってところか。それもあと、十分ほどで終わるはずだが……”


“ちょっと待って……千年って……”


 紀久子は絶句した。

 シュラインは軽く言い放ったが、千年という時間は、並の人間に耐えられる時間ではない。彼女たちは天使の力こそ与えられているが、心は普通の中学生なのだ。

 だが、シュラインはそんなことを気にかけている様子はない。


“十分……待っててくれそうには、ないっスね”


 豊川=ダイナスティスが言う。彼もどこか普通の人間とは違う。千年という時間の重みを深刻に捉えてはいないようであった。

 だが彼の言う通り、天使軍は体勢を立て直しつつあった。今、少女天使たちのことを議論している暇はなさそうだ。

 一度は大ダメージを与えたはずの六大天使が、『穴』の力を受けて見る見るうちに再生していく。数を減らしたはずの天使恐竜たちも、『穴』から湧き出してきていた。

 咲良=Gドラゴニックが、両手を胸のあたりに持ち上げ、身構えた。


“あの『穴』が、問題ってことね。あれを破壊しない限り、無限に戦い続けなくてはならなくなる……”


“そうだ。どうやら、やるしかなさそうだね……”


 シュラインはそう言うと、完全に再生した脚を使って立ち上がった。

 グレイ・グーは封じた。

 蘇った四大巨獣、キングとシーザー、Gドラゴニック、Gファブニール、G鳳凰、ダイナスティス、そしてフォートレス・バンガードと人類の機動兵器群、アルテミス、ステュクス。

 彼等の参戦で、戦力は想定以上になった。とはいえ、これで勝てるとは言い切れない。まだ天使どもが、本気を出しているようには見えないからだ。


(宇宙を渡ってくるような奴らだ。本気を出せば地球ごと消されかねない。本気を出す前に、倒すしかない……だけどどうやって……)


 シュラインは、再生した体をゆすり、戦闘態勢をとる。

 だが、どうやってあの『穴』をふさぐのか。まだ、攻撃の決め手を思いついてはいなかった。


“聞こえるか、みんな。こっちの天使たちが戻るのを待つ余裕はない。倒しきるつもりで行くぞ!!”


 シュラインは、この戦場で戦う全員に向けて生体電磁波を送った。


“了解!!”


“おう!!”


“任せて!!”


 人の意思を持つ仲間からは、はっきりとした返事が、そして巨獣たち、昆虫群、微生物群からも、声にならない意思が、様々な波となって跳ね返ってきた。

 決め手はなくとも、今、抗わなければ地球の生命に未来はない。そのことを、全ての者が理解していた。


“我々が先陣を切る!!”


 響いたのは、樋潟司令の思念波だ。樋潟はフォートレス・バンガードの戦術長の席に着き、戦闘指揮を執っていた。

 巨大戦艦が、低空を高速で突進していく。向かうは六個ある敵の『穴』の一つだ。一つずつつぶしていくつもりなのだ。

 ガイエルの遠距離砲撃が、集中的に狙ってくるが、フォートレス・バンガードの強靭な装甲はそれを難なく弾いた。

 天使たちの攻撃は散発的でまとまりがない。どうやら、人類の最高のテクノロジーによって作り出された戦艦の装甲に、致命的なダメージを与えられる敵はいないらしい。

 突出していく巨大潜水艦、フォートレス・バンガードの甲板には、仁王立ちするバリオニクス・カーカス。その周囲を十二神将と珠夢達の乗る、日輪、烈火、迅雷が固めていた。

 さらにGドラゴニック、Gファブニール、G鳳凰が続き、キング、シーザー、四大巨獣がさらにつづく。シュラインは単独で『穴』の前にいた天使、ゼリエルへと向かっていた。

 シュライン=ビノドゥロサスが赤い鎧の天使を大顎で挟み込み、後方へ投げ捨てる。そのシュラインを狙って短剣が飛んだ。コスモエルが投げた冷凍剣だ。それを、とっさにGドラゴニックが体で遮ってかばった。


“危ない!! 何やってるの!?”


 紀久子が叫ぶ。Gドラゴニックの右肩から脇腹にかけて、三本の短剣が突き刺さっている。

 咲良が勝手に判断して動いたのだ。


“何コレ!? 凍る!?”


