第11話 意外な者の遭遇
ついに、第一章:完
この主人公、本当にスタスタこの世界を生きている・・・。
161〜165日目
「本当にこの短期間で、完成させちゃった、湊霞さん。」
「プレハブ小屋をいっぱいくっつけたみたいな見た目ね。」
今回の拠点は第一拠点とは違い、モダンな仕上がりになった。部屋は全部で10個となっていて、2つの大きな小屋の間に4つずつ通路を挟んで向かい合わせになっている。
右の大きな小屋は、倉庫兼調理所で、全員で食べる共有スペースもある。左の大きな小屋は鍛練場になっている。
「高校の体育館くらいの広さはあるね。」
「一応、端の方にパルクール用の障害物も作っておいた。」
「湊霞!ありがとう。」
部屋はそれぞれにあるが、湊霞だけは二部屋が繋がっており、片方は作業部屋となっている。外には雨水の貯水タンクもあり、鍛練場内にあるお風呂やトイレに繋がれてるものと、浄化して調理所に繋がってるものの2つがある。
「こっちだと水の魔石の獲得が難しいので、これは助かりますね。」
拠点防衛には、罠も仕掛けているが、メインは反構造の高い塀と槍と麻痺毒の胞子を出す花が底に仕込まれている深い堀である。
また、調査の結果でサバンナの方にもエリアボスが2体いること、拠点の東には乾燥した森があり、そこにもエリアボスが居ることがわかった。
「それで、どのエリアボスを討伐するのですか?確か、分かっているのは雨林のワイバーン、ジャングルの鹿、湖の貝、森の鳥、サバンナのライオンと象でしたよね。」
「・・・全部で6体。」
「一番やりやすそうなのは鹿っぽいよね。私の弓や美穂ちゃんの近接戦がしやすそう。」
「湖を抜いた5体を3日ずつ計15日で討伐する。」
「「「「「っ!???」」」」」
「「「「「「ばっ!?」」」」」」
凛たち5人は言葉を失い、神たちは開いた口が塞がらない。因みに、エリアボスは通常、序盤後半から中盤に攻略を想定されています。
「湊霞さん、蛇のときも移動と準備に3日とはいえ、それを連続でやるなんて。」
「疲れてるんだよ、湊霞、少し休もう。ここ最近頑張ってたもんね。」
「・・・効率バカじゃなくて、無謀バカ。」
「湊霞くん、無理は良くないのよぉ。」
「まず寝なさい。あんたのために言ってあげてるんだからね。」
「大丈夫だ。出来る、それに最終的にはエリアボスマラソンによるレベリングを考えているんだ。このくらいは、こなさないとな。」
「また、あんたはおかしなこと言って。」
「やっぱり、化け物なのだ。効率お化けなのだ。」
「流石に、あたいもこれは慣れないぞ。バグすぎる。」
「ニシシ、マジで言ってるから、更にたちが悪いよね。」
「僕は、人族について誤解してたみたいだ。マラソン・・・。」
「ふふふ、面白いわ〜。」
166〜169日目
「まずはワイバーンだ。さっき、確認して名前は魔物・リーフワイバーン、鱗はそこまで硬くなさそうだった。」
「確か特別手下みたいな魔物は見られなかったけど、かなり大きかったよ翼を広げてたら30mくらいかな?」
「・・・空を飛ぶから面倒。」
「そうだな、だから初撃で飛ばないように地面に縛り着ける。これは凛さんに任せるから、攻撃は程々に縛り着けることをしっかりと考えてくれ。それに合わせて、今回の指示出しも頼む。」
「わかりました。」
「俺、未来さん、桐谷妹は遊撃、特に桐谷妹はメインで、未来さんは凛さんをサポートしながらのサブとして頑張ってくれ。俺はタゲ取りもしながらだからどちらかと言うとオールラウンダーだと思ってくれ。」
「了解。」「やってあげるから感謝しなさい。」
「舞、桐谷姉には盾役、特に桐谷姉にはメインのタゲ取りをお願いしたい。」
「・・・分かった。」「はぁ~い。」
その後、一呼吸置いて戦いになった。凛と未来が左右から一撃ずつ先制攻撃を加える。まともに攻撃を受けた翠色のワイバーンは高く飛翔しようと翼を広げた。強い風が吹き荒れ、木々がザワザワ、ゴォーゴォーと音を立てる。
「キュバぁァァぁぁァァン!!!」
「させません。・・・土よ絡め捕れ『ランドバインド』。」
「させない。『身体強化』『創生回帰』『錬成』『硬化鎖分銅』。」
「そこ!『効果干渉:追弓』『散弓』!」
「私を忘れんな、『波拳』!」
凛のバインドとほぼ同時に湊霞が鎖分銅をワイバーンの足に引っ掛けて地面に突き刺しす。
未来は、2本の矢でワイバーンの羽の付け根を攻撃、軟かな鱗の間を針の穴を通すように傷つける。
