とある無口な夜に
掲載日:2025/07/15
無口な夜
少しばかりのことでは驚かない
恋が生まれる予感がした
やさしさを比べた
昨日のものと今日のいま、
あなたといる夜と比べる
修正も訂正もできる無口な夜
ある意味、自由なとき
罪作りな恋があったって
つい、認めてしまうくらいな夜
都合の良いように
勝手に創られた
悲しみもさみしさもすべて
受け止められるくらい
そんな無口な夜があった
ひそかに思いを寄せた
誰にも気づかれないように
恋の存在を忘れてしまった
恋をした、すぐそのあとに
優柔不断だから、と
自分を正当化した
それ以上は何も語らないでいよう
そんな無口な夜に
たどり着いた
その場所がある未来の姿だと信じて
ただ、ひたすら
まっすぐに
くり返し、くり返した
手元にたしかな恋ひとつ
残しながら