 コスモエルの短剣は、突き刺さった部分を凍らせる。Gドラゴニックの装甲は白く霜に覆われ、皮膚はひび割れてボロボロと剥落していった。

 それでも、生体部分はなんとか再生していくが、金属部分が破損し、崩れていくのを止めることはできない。


“この!!”


 咲良は、体を反転させた。リーチのある尾を振り回し、コスモエルに叩きつけるためだ。

 だが、コスモエルはGドラゴニックの攻撃がヒットする寸前に、まるで空気に溶けるかのように姿を消してしまった。

 取り残されたGドラゴニックへ、Gファブニールが口から熱波を吐きかけて短剣を消滅させる。

 その時にはもう、コスモエルはフォートレス・バンガードのすぐそばに出現していた。


“敵出現!! 三時の方向!! 真横です!!”


 コスモエルの右腕から噴き出す蒼い炎。フォートレス・バンガードの船体が燃え上がった。

 

“プラズマ火炎だと⁉ 冷凍兵器だけではないのか!! 消火装置作動!! 面舵一杯!!”


 ウィリアム艦長が指示を飛ばす。

 その場から離れようとするフォートレス・バンガード。

 コスモエルは、立ち向かってきた十二神将・マコラとバサラを両刃の長剣であっさりと葬り、更に追いすがる。

 その時、ふと、日が陰った。何者かが陽光を遮ったのだと気づいてコスモエルが見上げると、天空を舞う黒い影が視界を覆った。バリオニクス・カーカスである。

 いつの間にか尻尾のエネルギーケーブルを引き抜き、甲板を踏み台にしてジャンプしたのだ。


“食らえ!!”


 収納されていた高周波ブレードが鋭い金属音を立てて伸び、コスモエルの頭部を狙う。

 だが、ブレードが達する寸前。コスモエルはまたも空に吸い込まれるようにして消えた。


“何⁉”


 驚きの声を上げる羽田。

 コスモエルの姿を探して、周囲を見回した瞬間。背後から蒼白い炎の奔流を食らって、バリオニクスはよろめいた。

 コスモエルは消えるとほぼ同時に、後方に姿を現していたのだ。


“形だけ真似たまがい物のくせに、丈夫さだけは一級だな……”


 コスモエルの思念波が、羽田たちに届いた。


“コイツ……しゃべれるのか⁉”


 その思念波は、美しい天使の容姿とは裏腹に、まるで老人のそれのようにしわがれて感じられる。


“馬鹿め。機械なんぞに我らを越えられるか”


 コスモエルは、いきなりスプレー状の何かを全身から噴き出した。


“これは……ナノマシンか⁉”


 察知したG鳳凰が、すばやくディクテーターミサイルを発射したが、すでにスプレーはバリオニクスに届いていた。わずかに噴霧をかぶっただけの高周波ブレードが、まるで粘土細工のように脆く崩れ去る。

 微生物群が防げるのは、有機ナノマシンのみだ。コスモエルの放ったのは、無機体で作られたナノマシンなのであろう。だが、鍛え抜かれた金属であるブレードを崩壊させるというのは、尋常な侵食力ではない。

 ナノマシンは、すぐにバリオニクスの構造体にも侵入してきたらしく、モニターのあちこちにアラートが灯った。コックピットは、赤いLED光に包まれ、電子音声と非常警報が鳴り響く。


“くそぉっ!! 食らいやがれ!!”


 羽田は、わずかに制御可能だったバリオニクスの照準装置を操り、脇腹からミサイルを発射した。だが、それも空中で侵食を受け、制御を失って飛び去ってしまった。


“隊長!! エネルギーケーブルが!!”