桐谷妹はワイバーンの脇腹を攻撃する。攻撃は接触箇所から波紋のようにダメージがワイバーンの全身を駆け巡った。
飛び立とうとした所を押さえつけられたワイバーンは、地面に叩きつけられ、ヨロヨロと立つ。
「キャァァァーーーン!」
ワイバーンは吹き荒れた風を打ち消す、甲高く響く咆哮と共に尻尾を近くの桐谷妹に向けて横薙ぎに振った。
完全に着地点を狙われた桐谷妹は、手をクロスにして衝撃に備えると、桐谷姉が間に滑り込んだ。ものすごい衝撃が辺りを震わすものの、桐谷姉は大楯を地面に突き刺して勢いを前に殺す。
「させるわけ無いでしょぉ!『身体強化』。」
「ほら、追加『創生回帰』『錬成』『火炎鎖分銅』。」
「・・・ウィー、投下。ガブ、ブレス。」
「こっちも忘れないでよ。『剛弓』!」
桐谷姉が尻尾を止めたタイミングで、湊霞は追加で羽に鎖分銅を巻き付けて地面に刺した。巻き付いた鎖分銅は、火を上げ始め、羽をジリジリと燃やす。
舞の召喚したウィーは、桐谷姉が止めている尻尾に向けて火炎瓶を投下、新しく契約した1m程の恐竜のような召喚獣ガブは口から火を吹いて尻尾を攻撃した。こちらも、鱗ごと燃やすがまだまだ、肉体にまではダメージを与えられていない。
どちらの攻撃も、纏う風が威力を殺していたのだ。
未来は湊霞が攻撃してない方の羽の付け根を追撃。鱗の間を的確に射抜き、赤黒い血液が漏れ出る。
「グギャぁァァぁぁァァン!!!」
「っ!目が発光!みなさん警戒して下さい。『魔法書簡:開帳』『ラウドウォール』!」
ワイバーンの魔法の完成と凛の土壁の設置はほぼ同時だった。ワイバーンの生み出した風の刃が吹き荒れる風に乗せられ拡散する。数発受けると土壁は崩れ去り、ボロボロと崩れ去った。荒れ狂う風はまさに台風のようである。
当の本人は、羽を無理に羽ばたかせ、尻尾を無茶苦茶に地面に叩きつける。その衝撃が地面を大きく揺らす。
「大人しくしなさい!『自己世界:湾曲』『連拳』!」
「『創生回帰』『錬成』『硬化盾』×2、『浮遊盾』×2。」
「っ!ランド、硬化、凛を守って!」
「舞ちゃん、『キュア』!私の後ろに、『蓄盾』!」
「うわっ、これヤケクソでしょ。『身体強化』『流剣』!」
「イメージが甘かったですね、ありがとうございます、ランドさん。」
湊霞を含めた5人が動けない中、桐谷妹は自分の周りにだけ『自己世界』を展開し、触れた攻撃を曲げて、そのままワイバーンの顔面に連撃を加えた。
暴れまわるワイバーンの顔には、苦痛に歪ませ、桐谷妹への刃は激しさを増す。
刃の攻撃が弱ってくる。それと同時に桐谷妹は、『自己世界』を解除し疲れ切って、その場に足を着いた。長時間のオリジンスキルは全力疾走でマラソンを強制的に走らされるようなものであり、肉体にしっかりと負担がかかるのだ。
ワイバーンは、ここを牙で攻撃しようとしたが、湊霞がその牙を剣で弾いた。弾いた剣は粉々になったが、攻撃を防ぎきる。
「!凛さん、ここで決める。指示出し。『創生回帰』『錬成』『火炎剣』、『火裂剣』!」
(次の刃は防げない。クールタイムが終わる前に仕留める。)
「わかりました。詩乃さんは美穂さんの回復を、凛さんは麻痺矢と火炎矢を使って削って下さい。舞さんは大技の準備を。追加です、・・・土よ絡め捕れ『ランドバインド』!湊霞さん、そのままタゲ取りお願いします。」
「美穂ちゃん、『ハイキュア』!」「りょ。『麻痺矢』『追弓』。止まんな!」「・・・『契約:閉』『召喚合成』『契約:再』、ガブンド、チャージ。」
桐谷姉は、桐谷妹を抱えて戦線を離脱、治癒をかける。肩で息をしつつ、少し体が痙攣を繰り返している。
未来は、麻痺で部分的に膠着させながら、火炎矢を当て続けた。
舞は、ガブとランドを戻すと合成して、再召喚した。見た目は4m程に大きくなったガブにランドの鎧を着せたような感じであり、口の中を発光させている。
「・・・チャージ完了。」
「こっちもできました。湊霞さん、未来さん、戦線を離脱して下さい。」
「了解、『創生回帰』『錬成』『硬化投擲剣』×2。」
「OK、『麻痺矢』『効果干渉:貫弓』『剛弓』!」
麻痺毒の塗った短剣は、ワイバーンの鱗の剥がれた部分に的確に刺さる。刺した湊霞は、大きくバックステップする。
未来は、麻痺毒を塗った麻痺矢を貫通力を上げた強い矢で眉間に刺しす。高速で回転した矢は、吹き荒れる風の中を真っすぐ眉間に吸い込まれる。
