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神々が観る世界 神々に魅せる世界  作者: 朧華
成長と広がる世界
25/30

第7話 親友と従兄妹の有用性

初の二パーティー戦闘

アリス要素薄め・・・。作者は寂しい。

「ところで、ミナカはあの5人の女の子たちで誰が好きなんだ。」

「恋愛は脳のリソースの無駄。」

「流石、湊霞。そうだな、まずは楽しそうなことからだな。」

「当たり前だ、自分が楽しむために全力を尽くす。それが(うち)のやり方だ。」

「なるほど、似たものバカだったか。・・・まぁ、この状況を見れば分かっていた事か。」


 今、3人はテント前で語り合っているのだが、酒を呑むクルワに対し、湊霞は背後でコアの錬成、蓮也は召喚した精霊と魔法限定での撃ち合いを話しながらしているのだ。


「お前ら、それがとても失礼な対応なのはわかっているのか?」

「会話をするだけだなんて、時間の無駄だからな。」

「折角マルチスキルだからな、効率的にいかないとな。・・・とは言っても、これは湊霞に教えて貰ったんだがな。あの一言で、今までの会話でのマルチタスクの仕方が変わったからな。」

「あ、あの一言。」


 クルワは察していた。ろくでも無い一言だと。


「「会話は流し会話で十分。どうせ、覚えちゃいない。大事なのは相手の会話から拾える情報を聞き逃さないことだけ。」」

「クソ、失礼だわ。てめぇら友達少ないだろ。」

「友達は無駄だ。」

「友達はクソ多かったぞ。ただ、並行すること以上に大事だと思える友人は湊霞以外にはいないな。」


 実際の所、湊霞と違い蓮也はもの凄い交友関係であった。それは、性格もあるのだろうが、純粋に蓮也は人間離れのマルチスキル持ちのため、友達付き合いを思考を分割して上手く対応していたのだ。

 しかし、どこまでいっても、蓮也の中で友達とは、他人以上で趣味以下の関心しか無く、さらに友達の中でも優先順位を完全に分けている。


「そういえば、蓮也にしては妹の心配をしてないな。」

「あぁ、咲希ちゃんか。まぁ、生き残ってあるだろうことがわかっているからな。」


 蓮也は、シスコンである。ベタベタするタイプではなく、しかし、この兄妹は本当に仲が良いのだ。そして、家では驚くほど距離が近い。しかし、2人には恋愛的感情は一切ない。シンプルに家族的好意が恋愛的好意を上回っていて、爆発しているだけなのだ。


「それは、ブリュンヒルデ。」

「はい、湊霞様。それについてですが、妹君には私の妹たちがついているためです。それならば、一先生存率は七割を上回ります。」

「妹たちって、ブリュンヒルデちゃん、もしかして、ゴンドゥルちゃんやフロックちゃん、ミストちゃんにスコグルちゃん、フルンドちゃん、エイルちゃん、フリストちゃん、スクルドちゃんまで、この世界に来てるってこと!」

「アリス様、その通りでございます。妹たち8人は1つの魂となり、私同様、神に替わる加護を蓮也の妹君に与えています。」


 本来、神の御霊に対して、天使長でも無いブリュンヒルデの妹たちが加護の割り込みなんて、不可能である。しかし、8人全員を1つにまとめたことで、可能としたのだ。

 つまり、神の御霊=天使長の魂≧天使8人の魂の塊、というわけである。



 その後も、話を進め湊霞たちはそれぞれのテントに戻った。



 次の日の朝、湊霞は腹部に重苦しさを感じ、起きると、楓が湊霞に跨っていたのだ。


「湊兄、おはよう。」

「・・・・・『創生回帰』『硬化疾風剣』。」

「うわ!マギアナ起動、『シールド』。」

『了解シマシタ。浮遊シールド展開。』


 湊霞が剣を振るうと、半透明のシールドが楓を守った。


「楓、やめろと前の世界でも言っていたよな。」

「だからって、攻撃しなくても良いじゃん、湊兄。」

「・・・それが、楓の武器か。」

「あ、やっぱり無視なんだ。そうだよ、これが私の武器の1つ、霊装武・マギアナだよ。」


 魔装武・マギアナ、楓の起動をキーに動く武器。魔力による半透明の武器を生成し、攻防、更には、移動にまで使える最高級の品だ。楓の脳内にあるマギアナは、この武器と楓の脳内AIマギアナとは同機されている。


