第3話 昇格からの始動
ついに職業の昇格か。
異常者がさらに進化します。
「やぁ、君たちが協力者たちかい?」
「そういう、あんたがイリアたちの残りのメンバーか?」
「はは、そんなに警戒しないでよ。僕は田崎 松也。元の世界では警察官だったんだ。そして、こっちが、」
「ライアなの。兎人族なの。」
男の方は、高い身長とシャツを着こなす爽やかな細マッチョって感じである。その手には大きな盾と腰には、サーベルの様な片手剣が見られる。
兎人の女の子の方は、とても小柄で愛らしい見た目である。が、身長の割に凹凸がしっかりしていて、ボブカットの赤毛が元気な印象を与えてくる。動きに合わせて、ぴょこぴょこ、動く耳としっぽが愛らしさを上げる。
「こんにちは。こっちは、・・・」
「いや、話は弟から聞いているよ。」
「弟?」×5
湊霞以外がピンときてないようである。
「田崎 波留だよ。」
「・・・、えぇーーーーーーーーーー!????」×11
「骨格で気づけや。」
「はは、やっぱり誤解されるのか。元の世界でも、男の子に告白されるくらいには間違われていたからね。弟は可愛らしいもんな。」
「どうやら、本当に誤解されていたのか。」
声が聞こえたのか、愛らしい男の子が出てくる。話の張本人、田崎 波留である。少し大きめのTシャツがひざ上まで隠しており、パッと見は彼シャツを着た小柄な彼女にしか見えない。その実は、ズボラに洗い物を出していなかった波留が真奈のTシャツを借りているのである。
「なんで、自分は松也兄さんみたいに男らしくならないんだろう。」
「まぁ、タッパのせいじゃないか?女で、幼馴染み、同学年で私に負けてるんだからよ。」
「うう。」
「あなたは気づいてたみたいですね、湊霞さん。」
「まぁ、肉付きや骨格的に女性ではなかったからな。」
「君、意外と良く見てるんだね。イリアとかとの会話的に、もっと周りを気にしないのかと思ってたましたよ。」
「姉さん、違うこいつの場合は、」
「見ているが、そこに情報以上の興味がない。それに、そこに一々触れるのは時間とリソースの無駄だ。」
「やっぱ、可笑しいわ。」
その後、イリアたちの拠点に着く。どうやら、かなり改良が進みかなり立派な簡易拠点になりだしている。しかし、やはり湊霞たちの拠点と比べると雲泥の差であり、今回の本格拠点までの繋ぎであることがよくわかる。
「それじゃ、今日から数日で拠点の改造をする。そっちで、要望はまとめといてくれたか?」
「ええ、あなたからの依頼の品と一緒にまとめてあるわ。」
「なら、これは俺からの今回の依頼のメモだ。」
「受け取ったわ。今回はサービスしとく。」
「了解。」
「ちょっと待てい!!」×7「・・・。」
「なんだ。」「なに?」
湊霞たちが黙々と話し合っていると、今回合流した2人以外の全員(舞は声までは出していない)から突っ込まれた。
「いえ、お二人共、確か今まではお試しで、交渉関係を継続するかは話し合うと仰てませんでしたか?」
「イリア、お前たち今、何も無かったかのように、交渉の継続が確定してなかったか?」
「正直、私としては、湊霞をどう説得しようか考えていたんだよ。」
「・・・説得は無駄。」
「土下座してやろうと思ってたのよ。このあたしがしてあげるんだから、こいつも考えるでしょ。」
「・・・無駄だと思う。」
「って、話し聞けや!バカ二人!」
「「は?無駄。」」
湊霞たち2人は、周りの言葉を無視して、建設予定を話し合っている。因みに、神々は他がツッコむので大人しく見守っている。
その後、イリアたち6人との話し合いを得て、全員が就寝となった(湊霞は作ってもらったテントの使い勝手の確認のため、テントで寝る。) 。
234〜246日目(232日目は元の世界のクリスマス、239日目は元の世界の元日)
*後日、幕間話で232日目、239日目の模様を描きます