これでワイバーンは完全に膠着した。
「グっ!!」
「今です、舞さん!・・・貫け砂鉄の弾丸『アイアンサンド・ブレイク』!」
「・・・『ブレス・ストライク』。」
凛は、超高速に回転させた拳大の砂鉄の塊でワイバーンの胸を貫く。砂鉄の特徴を的確にイメージすることで、より貫通威力を追求した魔法である。
舞の召喚獣は、高温で溶岩にされたブレスを吐いた。吐き出された溶岩の塊は、ワイバーンを覆う。
ワイバーンは三分の一を火傷した状態で息絶えた。
「ふう、なんとかなったわね。って、なんであんたはもう動き出してるの!??」
「時間が無駄。」
「ははぁ、もう慣れましたね、湊霞さんの行動は。」
「なら、わたしたちは整備してようか。」
「・・・どうせしないといけないから。」
「私も慣れてきた、あいつの行動。」
「世界のバグに慣れたらだめだろ、アリス様。」
「あいつやっぱりバカなのだ。今回もかなりの白熱した戦いだったのだ。」
「ニシシ、余韻は時間の無駄だって。」
凛たちは慣れたもので、解体を湊霞に任せて、レベリング用の整備を始めた。呆れつつも慣れてしまった自分たちに何処か失笑気味である。
「え?私たちが可笑しいの、お姉?」
「みなさん、湊霞くんに毒され過ぎですねぇ。私達もああ、なるかもしれませんねぇ。」
「僕、今回の戦いかなり感動したのに。」
「ふふふ、余韻は無いですね。」
その後、全員で作業を終わらせて、次の日にレベリング用の設備の確認後、次のエリアボスの元に向かった。
魔物・リーフワイバーンLv36
小規模エリアボス。風属性のワイバーン。鱗は軽く、低空での移動が通常のワイバーンより早い。風の魔法を使う。リポップでのみ出現し、一日でリポップする。
リーフワイバーンの鱗
軽く伸縮性に優れている。加工は難しくないが、防御力は弱い。体温保持に優れている。
リーフワイバーンの骨
中が空洞で軽くなっている。擦り潰すことで薬の材料になる。
リーフワイバーンの身
タンパクで筋が固いが、火を通すことで柔らかくなりかなり、美味しい。
リーフワイバーンの牙
20cm程で黒光りをしている。少し風の魔力を宿していて、魔法武器の素材になる。加工は難しくない。
風魔石・中
拳大の風の属性を持つ魔石。通常のものより魔力を多く含んでいる。
170〜172日目
「今度は鹿だ。名前はウッドドゥ。ただ、これはレアな方らしく、通常時はオスのウッドディアなのだと思う。」
「そう言えば、ビルくらい大きい雌鹿だったね。あれはレアなんだ。」
「エリアボスにもレア度があるんですね。」
「確かに意外だったかも、私たちがレベリングしてた時はなかったもんね、凛。」
「・・・メスの方が弱そう。」
「舞、それはわかる。角が無いし、やりやすそうだよね、お姉。」
「そうねぇ。湊霞くん、今回の作戦はぁ?」
桐谷姉は、舞と妹の兼ね合いを微笑ましそうに見ている。可愛らしいものが好きな桐谷姉らしい。もしくは、双子とはいえ、姉として妹の交友関係がうまくいっているのが嬉しいのだろうか。
「今回は、ジャングルで機動力が遺憾なく発揮できるからな、タゲ取りは俺と未来さん、桐谷姉が請け負う。ただ、桐谷姉にはメインのタゲ取りをお願いしたい。俺と未来は桐谷姉を下げるときのサブだ。」
「OK。」「はぁ~い。」
「凛は後方からの指示出しと状況に応じた魔法による援護をお願いしたい。特に、スイッチの際の地形変化をお願いしたい。」
「わかりました。」
「舞と桐谷妹は遊撃だ。舞は今回はウィーの方が攻撃しやすいと思う。」
「・・・わかった。」「やってあげるわよ。」
その後、桐谷姉の一撃で戦いが始まる。ボスは、その一撃で大きく睨むと、徐々に高くなる咆哮を上げる。咆哮は、まさに衝撃波とも言える勢いを撒き散らす。
「始めるわよ、『身体強化』『剛剣』!」
「クゥぅぅぅぅーーー!」
「タゲ取りは出来たみたいです。未来さんは上から攻撃を散らしながらお願いします。美穂さんは前に出過ぎず、ヒット&アウェイでお願いします。『魔法書簡:開帳』『サンドホール』」
「りょ、『効果干渉:散弓』『連弓』、ジャンジャンいくよ!」
「任せなさい、『身体強化』『剛拳』!」
「こっちも始めるか、『身体強化』『創生回帰』『錬成』『火裂剣』×2。」
「・・・ウィー、投下。ランド、守って。」
20mはある鹿は、凛の生み出した砂地獄に足を取られ、バランスを崩すも残りの足で大きな頭を支える。その隙に、未来は矢の雨を降らせた、決定打とまではいかないが、ボスの意識をかなり散らすことができている。
桐谷妹は、溜めを作り、瞬間的に近づき、一撃を入れて、跳躍して戦線を離脱している。その一撃は、樹皮のように硬くしなやかな鹿の革を通し、肉体にまでダメージを与えているようだ。
湊霞は、砂地獄に埋もれる足に向けて剣を投げ、剣が爆発を起こしボスが体勢を立て直せないようにしている。
舞は、ウィーに毒瓶を投下させ、継続的にダメージを与えつつ、凛と一緒にランドの後ろに隠れている。
「クゥォォぉォぉォ!」
「っ、鹿の目が発光!警戒して下さい。」
鹿が雨乞いのような咆哮を上げると淡い緑色の雨が降り出す。今まで、砂地獄だったところは泥濘になり、雨が当たるたびに鹿は傷を少しずつ癒やしている。ぬかるむ地面に全員が足を取られる中、鹿は波紋のようなのものを足元に出して、普通に立っている。
「ちっ、治癒の雨か。泥濘が出来て足が取られる。」
「!みんな、鹿の目がまた光ってる。」
「クゥぅぅぅぅ!」
鹿の重低音の咆哮と共に泥濘が無数の触手のように動き出し、攻撃を始める。まるで鞭のような触手は、時に鋭く、時に靭やかに不規則ではあるものの、しかし、的確に湊霞たちを襲う。
「ちょ、ちょっと待ってぇ、『蓄盾』!」
「うわっ、ここにも届くの!?『身体強化』!」
桐谷姉は、その場で盾を両手に持ち替え、四方からくる攻撃を受ける。未来は、苔と雨で滑りやすくなる木々をいつも以上に飛び回る。移動に集中するため、弓は腰に直さずに負えない。
「足が泥濘に取られる。『流拳』!」
「・・・ランド、硬化。『契約:開』ガブ、ブレス。」
「助かりました。」
「『創生回帰』『錬成』『火炎剣』×2『流剣』。」
桐谷妹は、ぬかるむ足場も最小の足運びで全方位を意識、拳で攻撃を受け流す。舞は素早く、ランドを自信と凛の前に出しつつ、ガブのブレスで少しでも攻撃を迎撃する。湊霞は、一歩も動かず、的確に攻撃を燃やし、土に戻ったところで砕く。
各自は、それぞれが触手への対応を始めたがあまりの数に捌くのが手一杯になってしまった。そんな中、鹿は桐谷姉へと更に激しく攻撃を加える構えを取った。
「ヤバいかも。」
「!まずい、湊霞さん、未来さん、タゲ取りを詩乃さんから変わって下さい。」
「私は無理、今は手が離せない、『流剣』!」
「俺が行く『創生回帰』『錬成』『硬化ボード』。うぉ、意外とバランスがむずい。」
「「「「「はっ!?」」」」」
湊霞は隙を見て触手の猛攻から大きく跳躍すると、創り出したスケートボードで、触手の上を滑り出した。ふらつきながらも、ブーツを固定して、桐谷姉の下まで行くと火炎剣で、周りの触手をぶった切った。火炎剣で水分が飛んだ触手はボロボロと崩れるが、直ぐに次の触手が攻撃を仕掛けてくる。
「すぐに引け、『創生回帰』『火裂剣』×2『火裂剣』×2・・・」
「ありがとうぅ、湊霞くん。『ハイキュア』。」
「あれなら。あんた、これ借りるわよ。『剛拳』!」
湊霞は、次々に2本の剣を出しては、触手を捌いたり、鹿に向けて投げタゲ取りを行い続けた。
桐谷姉は、戦線を離脱して、治癒をかけ傷や体力の回復に努める。盾はかなり、傷が出てきてたので、予備に持ち替えすぐにでも戦線に戻る準備をする。
桐谷妹は、触手の猛攻を紙一重で躱しつつ、湊霞の近くまで行くと湊霞の使ってたボードを取り、触手に乗って鹿に近づき、攻撃を加え始めた。鹿は再開された攻撃に意識を裂かれつつも、更に触手による応戦、体勢の立て直しをしようと藻掻く。
「クォォォォ!」
「すみません、遅くなりました、・・・貫け砂鉄の弾丸『アイアンサンド・ブレイク』!」
「・・・『契約:閉』『召喚合成』『契約:再』、ウィガブ、チャージ」
「わたしは、触手をなんとかするよ。『効果干渉:剛弓』『連弓』『火炎矢』、うっとうしい!」
弱まりだした触手の攻撃により、一呼吸置けた凛は、詠唱を完了させた中級魔法で鹿の左前脚を貫通させて怯ませ、その隙に舞は、翼竜のような召喚獣を呼び出すとブレスのチャージを始めた。
未来は、触手を炎を纏う特製の矢で破壊して回る。これで、対応が楽になった湊霞や桐谷姉妹は、本体への攻撃に転向していく。
その後は、ひたすら削り合いで倒し切った。
「はぁはぁ、今回は泥試合もいいところだったね。」
「はぁはぁ、でも、湊霞さんはもう動き出してますよ。」
「・・・効率バカ、はぁ、体力バカ、はぁ。」
「はぁはぁ、湊霞くんにはぁ、未知が多すぎるわねぇ。」
「はぁはぁ、あいつ、バカすぎるでしょ。」
全員が肩で息をする中、湊霞は肩で息をしながら作業をしていた。因みに、彼は桐谷姉と交互にタゲ取りをしていた。さらに、常時即時錬成、それは不自然に動くキャラを操作して綱渡りをするゲームを、数時間単位でやる様なものである。
「あんた、体も精神もどうなってんのよ。」
「はぁはぁ、休ませながら、作業をしてるだろ。はぁはぁ、作業効率落ちている。はぁはぁ、最悪だ。」
「あいつ、バグで済ませていいのか。」
「バカなのだ。肩で息をしながら動いているのだ。」
「ニシシ、期待を裏切らない。」
「僕、人間が怖い。おかしいよ。」
「ふふふ、あの子だけよ。」
その後、ヘロヘロで作業を終わらせて、次の日にレベリング用の設備の確認をした所、ウッドドゥが水属性を持ってただけで、ウッドディアは風属性でかなり、戦いやすかった。その後、次のエリアボスの元に向かった。
魔物・ウッドドゥ(レア)Lv38
レアな小規模エリアボス。風の属性に少し水の属性を持つ雌鹿。角がなく、物理攻撃よりも魔法攻撃がメインとなる。水の魔法で有利なエリアへと変化させる。リポップでのみ出現。
ウッドドゥの瞳
死後、硬化していきアクアマリンの塊となる。少し水の魔力を含んでいる。
ウッドドゥの皮
なめらかで、加工すると青く変色する。魔法抵抗があるが、加工が難しい。
風水魔石・中
拳大の風と水の属性を含んでいる魔石。
魔物・ウッドディアLv29
小規模エリアボス。風の属性を持つ雄鹿。角による物理的攻撃がメインで、時折、魔法で突風を起こす。リポップでのみ出現し、一日でリポップする。
ウッドディアの角
4mくらいある角。角自体が風の魔力を宿していて、魔法武器の素材に適している。
ウッドディアの皮
程よい硬さと柔らかさを両立している。加工が簡単である。
風魔石・中
拳大の風の属性を含んでいる魔石。
173〜175日目
「次は、鳥だ。」
「「「「「待て待て待て!」」」」」
「名前は魔物・ヒートエミュー。」
「「「「「無視なの!??」」」」」
「時間の無駄だ。見た限りじゃ空を飛べないタイプの鳥だし、問題ないと思うが体調が小さめだし、一回り小さいお供が数体居るからそっちに気をつけよう。・・・って、聞いてるか?」
5人は諦めたのか。聞いていると手を挙げて示した。全員が思った、こいつになにか言うのが間違っていたのだ。馬鹿なのだと・・・。
「ボス戦だ。集中しろよ。まず、今回のボスのタゲ取りは俺と未来さん、舞で行う。これは、相手の機動力がありそうだからだ。だが、未来さんには最初は雑魚の殲滅に集中して欲しい。」
「はぁ、りょ。」「・・・わかった。未来、諦める、不治の病。」
「次に、凛さんには今回も指示役を頼む。やり方は大蛇の時と同じで構わない。」
「わかりました。それと、湊霞さん、この討伐の後、少しお話し合いをしましょう。大丈夫です、精神面なら直せるかもしれません。」
「余計なお世話だ。桐谷姉には、雑魚の方のタゲ取りを任せる。数が居るから死角からの攻撃に注意してくれ、桐谷妹は遊撃で、両方を攻撃で援護して欲しい。」
「わかったわぁ、それと湊霞くん。お姉さんも話し合いをしてほしいのだけどぉ。」
「やってあげる、でも、あんた本当に話し合っときなさい。」
(人を病人のように言いやがって、余計なお世話だ。)
全員から心配の視線を受けながら戦いが始まった。
正直に言おう。すぐに戦いは終わった。
理由は単純で相手が悪かったからだ。
まず、未来と桐谷妹の殲滅力で雑魚が一掃された。そして、ボスは高速移動による撹乱からの突進や魔法で戦ってたのだが、効率的に動く敵の動きを湊霞が的確に予測、そして、攻撃をしようとする瞬間に攻撃、もしくは、効率的な攻撃を回避して、カウンター。
その後は、ただの作業となっていた。何なら、舞と桐谷妹は雑魚たちの解体を、未来と桐谷姉はレベリング用の整備を始めてしまった。
「下手に頭がいいだけ読みやすい。」
「だとしても異常よ、あんた。」
「エリアボスが可哀そうだったのだ。」
「それよりも、少年に慣れた嬢ちゃんたちが作業を始めるとは・・・。」
「ニシシ、みんなこの間の戦闘の疲れでツッコむ元気が減ってる。」
「僕、詩乃に普通でいてほしい・・・。」
「ふふふ、そうね~。」
魔物・ヒートエミューLv30
小規模エリアボス。火の属性を持つエミュー。最短で高速移動を繰り返し、敵の死角からの攻撃を得意とする。たまに、火の魔法による熱風を放つ。リポップでのみ出現し、一日でリポップする。
ヒートエミューの羽
保温性を持った羽。熱の吸収だけでなく、適温に保つための放熱も行う。加工が簡単である。
ヒートエミューの身
とても甘くとろける美味しさ。
火魔石・中
拳大の火の属性を含んでいる魔石。
魔物・ファイトエミュー
足蹴りの得意なエミュー。動きが早く、素早く相手の背後に回り込み後ろ蹴りを加える。集団でリンチをする。
ファイトエミューの羽
とても柔らかく、衝撃を吸収する。加工が簡単である。
ファイトエミューの卵
黄身がしっかりとしており、かなり濃厚な味がする。
火魔石・小
石大の火の属性を含んでいる魔石。
176〜178日目(177日目は元の世界のハロウィン)
「えぇ、ちょうどいい休憩ができたからな。次は、ライオンだ。名前は魔物・バーンレオ。周りの手下は魔物・ヒートレオで、どう考えても火の属性を使ってくるだろうな。」
「作戦はどうするのよ。」
「今回は動き回るボスじゃないからな、タゲ取りを詩乃に任せる。」
「わかったわぁ。湊霞くん、ちゃんと約束守れてるわねぇ。ふふ。」
この間の話し合いの結果、湊霞は全員との仲が半強制的に近くなっていた。名前呼びでの呼び捨てが義務となり、肉体への過度な効率重視の酷使を止められてしまったのである。
後に、アリスはこのときの話し合いは英断だったと5人を褒めることとなる。
「未来には、今回も殲滅の方をお願いしたい。だが、割りと数が少ないから、終わり次第、ボスへの遊撃と周辺警戒に加わってくれ。」
「ふふ、OK。湊霞の呼び捨ては新鮮。上がってくる!」
「凛は指示役と今回は殲滅の方に加わってくれ、割と早めにボスに集中したい。」
「わかりました。ふふ、何でしょうか、少しくすぐったくも感じますね。」
「舞は今回は見晴らしがいい戦場だからこそ、周辺警戒に集中してくれ、それと逃げる魔物がいたら押し返してくれ。」
「・・・むふ、わかった。」
(あれは、みんなより先に呼び捨てだったからドヤってるな。少し顎が上がってる程度だけど、わかってきてる。)
「最後に、俺と美穂はボスへの遊撃だ。特に、詩乃が攻撃を止めた瞬間に合わせる感じでいこう。」
「っ!い、いいわ、やってあげる、湊霞。」
美穂はわかりやすく顔を明るくしながら答えた。この中で、美穂が一番反応がわかりやすい。誰がどう見ても喜んでいる。
その後、凛による地形操作で戦闘が始まった。
凛サイド
「まずは、右の3体からです、未来さん。『魔法書簡:開帳』!」
「OK、任せて。『効果干渉:貫弓』『連弓』!」
「・・・『召喚合成』『契約:開』『感覚共有:視界』ウィー、旋回してて。」
凛は左の魔物に魔法で牽制を入れつつ、指示を出す。最近は、魔法書簡のストックで、使う魔法が決まってきて、一部の魔法は、魔法名も必要なくなってきた。
未来は貫通力のある矢で的確に腕を貫き、移動妨害を行う。
手下の獅子は血を流し減速しながらも凛や未来たちへの距離を詰める。
「グぁぁぁァァ!」
「一気に行くよ。『効果干渉:剛弓』『貫弓』そして、『風硬矢』!」
「こちらも、『魔法書簡:開帳』『ランドブラスト』!」
未来は、最も攻撃力のある組み合わせで、一体ずつ絶命していく。
凛は、他が戦闘に加わるのを魔法を牽制に使い防いでいく。
手下の獅子は、一体ずつ前に抜き出たものから倒され、接近する間もなく倒されてしまう。
「・・・周りに敵がいない。」
「なら、このまま、繰り返していきましょう。左は3体です。先程の感じ、魔法は使ってこないようなので、遠距離から確実に仕留めます。」
「OK。」
「未来たちが、少年にどくされた。」
「その内、ボス戦が作業になりそうなのだ。」
「ニシシ、舞ちゃんが第一候補・・・。」
湊霞サイド
「さて、こっちも殺るか。『身体強化』『創生回帰』『錬成』『硬化剣』×2。」
「そうねぇ、『身体強化』『流盾』!」
「やってやるわ。『身体強化』『連拳』!」
「ガあぁぁァァぁぁァァぁぁァァぁぁァァ!」
まずは、詩乃がタゲを取り、湊霞、美穂がヒット&アウェイ。3人で三角形にボスを囲み、詩乃が常にボスの正面に来るように立ち回っている。
ボスは火の粉を散らす方向を上げると爪に炎を纏う。炎も合わせて2mは有りそうな爪を、詩乃は盾で軌道を変える。かなりの連撃だが、詩乃はそれを盾で受け流し、時には地面へと流された腕に剣で一撃を入れる。決められた型のようだが、ひりつく熱さも感じる緊張感もとてもリアルである。
「さて、美穂。まずは、足を鈍らせるぞ。『連剣』。」
「わかってるちゅうの。『突拳』!」
湊霞は、詩乃に集中するボスの後ろ足に連撃を叩き込み、美穂は、前足の肩に貫通力のある突きをする。
「ガァァ!グっガぁァァぁぁァァぁぁァァ!!!!!」
ボスは大きな咆哮をあげて飛び退く。流石のボスであり、判断がとても早い、更に、傷口からは血とともに火花が飛び散り、血液がかなりの高温であることを物語っている。パチッ、バチッ。
「暑い、あの子近くにいるだけでかなり熱いわ。」
「熱変動耐性は、耐性ってだけで暑さは感じるからな。」
「あんたは剣でしょ、こっちは手なのよ。本当に、嫌になる。」
3人は適度に水を飲みながら、戦いを続ける。まさに、サウナ状態であり、照りつける太陽と噎せ返る熱風、ボスに近づけば近づくだけ、その熱さは猛威を振るう。更には、ボスに傷をつける度に血が火を上げ、気温を上げる。
「お待たっせ、て!アッツ。『追弓』!」
「一気に仕留めます。引き続き時間を稼いで下さい。」
二人の合流後は、遠距離からの距離を取った戦いとなり、簡単だった。波状攻撃による攻撃、ボスが近接攻撃を仕掛ければ、前衛3人で押し返し、常に距離を置いた状態で削り切る。
そして、もちろん整備をして、再度挑戦して、移動に入った。
「ボス戦なのにレア以外、流れ作業・・・。」
魔物・バーンレオLv28
小規模エリアボス。火の属性を持つオスのライオン。体内から高温の熱を発しており、たてがみと爪を燃やす。リポップでのみ出現し、一日でリポップする。
バーンレオの皮
耐熱性に優れており、とても丈夫。加工はし易いが、防具には分厚すぎて向かない。
バーンレオの爪
10cm程の爪。爪自体が火の魔力を宿していて、魔法武器に適しているが、加工するには少し小さすぎる。
バーンレオの血
常に高温で一定量があると火を上げる。保温に優れており、冷めにくい性質を持つ。
火魔石・中
拳大の火の属性を含んでいる魔石。
魔物・ヒートレオ
火の属性を持つメスのライオン。体内の血を高速で流して、莫大なエネルギーを生み出す。しかし、短期決戦型である。
ヒートレオの皮
鞣すことで丈夫な皮になるが、装備には心許ないレベルである。加工が簡単である。
ヒートレオの身
とても柔らかく、加工がし易い。
火魔石・小
石大の火の属性を含んでいる魔石。
179〜181日目
「さて、最後のエリアボスだ。」
「やっと終わりますね。」
「やってみれば、案外出来ないこともなかったね。」
「・・・無理、体力バカ共と一緒にしない。」
「流石にぃ、身体中が痛くなってきましたぁ。」
「バカに付き合ったのが、馬鹿だったのよ。あのときの私をぶん殴ってやりたい。」
さて、結論を言う。エミューの上をいった。
なぜなら、誰一人その場から動くこと無く終わったのだ。どうやら、この象のエリアボス、魔物・ストーンエレファントは超超重量級近接戦型の魔物だったのだ。しかし、湊霞の作った壊れること前提の『火裂剣』を未来が壊れることを前提にした威力重視の弓で射つ、それを繰り返すこと数十回、凛が足止めをしてたこともあり、エリアボスが近づく前に力尽きた。
「あれより、簡単なんてことあるのか。」
「「「「「「「「「「「「「可哀そうすぎる・・・。」」」」」」」」」」」なのだ。」
そうやって、ここでの戦いは終わった。
魔物・ストーンエレファントLv29
小規模エリアボス。土の属性を持つ象。パワーがあり、近くのものを踏み潰す。また、土の魔法で、硬い鎧を纏う。リポップでのみ出現し、一日でリポップする。
ストーンエレファントの牙
3m程あり、かなり硬い。牙自体に土の魔力を宿していて、魔法武器の素材になる。しかし、加工がとても難しい。
土魔石・中
拳大の土の属性を持つ魔石。通常のものより魔力を多く含んでいる。
ちなみに、ステータスは次のようになった。
ステータス
華ノ宮 湊霞(地球:人族)
職業:下位錬成師(下級職)Lv32〈残りSP0〉
スキル
上級
Lv2
鑑定
中級
レベルなし
魔力操作、魔力感知、自然再生
下級
カンスト
下級錬成魔法、下級魔法(全)、基本武術(剣)、身体強化魔法、体力強化、魔力強化、攻撃力強化、防御力強化、走力強化、命中率強化
Lv9
精神強化
Lv8
五感強化
レベルなし
流剣、連剣
下級スキル効果向上、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<創生回帰><無限進化>
アリス:創造神
九条 凛(地球:人族)
職業:下位土魔法使い(下級職)Lv29(残りSP4)
スキル
中級
Lv4
中級魔法(土)
レベルなし
魔力操作、並列計算
下級
カンスト
下級魔法(土、全)、魔力強化、自然回復強化(魔力)、命中率強化
Lv9
体力強化、攻撃力強化、自然回復強化(体力)
Lv8
走力強化
Lv7
防御力強化、精神強化、五感強化
レベルなし
状態異常耐性(毒、麻痺、睡眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<魔法書簡>
ガイアラ:大地神
鮫島 未来(地球:人族)
職業:下位弓使い(下級職)Lv30(残りSP2)
スキル
中級
レベルなし
気配察知
下級
カンスト
基本武術(弓)、体力強化、攻撃力強化、走力強化、命中率強化、五感強化、自然回復強化(体力)
Lv9
魔力強化
Lv7
基本武術(剣)、防御力強化
Lv5
自然回復強化(魔力)
レベルなし
散弓、貫弓、追弓、連弓、広弓、剛弓、流剣、連剣
下級スキル効果向上、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<効果干渉>
アルミス:狩猟神
星野 舞(地球:人族)
職業:下位召喚使い(下級職)Lv28(残りSP2)
スキル
中級
Lv4
下位契約魔法
Lv3
召喚魔法
レベルなし
感覚共有、思考強化
下級
カンスト
下級魔法(全)、魔力強化、五感強化、自然回復強化(魔力)
Lv9
攻撃力強化、命中率強化
Lv8
自然回復強化(体力)
Lv7
体力強化、防御力強化(SP1使用)、精神強化
Lv6
走力強化
レベルなし
状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジン
コモン<召喚合成>
テミス:契約神
桐谷 詩乃(地球:人族)
職業:下位光魔法使い(下級職)Lv26(残りSP0)
スキル
中級
Lv2
中級魔法(光)
レベルなし
痛覚耐性
下級
カンスト
下級魔法(光、全)、身体強化魔法、魔力強化
Lv9
自然回復強化(魔力)
Lv8
基本武術(剣)、防御力強化
Lv7
基本武術(盾)、体力強化、攻撃力強化、自然回復強化(体力)
レベルなし
防剣、剛剣、流盾、反盾、蓄盾
状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジンスキル
コモン<願望昇華>
カスティ:混沌神
桐谷 美穂(地球:人族)
職業:下位拳使い(下級職)Lv27(残りSP4)
スキル
下級
カンスト
基本武術(拳)、体力強化、走力強化、五感強化
Lv8
攻撃力強化、自然回復強化(体力)
Lv6
防御力強化
Lv5
身体強化魔法、命中率強化、精神強化
Lv4
魔力強化、自然回復強化(魔力)
レベルなし
流拳、波拳、蓄拳、連拳、突拳、剛拳
状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化
オリジンスキル
コモン<自己世界>
ティプオネ:復讐神
自然再生
魔力、体力の回復速度をあげる。また、傷の自動修復が可能となった。時間はレベルに応じて変わる。
下級スキル効果向上
下級スキルの基礎能力を向上させる。
「おっ、Lv30になった時に新たなスキルが取得できるようになってる。」
「カンストしたスキルも強化できるみたいだね。これはゆわゆるやりこみ要素ってやつ?」
182〜203日目
湊霞たちがレベリングしていると、耳の長い緑髪のパーティーとであった。
ここまでこの世界では200日が過ぎる。
アリス、早すぎます作者が主人公に殺されてしまいます。ペースダウンを・・・。
因みに現時点(2025/07/03)で13万字越えです。
いつもはYouTubeで活動してます。
この作品の裏話や挿絵、紹介動画なんかもしていくつもりなので、見に来てください。
https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg