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未来の息子シリーズ

未来息子座談会 〜レリオ、エーブル、レオドール、フィリオ編〜

作者: *ほたる*
掲載日:2026/09/14

 白い円卓を囲むように、

 未来から来た息子たちは席についていた。


「実は、僕たちの両親の物語が、

 短編集になったらしいんです」


 フィリオが、茶を飲みながら口を開く。


「へぇー」


 レオドールが素直に目を丸くした。


「しかも、読み放題でも読めるとか」


「読み放題……?」


 エーブルが首を傾げる。


「つまり、たくさん読めるってこと?」


「多分、そういうことだと思います」


「……あ。

 ちなみに、この座談会はなろう限定らしいですよ」


「限定?」


 レオドールが瞬く。


「短編集には、毎回違う座談会が付くらしいです」


「そんなにあるの?」


「作者が、“未来息子増えすぎた”って言ってました」


「確かに、増えてるよねぇ……」


 しばらく、

 茶を啜る音だけが響いた。


 やがて、

 レリオがふと思い出したように顔を上げる。


「……そういえば、

 皆さんはどうやって過去へ行ったんですか?」


 レオドールが目を丸くする。


「過去?なんのこと?」


 一瞬、空気が止まった。


「……え?」


 今度はレリオ達が固まる。


「いや、過去へ行ったんですよね?」


「うーん……?」


 レオドールは困ったように首を傾げた。


「過去っていうのは分かんないけど、

 なんか急に、母上が毒の冤罪ふっかけられてる所に落ちたんだよね」


「…………」


 三人が沈黙する。


「……ん?どういうこと?」


 エーブルが首を傾げた。


「僕、普通に“母上!”って呼んだだけなんだけど、

 なんか皆すごい驚いてたなぁ」


 レリオの頬が引きつる。


「それ、気づいてないだけじゃ……」


「ん?なんか言った?」


「……いえ」


 レリオはそっと視線を逸らした。


「ぼ、僕の場合は――」


 フィリオが軽く咳払いする。


「父上、未来では母上しか見えてないのに、

 過去では婚約破棄しようとしてたので、

 止めに行きました」


「……え?」


 レリオが思わず身を乗り出す。


「もしかして、

 うちの父上と同じ系統ですか?」


「同じかは分かりませんけど」


 フィリオは静かに茶を飲んだ。


「未来の母上の写真を持参して、過去へ行きました。

 ……父上の指示で」


「写真?」


 レオドールが不思議そうに瞬く。


「僕はねぇ!」


 今度はエーブルが元気よく口を開いた。


「母上、聖女なんだけど、

 家族で神殿に行った時に、

 大神官様に直接お願いされたんだ!」


「“聖女リディアを真に覚醒させてください”って!」


「へぇ……すごいですね」


 フィリオが素直に感心する。


「無事やり遂げたよ。

 僕、もう十歳だからね!」


 エーブルは胸を張った。


 その誇らしげな顔に、

 レリオが思わず吹き出す。


「僕の場合は……

 お茶を飲んでる時に、

 突然僕の娘が現れました」


「え?まだ結婚もしてないよね?」


 レオドールが目を丸くする。


「そうなんですよ」


 レリオは遠い目になった。


「部屋でくつろいでたら、

 急に未来から娘が現れて……」


「父のやらかしのせいで、

 僕と娘の存在が消えかけてるって」


「しかも、世界が危ないとか言い出して」


「……え?」


 フィリオの口元が引きつる。


「それ、規模おかしくないですか?」


「本当に」


 レリオは勢いよくどんっ!と円卓を叩いた。


「いきなり、

 “世界の命運は貴方にかかっていますので”とか言われて、

 婚約破棄の場へ飛ばされた僕の気持ち、

 分かります?!」


 しん――

 と、円卓が静まり返った。


「みんな、聖女とか婚約破棄とか、大変だったんだねぇ」


 レオドールが、のんびりと呟く。


「過去へ行くとか、僕には信じられないなぁ」


 その瞬間。

 三人の視線が、一斉にレオドールへ向いた。


「……?」


 レオドールだけが、

 本気で不思議そうに首を傾げていた。


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Kindle Unlimitedでもお読みいただけます。


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未来息子たちの座談会も収録しています。


気になる方はどうぞ。

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