湊霞はレベリングもしながら、イリアたちの拠点を完成させる。今回は真奈によるバックアップもあったため、かなり機能美などがしっかりしており、デザインに凝った作りとなった。
「おしゃれなカフェのようだね。」
見た目は、白いレンガの家が7軒と船着き場兼作業場が1つである。まず、家の方だが6つは同じ間取りの2ルーム。各自が、寝室ともう一つ部屋を与えられた。
「私の寝室は、波留の隣な。」
「な!なんでだよ。」
「目を離すとすぐ家事をサボるからな。」
「くッ。」
それと、塔と一体化した中規模な家、ここは食事などの共有スペースであり、地下に食料庫も完備され、その横にはバスルームとトイレが併設されている。
最後に船着き場兼作業場だが、ここは白いレンガだけでなく、木でも作られており、湖沿いに突き出たところが船着き場で、反対側が作業場と倉庫になっている。
「満足のいく出来ですね。姉さん。」
「えぇ、かなり快適になったわ。」
247〜261日目(254日目は元の世界のバレンタイン)
*同記
イリアたちの拠点を整備した後に、レベリングを続ける。特に一日で午前に雨林、午後にサバンナの2箇所を回るグループと午前にジャングル、午後に乾燥した森を回るグループに毎日ローテーションで分かれて行う。
今の湊霞たちのステータスは次のようになっている。
ステータス
華ノ宮 湊霞(地球:人族)
職業:下位錬成師(下級職)Lv47〈残りSP2〉
スキル
上級
Lv3
鑑定
中級
レベルなし
魔力操作、魔力感知、自然再生
下級
カンスト
下級錬成魔法、下級魔法(全)、基本武術(剣)、身体強化魔法、体力強化、攻撃力強化、防御力強化、命中率強化、五感強化
Lv5
基本武術(弓)
レベルなし
流剣、連剣、下級スキル効果向上、基本武術強化、魔力強化(開放)、走力強化(開放)、精神強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<創生回帰><無限進化><孤高挑戦>
アリス:創造神
九条 凛(地球:人族)
職業:下位土魔法使い(下級職)Lv45(残りSP2)
スキル
中級
Lv5
中級魔法(土)
レベルなし
魔力操作、魔力感知、並列計算、魔法ブースト、自然再生
下級
カンスト
下級魔法(土、全)、体力強化、魔力強化、攻撃力強化、防御力強化、走力強化、命中率強化、精神強化、五感強化
レベルなし
下級スキル効果向上、下級魔法強化、魔力強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、睡眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<魔法書簡><孤高挑戦>
ガイアラ:大地神
鮫島 未来(地球:人族)
職業:下位弓使い(下級職)Lv46(残りSP2)
スキル
中級
レベルなし
気配察知、自然再生
下級
カンスト
基本武術(弓)、基本武術(剣)、体力強化、魔力強化、攻撃力強化、防御力強化
Lv6
身体強化魔法
レベルなし
散弓、貫弓、追弓、連弓、広弓、剛弓、流剣、連剣、下級スキル効果向上、基本武術強化、走力強化(開放)、命中率強化(開放)、五感強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<効果干渉><孤高挑戦>
アルミス:狩猟神
星野 舞(地球:人族)
職業:下位召喚使い(下級職)Lv43(残りSP2)
スキル
中級
Lv7
下位契約魔法
Lv5
召喚魔法
レベルなし
感覚共有、思考強化、自然再生
下級
カンスト
下級魔法(全)、体力強化、攻撃力強化、防御力強化、走力強化、命中率強化
レベルなし
下級スキル効果向上、魔力強化(開放)、精神強化(開放)、五感強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<召喚合成><孤高挑戦>
テミス:契約神
桐谷 詩乃(地球:人族)