 アスカが叫ぶ。

 バリオニクス・カーカスは、外部電源により稼働しているのだ。

 フォートレス・バンガードとつながるための、尾部のエネルギーケーブルまでも、無機ナノマシンによって腐り落ちたのだ。これではもう、接続は不可能だ。

 響いていた電子音声も、非常警報すらもストップし、赤いLEDだけが羽田の顔を照らし出す。両眼カメラアイから緑の作動光が消失し、力を失ったバリオニクスは、その場でがっくりと膝をついた。


“……ここまでか……”


 守る者のいなくなったフォートレス・バンガードは、失速して高度を下げていく。それでも、あがくかのように何度か艦首を上げようとしたが、ついに海面へ不時着した。艦体表面を舐めるように覆っていく蒼白い炎は、ナノマシン以上に金属を腐食していく謎のエネルギーだ。

 天使恐竜群が、じわりと遠巻きに迫ってくる。

 自衛隊の三機がそれを防いでいるが、彼等の機体もナノマシンに侵食されつつあった。


「やつら……まず、人類の科学兵器から無力化し始めたということか……」


 戦術長席の樋潟が、誰にともなくつぶやいた。

 コントロールルームに座る者は、一人として口を開かない。

 艦橋に情報を伝えていた、最後のモニターがブラックアウトした。つまりそれは、十二神将がすべて機能停止したことを示していた。

 フォートレス・バンガードのメインジェネレータが、不規則に鳴動し始める。


「…………総員、退艦準備」


 ウィリアム艦長が苦い表情で言った。

 このままでは、ジェネレータが暴走、爆発する可能性がある。だが、退艦するといってもここは敵地。救命艇で脱出したとしても、天使恐竜に襲われてしまうであろう。

 巨大戦艦は、動かなくなった機動兵器群とともに身を寄せ合い、迫りくる死の瞬間を待つしかなかった。



“くそっ!! こいつら、ヤバすぎるぜ!!”


 オットーが叫ぶ。

 Gファブニールが対峙していたティギエルの体からも、ナノマシンの霧が噴き出したのだ。ティギエルの姿は完全に見えなくなり、銀色の霧が壁となって押し寄せてくる。

 ディクテーター弾頭が炸裂した部分は、浸食が抑えられていくが、絶対量が少ない。GファブニールとG鳳凰が作り出した安全領域エリアはどんどん押されて狭くなっていった。

 形勢が変わったとみてか、『穴』の周囲にいた天使恐竜群も、一斉に進撃を開始する。


“残弾ゼロ!! これより、各機の判断で白兵戦に移行する!!”


 珠夢が叫び、温存していた近接戦闘用のブレードを抜き放った。

 彼女の乗る機動兵器・日輪も、ナノマシンの影響は免れていない。操縦系にはすでにいくつかのアラートが灯り、躯体のバランスもおかしくなっている。なにより、手にしたブレードは、もう高周波振動していない。


“食らえ!!”


 珠夢は、目の前に躍り出てきた竜脚類型の天使恐竜を一匹屠ると、出力を全開にして、敵の『穴』へと突撃していった。北斗=迅雷と干田=烈火は、その左右を固め、日輪を守るように飛ぶ。


“待って!! 今、援護するから!!”


 紀久子がGドラゴニックで後を追おうとするが、もう自衛隊の三機は天使恐竜の群に呑み込まれて見えなくなっていた。


“お母さん!! 脚が!!”


 踏み出した右脚の踏ん張りがきかず、Gドラゴニックが転倒する。

 いつの間にか、機械部分が侵食されていたのだ。あわてて豊川=ダイナスティスが助け起こしてくれたが、もう自力歩行は困難であった。

 銀色のナノマシンは、三体のGサイバネティクスにも、甚大な被害を与えていた。構造体が剥離し、部分的に崩壊、消失していく。もはや、対ナノマシン兵器であるディクテーターの製造もままならない。

 目に見えて動きも鈍くなった。

 Gサイバネティクスは、内臓、骨格、筋肉のほとんどが機械に置き換えられたサイボーグである。体積で言うと、七十パーセント以上が金属なのだ。一度とりついたナノマシンは、機械部分を少しずつ侵食するだけではなく、偽の信号を中枢部に送り、行動を妨げてもいた。

 人類の兵器が、ことごとく無力化されていく。

 生体であるシュライン=ビノドゥロサスと、豊川=ダイナスティス、キング、シーザー、四大巨獣、そして周囲を飛ぶアルテミス、ステュクス、そして昆虫群にはほとんど影響はないが、戦力は半減どころではなかった。

 防戦一方となった彼らを圧し包むように、六大天使と天使恐竜が迫りつつあった。



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