「1つってことは他にもあるのか。」

「うん。まぁ、それは追々ね。」


 湊霞たちがキャンプ地の広場に近づくと、全員が揃っていた。


「湊霞さん、凄い音が聞こえましたが。」

「湊霞のテント吹っ飛んでたよね。」

「・・・うるさい、バカミナ。」

「朝から元気ねぇ、湊霞くん。」

「あんたバカなの朝から。」


 5人はそれぞれが自分たちの装備のベースが入った箱を運んでいた。


「よう、湊霞。楓の懐かし抱擁はどうだった。」

「・・・」

「よし、分かった。お前の気持ちがよ〜く分かったから、その剣を下ろせ。楓と違ってこっちは武器を展開なんてできないからな。」

「・・・」

「ミナカ、そんなに物騒なんだなお前。なんだ、一緒に戦ってた時は猫被ってたのか?」

「ソナタらは朝からうるさいのじゃ、ナギは朝は静かに呑みたいのじゃから、暴れるなら後からにせよ。」

「お、なら私も行きたい。最近は何もぶっ壊して無くて、ストレス溜まってたんだ。」

「フェフスちゃん、可愛い女の子がそんなこと言ってちゃ駄目ッス。」


 蓮也たちも、朝食を済ませて今は簡易作業場を作っている。


「もう、全員わかっているようだが、今日は俺は、装備の仕上げをする。」

「「「「「「「でしょうね。」」」」」」」


 地球出身者は口を揃えて言った。分かりきっていたのだ。その後、湊霞は作業に入り、それぞれと最終調整と仕上げを行った。


「使い方とかの詳細なことは明日、戦いながら、伝える。」


 そして、蓮也の呑みメンバーを残し、全員が早々に就寝した。なお、楓が湊霞のテントに入ろうとして、一波乱あったがここでは触れないでおく。



 次の日、一行はジャングルにて、戦闘を行っていた。


「にしても、湊霞。お前にあんなデザインセンスがあったとはな。確かに私服のセンスは元からあったが、まさか女性物もいけるとは。」

「毎日の服装はその都度悩んでいると時間の無駄だ。センスを磨き、無意識レベルで染み付かせれば、効率的に服が選べる。」

「なるほど。」


 湊霞と蓮也の前には新装備の6人がいた。

 凛は白のクロップドパーカーにホットパンツ、肩を大きく開いた黒ベースの黄色とオレンジの刺繍のされたローブを着て、細めの杖を持っていた。また、黄色とオレンジのイヤリングがきらめいていた。

 未来は紋様のある方の袖のない水色のシャツに黒革の襟付きベスト、紺色のタイトなパンツを着て、その手には真っ黒に緑のラインの入った短弓、腰には矢筒と短剣が装備されていた。

 舞は首元を大きく開いた狼の耳の付いたポンチョパーカー、パーカーの下にはチューブトップで鎖骨から脇にかけての模様がチラリと見える。下はミニスカに黒革ブーツ。その手には七色の魔石が光る指抜きグローブが見られる。

 詩乃は白銀の鎧部分のある青のドレス。所々に金でできた薔薇の装飾があり、その頭には髪飾りを着けている。腰には片手剣、そして腕には大盾を装備していた。

 美穂は七分袖の縦ボーダーのシャツにミニパレオスカート、中にはスパッツを履いているが、布面積は少なめ、その手には小手、足はロングブーツ型のグリーブを着けている。


「だが、楓だけは世界を間違えているな。」

「まぁ、今に始まったことじゃないからいいだろう、湊霞。」


 楓は、一人だけ近未来感のある装備だった。袖の広い紺色のブルゾンは白いラインが魔力に反応すると光るようになっている。下はタイツに少し広がったミニスカを履いているが、タイツは魔力を通すと青いラインが光る。靴は底の厚いシューズを履いている。

 蓮也は青白い鎧を着けている。比較的動きやすさ重視の軽量タイプ、その手には魔石を複数あしらった剣が握られていた。

 最後に湊霞だが、胸元を大きく開いたシャツに少しダボッとしたパンツ、最後に上から黒のコートを羽織っている。胸元は、紋様が見えており魔石をあしらったネックレスをしている。


「まずは、凛だがベースのパーカーには魔力回復、魔法攻撃向上が付いていた。そこで、俺の錬成でそれに土属性魔法の補助と魔力を通すことで魔法ブーストのスキルを向上させるようにした。名前は、白凪のパーカー。」

「これは、紋様が見えるようにクロップドタイプなんですね。」

「・・・淫乱魔女。」

「ま〜い〜さ〜ん。」

「・・・ごめん。」

「次にパンツだが、ベースには魔力効率上昇と移動補助が付いてた。そこで、魔力を通すことによる移動加速を錬成しておいた。名前は、疾走のパンツ。」

「これ、防御力落ちてない?生足じゃん、凛。」

「それが、これ薄い膜のようなものが纏われているんです。」

「・・・無駄に高性能?」

「いや、資源削減だ。技術でカバーできるなら、効率を考えても布面積を減らした。」

「そうなんですね(つまり、技術がカバーできなかったら全身を覆うようなダサ装備になっていた可能性が)。」


 凛たちはカグラの技術者たちの技術に感謝していた。いくらこんな世界でも、デザイン性皆無の装備は嫌なのだ。


「次にローブだが、ベースには魔法抵抗、防御力強化、魔力隠蔽が付いていた。そこに、魔力を通すことで硬化魔法や回避補助が付いている。」

「これ、見た目の割にものすごく軽いんですよね。」

「まぁ、素材からして例のジャガーだからな。それから、イヤリングは土魔石を火魔石と合わせて作られている。これは、土魔法の火力向上効果と俺の方で魔力貯蔵の効果もつけといた。」


 凛のイヤリングは大人っぽさのあるシンプルな形だが、凛のスタイルと合わさり色気を出している。


「そして、未来に移るが、まずシャツにはベースに行動補助と回避補助が付いてたから、治癒の効果と魔力を通すことによる移動加速を付けておいた。」

「え!これも効果付けてくれてるの。」

「・・・やることが細かい。」

「革のベストにはベースに防御力強化、走力強化が付いていた。そこに錬成で、魔力を通すと隠蔽効果向上と魔力隠蔽効果を付けておいた。」

「何だろう、この服が元の世界にあったら、犯罪者が喉から手が出るほど欲しがりそう。」

「・・・犯罪予備軍?」


 舞はジョーダンのつもりか、両手で自身の身体を抱いた。しかし、無表情過ぎてガチに見えた。そして、1名以外はみんな(もう1名悪ノリ中)少し距離が開いた。


「次に、」

「あっ、こいつ全く効いてない。せっかく悪ノリしたが、やっぱり湊霞には効かないか。」

「パンツの方だが、そっちはバランス安定、跳躍強化が付いていたから、魔力を通すと風を発生させて、数十秒間の空中浮遊が出来るようにしておいた。」

「・・・私のジョーダンを無視。」

「舞さんはジョーダンに聞こえないので、湊霞さん以外にはしないほうがいいですよ。」

「それは言えてるわね。あいつ以外は割と傷つくわよ。」

「そして、弓だがベースの方には飛距離強化と攻撃力強化、それと軌道修正が付いていた。そこで、俺の方で属性効果向上を付けておいた。矢の方はベースに速度向上、攻撃力強化をつけてあったから、それに各属性を付けた。」

「この矢って割と多いけど、一つ一つ作るの大変なんじゃ。」

「未来姉、それは大丈夫だよ。その矢筒が特別性なの、素材を入れて燃料の魔石を入れると、私の武器作りのデータを入れたから、その矢くらいの効果を持つものなら時間はかかるけど自動で作ってくれるよ。」


 未来の矢筒は、4日で矢を量産していた。それもそのはずで、矢の効果はわざと効果を落として、量産に適している状態にしたのである。


「ついでに、その矢筒には攻撃力向上のアクセサリーとしての効果も付けておいた。」

「ちゃっかりぃ、効果も着けているぅ、湊霞くん。」

「湊兄、それは聞いてなかったよ。そんなつもりで作ってないのに。」

「議論は無駄だからな。」

「知ってたよ、湊兄!」

「そして、舞だがこれはかなり方向性の変更を行った。」

「・・・どうして?」

「前に出て戦うようになっただろ、そのための補助が必要だった。まず、パーカーだがベースには攻撃力強化、防御力強化に感覚拡張が付いていた。そして、魔力を通すと魔法効果向上を俺の方で付けておいた。また、フードを被ると一時的に活性化(武)スキルと似た効果が付く。」

「芸が細かいよ、湊霞。」

「・・・可愛いからいい。」


 舞はフードをニギニギしながら言った。無表情だが、喜んでいるのか分かった。


「次に、チューブトップだが、これには元々移動補助が付いていたから、魔力回復と体力回復をつけといた。ミニスカには、移動加速、そこに魔力強化を付けておいた。」

「あれは趣味なんスか?楓ちゃん、ミナカんじゃないっスか?」

「違うよ。湊兄はその人に合うと思った最適なデザインで、最大限に効率的に効果が発揮できる事を考えたら、ああなっただけだよ。」

「それから、ブーツ。それにはベースには軽量化が施されていたが、俺の方で錬成をして、魔力を通すと重量化するようにした。」

「本当に、こっちの話に入る気配がないな、ミナカ。」

「説明に必要ないからな、時間の無駄だと考えてるんだよ、クルワさん。」

「最後に武器だが、各属性の魔石をあしらったグローブだ。各属性の召喚獣の能力の向上が付いている。そこに、錬成で魔力を通すことでステータスバランスをわざと壊して偏らせられるようにした。」

「つまり、特化型にできるわけですね、湊霞さん。」

「でも、無理やりしているだけにフィードバックはかなり強めだら、使う際は注意して、舞姉。」

「・・・分かった。」


 舞はグローブを見ながら答えた。


「そして、詩乃だが鎧ドレスだ。」

「これぇ、鎧なのにかなり体が動かしやすいわぁ。」

「あぁ、わかりにくいがわざと伸縮性の高い下地と金属部との間にクッション性の高い素材を使っていて、動かしやすくしてある。下地の方のベースは、回復魔法強化、攻撃力強化が付いていた。そこに、魔力回復強化を付け加えた。」

「鎧部分と下地を分けているっス。」

「手間の割に高い効果を得られるからじゃろが、細かいのう。」

「金属部には、防御力強化、硬化魔法が付いていた。そこで、魔法耐性の方を弱いが各属性、付けておいた。魔力を通すと一時的に耐性を上げられる。」

「でも、全身を覆うから、短時間でもかなり消費しちゃうからね、詩乃姉。」


 詩乃の鎧の金の装飾を少し良く見ると、各属性のコアが砕いて散りばめられていた。


「髪飾りには、光魔法補助と魔力強化がついていたからな、俺の方で魔力を通すと自己回復を強化するようにしておいた。」

「あれで、お姉。色気だけじゃなく、可愛さも出してきたわよね。」

「自分が可愛いのを好きなだけに、かなり喜んでますね。」

「武器だが、それぞれ剣には攻撃力強化、大盾には防御力強化が付いている。そこで、俺の方で両方に光の魔力で作ったコアをつけといた。これで、光魔法の効果を補助できる。」


 詩乃の片手剣と大盾には青いバディに白いラインで薔薇の模様が描かれている。


「美穂だが、まずは全装備に移動加速と攻撃力強化が付いている。」

「ちょ〜特化の装備がきた。湊霞、流石に僕でもそれは予想できないよ。いつもの湊霞なら、効率的じゃないって、効果を変えるだろ。」

「まずは、シャツから、」

「無視かーい。」

「それには、俺の方は水のコアで、回避補助を付けておいた。パレオスカートはスキルの舞の効果向上と走力強化を付けておいたが、こっちは魔力を通さないと効果はない。」

「パレオって水着みたいにも見える。湊霞は狙ってた?」

「・・・何も考えてない、バカ。」

「でもぉ、全員がぁ、模様がチラ見えしているのはぁ、わざとかもねぇ。」


 美穂は、腰に手をつくと少しスカートをたくし上げた。それだけでスパッツが見えてしまっている。


「武器は、小手とグローブと呼ばれる物だ。それぞれに、魔力を通すことによる重量化を与えてある。以上だ。」

「あ、楓の説明は無しか。」

「俺のパーティーじゃないからな、今朝方、出る前に紙で伝えた。」


 ちなみに、詳しく言うとブルゾンには各ステータスの弱めの強化に湊霞の錬成で魔力を通すと一時的にステータスの1つを更に強化するようになっている。強化されるステータスに応じてラインの色が変わる。タイツには、ベースで回避補助が付いていたので、魔力を通すと跳躍強化が付くように錬成されている。そして、ミニスカには自然回復強化、魔力強化が付いているため、ラインをなぞると、収納していた物が取り出せる効果を錬成してある。最後に、シューズにはバランス安定の効果が付いていた。そこで、湊霞は魔力を通すとピックが飛び出すように錬成を施した。


「なら、俺の方をしてくれ、紙も貰ってないから分からん。」

「いや、お前のことだから俺が着けるであろう、効果を何パターンも考えて、もう試した後だろ。」

「そうたが、それでも聞きたいじゃないか、湊霞。」

「時間の無駄だ。」

「ホントに、お前は!」


 一応蓮也の装備は、鎧には元々、各種ステータスの強化が弱めだが付いていた。そこに、湊霞の方で舞と同じ、わざとステータスを偏らせる効果を付けておいた。また、下地には魔力回復に追加で魔力伝導強化を付けておいた。武器の剣には元々、攻撃力強化がかなり強めにかかっていたため、各種属性の効果を強化するように錬成した。


「それじゃ、試運転がてらエリアボスを討伐するか。湊霞、鳥とゴーレム、キマイラどれがいい。」

「キマイラだ。」



 そして、12人は川沿いのキマイラの所に向かった。そこには、顔と胴体がライオン、鷲の翼を2対、蛇の尻尾を8つ持つ元の世界のトラックサイズのキマイラがいた。


「俺たちが6人のときは無理だと思って、撤退したが、この12人なら大丈夫だろ。」

「名前は、魔物・ライカンキマイラ。それと、下の足跡的に手下も考えられるな。」

「湊霞さん、作戦はどうしますか?」


 蓮也のパーティーも居るが、全員がリーダー決めをするのは無駄だと、湊霞を見ながら思った。


「蓮也、いつもどおりにな。凛は全体指揮を頼む、今回はメイン火力としてもお願いしたい。ナギさんは、全体への回復をしながら後衛の指揮を頼みます。後衛には、凛、ナギさん、未来そして、遊撃のクルワさん、ミルティさんの5人。特にクルワさんとミルティさんは、基本は後衛からの援護をしつつ、手下が出たら、後衛の守りを兼用して下さい。」

「分かりました。」「心得たのじゃ。」

「了解。」「任せろ、ミナカ。」「頑張るっス。」

「次に、俺をリーダーにした遊撃、舞、美穂、楓だ。特に、舞と美穂はキマイラに集中、俺と楓は臨機応変にキマイラと手下に攻撃だ。」

「・・・分かった。」「やってあげる。」

「湊兄と一緒、やった。」

「最後に前衛、リーダーは蓮也。蓮也にはサブの盾役をしてもらいたい。メイン盾役は詩乃、前衛での火力役はフェフスさんに頼みます。」

「よし、やってやら。」「わかったわぁ。」

「はは、楽しくなりそう。」

「蓮也。」

「あぁ、今の陣での戦闘を数百ほどシミュレーションしたが、勝率は9割、悪くても8割ってところだ。」



凛サイド

「まずは、開幕の一撃です。『魔法書簡:開帳』『魔法ブースト』『ストーンブラスト』!」

「『身体強化』『効果干渉:剛弓』『属性付与:闇』『剛弓』、爆裂矢!」

「『身体強化』『契約:開』『共獣化』『活性化(武)』!行くぞ、ククイ!投擲槍!」


 凛は最大まで強化された土魔法『ストーンブラスト』を中心に、魔法書簡にストックしてた初級魔法を発射した。

 未来は、最大火力の矢を最大威力の組み合わせで射った。

 クルワは、召喚した青いドラゴンと一体化し、体の所々が鱗を纏っていた。その状態で、力いっぱいに槍をぶん投げた。


 着弾したキマイラは、複数の動物の鳴き声をかけ合わせたような咆哮を行った。それと同時に周囲に魔法陣が展開され、十数体の魔物が現れた。見た目は蛇に鷹の翼を付けたようなキマイラや、メスのライオンの尻尾が蛇になっているキマイラであった。


「来ました。ナギさん、手下のキマイラに注意しながら、前衛への回復を怠らないようにして下さい。クルワさんは蛇への警戒、ミルティさんはライオンへの警戒をお願いします。」

「心得たのじゃ『エリアキュア』!」

「任せときな、凛ちゃん!」

「了解っス!『身体強化』『状態異常付与(毒)』『付与魔法(闇):フィジカル』っス!」

「未来は前衛と遊撃への援護を、本体への攻撃は私が請け負います。『属性看破』『ストーンアロー』!」

「分かった、凛。『隠密』『効果干渉:連弓』『追弓』!」


 ナギは前衛を光のエリアで囲み、治癒をかけた。

 クルワは槍で手下を間引きつつ、警戒した。

 ミルティは、細かい動きで近づいてくる手下の間を通り、通り際に短剣で小さな怪我を負わせる。そして、そこから入った毒が相手の動きを鈍らせていった。

 凛は変わらず、攻撃を続ける。土を基本に各種属性で攻撃して、弱点を探った。属性看破で、主属性が闇であることは理解していた。

 未来は、前衛と遊撃の攻撃の合間で攻撃をして、流れが途切れて隙が出来ないように注意をした。



蓮也サイド

「おっ、後衛の攻撃だ一気に出るぞ。フェフス、詩乃さんより前に出るなよ。」

「行くわねぇ、『身体強化』『攻撃予測』『鼓舞』!」

「わかってるよ、『身体強化』『衝撃』『攻撃予測』『鼓舞』『活性化(武)』『属性付与:火』『擲槌』!!」

「本当にわかっているのか・・・。」

「ヤバい膠着になっちゃった。」


 キマイラに一撃を加えたフェフスは、その場で固まってしまった。複数のスキルを同時に行ったことで、一つ一つなクールタイムが重なり、強固な膠着状態になったのだ。


「だから、言わんこっちゃない。見えていたパターンのほとんどで、固まっていたからな準備は出来ている。『身体強化』『連剣』『連槍』!」

「ごめんね~。」


 蓮也はフェフスを回収しながら片手で器用に2つの武器を交互に使った。


「こっちを見てねぇ、『ライトバインド』!」

「まだ、動けない。」

「大人しく、ここから見てるんだな。『フレアバーン』!」


 詩乃は、光の鎖をフェフスを攻撃しようとしてた腕に巻き付けた。

 蓮也は、炎の渦でできた玉を放り投げた。それが、キマイラに触れると、一瞬で大きく膨れ上がった。

 そこからは、常に詩乃が攻撃を防ぐか妨害しながら、フェフスが火力のゴリ押し、蓮也はそれのフォローに回っていた。



湊霞サイド

「さて、俺は手下の方をやる。楓は俺たちの援護、舞と美穂はキマイラに波状攻撃をしてろ。『身体強化』『創生回帰』『疾風波撃剣』『陽炎短剣』、そこに『闘気』『縮地』。」

「いっくよー、マギアナ起動、『ダガー』!『付与魔法(風):ツール』深層魔銃、起動!マギアナ接続!」

『了解シマシタ。ダガー起動。魔銃接続ヲ確認。標準補正ヲオコナイマス。』

「・・・世界が違う。『召喚合成』『契約:開』『共獣化』、フェリート!」

「行ってやるわ。『身体強化』『鼓舞』『活性化(武)』『戦いの舞(荒)』『縮地』!」


 湊霞は風を纏った片手剣と刀身が揺らめいて見える短剣を手に手下に突っ込んで行った。

 楓は半透明の短剣と太腿のショルダーからハンドガンタイプの魔銃を取り出し、風で加速した弾丸を打ち出した。

 舞は召喚した風を纏った狼と合わさり、その手に魔力によって作られた爪を纏った。全身に白い風を纏い、緑の擬似の耳と尻尾が付いた。

 美穂は赤いオーラを纏い、キマイラにヒット&アウェイを繰り返した。攻撃をするたびに赤は紅に変わり、更に色は深まっていく。その度に攻撃は威力を増し、魔力消費は激しくなる。


「蛇は、動きが早いし石化を狙ってるな。」

「任せて、湊兄!」


 楓が右の瞳に魔力を通すと紺色に発光、睨まれた敵は動きが遅くなった。


「魔眼、いいな。」

「うん。でも、まだ目に入るものを無差別に効果を与えちゃうから、気をつけて。」

「任せろ、『投擲』『突風炸裂短剣』×2・・・。」

「・・・美穂、こっちも。」

「ええ、あのバカにばっかりいいとこ見せさせないわ!」


 

 その後は、全員がそれぞれの仕事をこなした。


「そろそろ、決めましょう。『魔法ブースト』『ストーンブレイク』!」

「破壊矢の『強化剛弓』!」

「『ドラゴストライク』!」

「・・・『ウルフ・インパクト』!」

「『闘気』『自己世界:オーラブースト』『剛拳』!」



 その後もエリアボスでマラソンをしてレベリングを行った。

いつもはYouTubeで活動してます。

この作品の裏話や挿絵、紹介動画なんかもしていくつもりなので、見に来てください。

https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg

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