職業:下位光魔法使い(下級職)Lv40(残りSP1)
スキル
中級
Lv3
中級魔法(光)
レベルなし
痛覚耐性、自然再生
下級
カンスト
下級魔法(光、全)、身体強化魔法、基本武術(剣、盾)、体力強化、魔力強化、攻撃力強化、防御力強化
Lv8
命中率強化
Lv6
走力強化
Lv5
精神強化、五感強化
レベルなし
防剣、剛剣、流盾、反盾、蓄盾、下級スキル効果向上、下級魔法強化、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジンスキル
コモン<願望昇華><孤高挑戦>
カスティ:混沌神
桐谷 美穂(地球:人族)
職業:下位拳使い(下級職)Lv43(残りSP8)
スキル
下級
カンスト
基本武術(拳)、身体強化魔法、体力強化、防御力強化、走力強化、命中率強化、精神強化、五感強化、自然回復強化(体力)
Lv9
魔力強化
Lv8
自然回復強化(魔力)
レベルなし
流拳、波拳、蓄拳、連拳、突拳、剛拳、下級スキル効果向上、基本武術強化、身体強化魔法強化、攻撃力強化(開放)、精神強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジンスキル
コモン<自己世界><孤高挑戦>
ティプオネ:復讐神
孤高挑戦
レベル差、もしくは個体数に応じて、身体能力に強化が入る
(後天的取得:下位職で一定期間に一定値以上のレベルのエリアボスを一定数以上討伐)
「異常だわ。なんで、パーティー単位でオリジンスキル複数所持してんのよ。」
「ニシシ、元々は一人一個のつもりだった。」
「まぁ、バグ少年の近くにいればな。」
262〜315日目
この日最後のレベリングにて、湊霞はついにその時を迎える。
「Lv50で新しい中級職の解放とスキル、それと昇格時にSPが多めに貰えるみたいにだな。」
「はぁ〜い。それじゃ、私からの解説ね。」
「あっ、解体しながらでいいよな。」
「えぇ、えぇ、もう慣れましたもの。それで解説だけど、下級職はMAXでもLv50までしかないわ。そして、MAXまで上げられた人には、中級職になるにあたっての特典が付いてくるの。」
「なるほど、わかったありがとう。」
「え!いや、説明は途中・・・。」
「ある程度、予想ができるからもう構わない。」
「あ、そう。」
アリスは不貞腐れたのか、湊霞の肩で体操座りをしていた。
ちなみに、今のステータスはこうなっている。
ステータス
華ノ宮 湊霞(地球:人族)
職業:下位錬成師(下級職)Lv50〈残りSP0〉
スキル
上級
Lv3
鑑定
中級
レベルなし
魔力操作、魔力感知、自然再生、成長補助
下級
カンスト
下級錬成魔法、下級魔法(全)、基本武術(剣)、身体強化魔法、体力強化、攻撃力強化、防御力強化、命中率強化、五感強化
Lv7
基本武術(弓)
レベルなし
流剣、連剣、追弓、連弓、下級スキル効果向上、基本武術強化、身体強化魔法強化、魔力強化(開放)、走力強化(開放)、精神強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、ポータル魔法、パーティー化
オリジン
コモン<創生回帰><無限進化><孤高挑戦>
アリス:創造神
九条 凛(地球:人族)
職業:下位土魔法使い(下級職)Lv49(残りSP6)
スキル
中級
Lv5
中級魔法(土)
レベルなし
魔力操作、魔力感知、並列計算、魔法ブースト、自然再生
下級
カンスト
下級魔法(土、全)、体力強化、魔力強化、攻撃力強化、防御力強化、走力強化、命中率強化、精神強化、五感強化
Lv3
身体強化魔法
レベルなし
下級スキル効果向上、下級魔法強化、魔力強化(開放)、命中率強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、睡眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<魔法書簡><孤高挑戦>
ガイアラ:大地神
鮫島 未来(地球:人族)
職業:下位弓使い(下級職)Lv50(残りSP0)
スキル
中級
レベルなし
気配察知、自然再生、成長補助
下級
カンスト
基本武術(弓)、基本武術(剣)、体力強化、攻撃力強化、防御力強化
Lv7
身体強化魔法
レベルなし
散弓、貫弓、追弓、連弓、広弓、剛弓、流剣、連剣、下級スキル効果向上、基本武術強化、身体強化魔法強化、魔力強化(開放)、走力強化(開放)、命中率強化(開放)、五感強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、ポータル魔法、パーティー化
オリジン
コモン<効果干渉><孤高挑戦>
アルミス:狩猟神
星野 舞(地球:人族)
職業:下位召喚使い(下級職)Lv48(残りSP1)
スキル
中級
Lv9
下位契約魔法
Lv5
召喚魔法
レベルなし
感覚共有、思考強化、並列計算、自然再生
下級
カンスト
下級魔法(全)、体力強化、攻撃力強化、防御力強化、走力強化、命中率強化
レベルなし
下級スキル効果向上、魔力強化(開放)、走力強化(開放)、精神強化(開放)、五感強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<召喚合成><孤高挑戦>
テミス:契約神
桐谷 詩乃(地球:人族)
職業:下位光魔法使い(下級職)Lv45(残りSP0)
スキル
中級
Lv4
中級魔法(光)
レベルなし
痛覚耐性、自然再生
下級
カンスト
下級魔法(光、全)、身体強化魔法、基本武術(剣、盾)、体力強化、魔力強化、攻撃力強化、防御力強化、命中率強化
Lv8
走力強化
Lv7
精神強化
Lv6
五感強化
レベルなし
防剣、剛剣、流盾、反盾、蓄盾、下級スキル効果向上、下級魔法強化、基本武術強化、身体強化魔法強化、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジンスキル
コモン<願望昇華><孤高挑戦>
カスティ:混沌神
桐谷 美穂(地球:人族)
職業:下位拳使い(下級職)Lv48(残りSP11)
スキル
中級
レベルなし
自然再生
下級
カンスト
基本武術(拳)、身体強化魔法、体力強化、防御力強化、走力強化、命中率強化、精神強化
レベルなし
流拳、波拳、蓄拳、連拳、突拳、剛拳、下級スキル効果向上、基本武術強化、身体強化魔法強化、魔力強化(開放)、攻撃力強化(開放)、精神強化(開放)、五感強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジンスキル
コモン<自己世界><孤高挑戦>
ティプオネ:復讐神
「俺と未来は、明日にでも昇格しよう。今日のうちに何になるかを決める。」
「了解。ちなみに湊霞は候補とか決めてるの?」
「まぁ、一応な、今回で解放されたのもあるから、少し吟味するが。」
「そっか。」
その後、湊霞と未来は自室に戻ると、候補を考え始める。因みに、中級職の種類は下級職の比でなく、それぞれが特化するだけでなく、その幅、更には大きな方向転換までもを考えさせられるものとなっている。
「私たちの苦労の結果ね。」
「僕も大変でしたな。」
「ふふふ、二度とごめんね~。」
未来サイド
「うわ。解放されてただでさえ、多かった選択肢が数十は増えたじゃん。」
(うんん。私、こういうの苦手なんだよね。)
未来が自室で悩んでいると凛が入ってくる。
「未来さん、大丈夫ですか?」
「凛!いい所に相談に乗って〜。」
そして、未来は選択肢が決まらないことを凛に伝える。大雑把な数を聞いただけでも凛は、驚愕と呆れを含む顔を見せる。その上で、ある提案をした。
「それでしたら、湊霞さんと話されては?正直、私でもいいと思いますが、湊霞さんにこちらの要望を伝え、選択肢を絞ってもらったうえで、私と一緒に考えましょう。そうですね・・・、30個ほどまで絞ってもらって、そこから話し合って5〜6個まで私達で絞る。そして、最後に未来さん自ら決められては?」
「それいい!待ってて、今行ってくる。」
未来は紙とペンを手に部屋を出ていく。凛が軽くお茶をしていると、バンッと扉が開く。
未来は紙を持って帰って来る。顔はホクホクとしたもでもあり、結果が良かったことは言うまでもないようだ。
「どうでしたか?」
「うん。かなり絞ってもらった。湊霞もかなり、悩んでるみたいだったよ。」
「そうですか、では話し合う前に、私にも未来さんの要望を教えてください。」
「うん。まずは、できるだけ機動力を重視したい。」
「なるほど、では戦闘スタイルはスピードスタイル、物理スタイルを意識するべきかもしれませんね。」
未来は元々陸上部に所属していたスポーツ少女。体を動かすのが好きなのだ。
凛は、湊霞の書いたメモを見つつ更に、自分なりに考えやすいようにメモを付け足す。
「次に、弓矢をメインにするのはもちろんなんだけど、他にも色々できる方が嬉しい。」
「では、ゴリゴリの弓矢を使った職よりも汎用性の高いバランス型か、複数の動きを得意とするマルチ型を考えるべきかもしれませんね。」
その後、2人の話し合いにより候補が絞られていく。夜は深まり、月明かりさえも少し薄暗くなる時間にようやく、2人の前にはまとめられたメモが置かれる。
「できたね、凛。」
「ええ、この4つから未来さんが決めて下さい。」
昇格候補
レンジャー
マルチ型、スピードスタイル
多様な武器を使い回すことを重視した昇格。戦闘も索敵もこなす。
中位弓技師(解放)
バランス型、スピードスタイル
中位弓師よりも技能を高めた昇格。弓矢を中心とした戦闘に加え、先行としてのスキルも覚える。
ウェポンマスター(解放)
マルチ型、物理スタイル
多くの武器を使いこなす昇格。戦闘以外のスキルは取得しないが、武器に関するスキルを取得し成長しやすくなる。
下位魔弓師
特殊型、物理スタイル
魔力で編んだ矢を主体とした昇格。魔力で効果や強化を施した矢を放つ。
「うん、これかな。」
未来は、自分の選んだ職業に大きく丸を付けたメモを机に置き、ベットへと向かう。
湊霞サイド
未来が部屋から出ていった後、自分の職について再度考え出す。
(正直、種類が多すぎて選び難い。ただ、大体の区別を付けるなら、錬成の中でもそれの特化型、バランス型、特殊型って感じだな、例であげるなら、特化型は異常錬成師っていう状態異常に特化したもの、バランス型は中位錬成師、特殊型は武術錬成師っていう、コアを肉体に消費して一時的な強化に当てるものか。)
紙にそれぞれの特徴を書き、その横にはメリット、デメリット、そして派生する可能性を考える。
(次に、戦闘スタイルでも分けることができる。物理、魔法、バランス、特殊が俺にとっての主な分け方か。同じ錬成の型でも選ぶ職で、戦闘スタイルが変わる。今の俺は結構物理によっているとはいえ、ステータス的には魔力を主体としたもの。)
型のメモの隣に戦闘スタイルによるメリット、デメリット、そして考えられる戦法やステータスの成長を書き出す。
(最後に、俺のオリジンスキルとの兼ね合い。正直、ここが一番のネック。今の戦闘スタイルである。創造、錬成、使い捨ての戦い方は性に合っている。だが、単純に正当な昇格を選んでは、次で躓きかねないし、成長が止まる可能性もある。)
型のそれぞれで候補を書き出し、スタイルでもそれぞれの候補を書き出す。最後に、オリジンスキルとの相性で書き出した所で、この3つに全て当てはまっていて、自分が最も効率的に成長をできる候補を書き出す。
(今回解放されたものを考えても、この5つだな。)
昇格候補
中位錬成師
バランス型、バランススタイル
下位錬成師の正当昇格。全体的な成長を見込める。
審理錬成師
特化型、魔法スタイル
鑑定を中心に魔法を伸ばした昇格。魔眼を中心とした目に関するスキルとの相性が高い。
創造錬成師(解放)
特殊型、バランススタイル
コアの制作を中心に生産精度を伸ばした昇格。コアの効果を高めることが出来るが、戦闘が苦手になる。
中位錬成技師(解放)
特殊型、バランススタイル
中位錬成師に比べてコアの精度を高めるが、レベル、スキルレベルの上がりは悪い。また、成長が昇格前のステータスで大きく変わる。
技工錬成師(解放)
特殊型、特殊スタイル
コアの錬成が出来なくなるが、直接、効果を持つ物が錬成可能となる。また、ステータスの成長を戦闘型か生産型かを選ばなければならない。
「良し、これだな。」
朝日の昇りかけた朝方、湊霞はようやく候補の絞り込みにまでこぎつけ、そのまま机で寝てしまう。そんな、湊霞をアリスは聖母のような温かな目で見守りつつ、頭を小さな手で撫でるのである。
316日目
早朝、6人はモノリスの前に集まっている。
「それじゃ、私から昇格するね。」
未来がモノリスに触れて、職を選択するとモノリスから出た光が未来を包み、その腕にある腕輪の模様に集まる。そして、模様が変化を始める。
元々は、弓矢を模した白い模様だったが、今回の昇格で弓矢の文様が肩に移動し、右腕全体に模様が施された。所々に加護を与えた神の紋様なのか、猟犬とナイフ、弓があしらわれている。そして、色が肩から手の甲にかけて、赤から緑のグラデーションに変わる。
「うわ!これなんか、とてもおしゃれだけど、めっちゃタトゥーみたいで、グレたみたい。」
「未来さん、とても綺麗ですよ。」
「・・・神のセンスがいい。」
「あっちの世界じゃなかなかぁ、勇気のいるおしゃれよねぇ。まさにギャルって感じに見えるわぁ。」
「でも、とても神秘的よ。私が言うんだから、間違いないわ。」
「だろだろ、これな加護を与えた神と選んだ職で変わるんだが、それぞれ神が自作してるんだぜ。」
女子が盛り上がる中、湊霞は我関せずとモノリスに触れて、職を選択する。すると、同じように光に包まれる。
「あ!湊霞がもう始めてる。」
「湊霞さんは相変わらずですね。」
「・・・無駄嫌い。」
「なんというか。ブレないのが最近すごいと感じ始めたわぁ。」
「少しは感想とか言いなさい。バカ。」
女子が講義する中、湊霞の手首の模様が変化して、鎖骨の上の辺りに移動、そこから片方の肩にかけて全体に模様が施される。
元々は、白に宝石のような物をあしらっていた模様は、重なる2つの宝石を細い糸が包み込む様な模様となり、所々に神の紋様なのか球体と翼、特徴的な天の輪があしらわれている。色は鎖骨から肩にかけて、紺色から白色にグラデーションしている。
「湊霞、なんと言うか・・・。」
「・・・エロい。」
「そうですね。どこか色気を感じてしまう、細工です。」
「いいぃ!いいぃ!」
「お姉、落ち着いて。でも、確かに・・・って、そうじゃない、そうじゃない!」
全員が全員、湊霞の鎖骨に視線が釘付けである。美穂は頭から消そうとするように、正気に戻るように頭を振っている。
湊霞は、フツメンよりは少しイケメンよりである。が、その性格からか、元の世界では特にモテることはなかった。
しかし、マリアージュ、まさに神的組み合わせで、健康的で引き締まり、男性らしい色気のある首筋を強調する模様が、予想以上の色気を振りまいている。
「さっすが、アリスちゃん。最高の出来です。」
「元々、素材はいいのだ。しかし、その性格上忘れてしまうのだ。」
「あぁ、だがこうして見ると。」
「ニシシ、私達でも魅入られるね。」
「す、すごい。」
「ふふふふふふふふ。」
神たちも中々テンションが上がっている。
そんな、女子と神に呆れつつ、しかし、恥ずかしさを紛らわすように声をかける。
「一先、ステータスを確認するぞ、未来。」
「えっ!あ、あぁ、了解、了解。」
(本当に大丈夫か。)
湊霞と未来のステータスはスキルなどを取得して、次のようになった。
ステータス
華ノ宮 湊霞(地球:人族)
職業:中位錬成技師(中級職)Lv1〈残りSP15〉
スキル
上級
Lv3
鑑定
中級
Lv1
中級錬成魔法、付加魔法(全)、武術(片手剣)、武術(短剣)、魔力操作、魔力感知、並列計算、並列処理、自然再生
レベルなし
投擲、双剣、縮地、
成長補助
下級
カンスト
下級錬成魔法、下級魔法(全)、基本武術(剣)、身体強化魔法、体力強化、攻撃力強化、防御力強化、命中率強化、五感強化
Lv7
基本武術(弓)
レベルなし
流剣、連剣、追弓、連弓、下級スキル効果向上、基本武術強化、身体強化魔法強化、魔力強化(開放)、走力強化(開放)、精神強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、ポータル魔法、パーティー化
オリジン
コモン<創生回帰><無限進化><孤高挑戦>
アリス:創造神
鮫島 未来(地球:人族)
職業:中位弓技師(中位職)Lv1(残りSP18)
スキル
中級
Lv1
武術(短弓)、属性付与(闇)、気配察知、戦いの舞(流)、自然再生
レベルなし
夜目、遠視、罠解除、ジャンプ補助、追跡補助
成長補助
下級
カンスト
基本武術(弓)、基本武術(剣)、体力強化、攻撃力強化、防御力強化
Lv7
身体強化魔法
レベルなし
散弓、貫弓、追弓、連弓、広弓、剛弓、流剣、連剣、下級スキル効果向上、基本武術強化、身体強化魔法強化、魔力強化(開放)、走力強化(開放)、命中率強化(開放)、五感強化(開放)、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、ポータル魔法、パーティー化
オリジン
コモン<効果干渉><孤高挑戦>
アルミス:狩猟神
中級錬成魔法
素材を用いてコアを作り、それを元に外装を作ることが出来る。下級の時とは違い、細かな細工も出来る。ただし、下級の時以上の魔力の精密な操作が必要。
付加魔法(全)
制作時、属性の魔力を混ぜることで、制作物に属性を持たせられる。属性の数、強弱はレベルと適正で変わる。
武術(片手剣)
片手剣を扱うのがレベルに応じてうまくなる。成長には個人差がある。
武術(短剣)
短剣を扱うのがレベルに応じてうまくなる。成長には個人差がある。
並列処理
思考を分けて、情報処理を並列して行える。処理量、思考数はレベルと適正で変わる。
投擲
投擲の動きがうまくなる。鍛錬に応じて、補正もかかる。
双剣
双剣の動きがうまくなる。鍛錬に応じて、補正もかかる。
縮地
短距離の移動速度を瞬間的にあげる。鍛錬に応じて、発動時間、距離、予備動作が変わる。
武術(短弓)
短弓を扱うのがレベルに応じてうまくなる。成長には個人差がある。
属性付与(闇)
闇の属性を攻撃に付与出来る。付与による効果の種類はレベルに応じて増える。
戦いの舞(流)
戦闘時の行動で指定した能力が向上する。向上率はレベルに応じて変わる。流は、回避によって向上する。
夜目
暗いところでも見え方が通常時と変わらない。色の識別、距離感などは鍛錬に応じて変わる。
遠視
魔力を通すことで、遠くの物を見ることが出来る。見える距離は魔力量に応じて変わる。鍛錬に応じて魔力効率が変わる。
罠解除
罠の解除方法がわかる。鍛錬に応じて、解除速度、適応できる罠のレベルが変わる。
ジャンプ補助
跳躍時、着地時に補正がかかる。鍛錬に応じて、補正は増加する。
追跡補助
追跡時の隠密性、適正ルート選択に補正がかかる。鍛錬に応じて、補正は増加する。
タトゥーの配置は先生の趣味全開です。
やっぱり、鎖骨が一番!
いつもはYouTubeで活動してます。
この作品の裏話や挿絵、紹介動画なんかもしていくつもりなので、見に来てください。
https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg




