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神々が観る世界 神々に魅せる世界  作者: 朧華
5つの交わる世界
17/28

第10話 新たな出会いの有用性

新たな出会いの予感

主人公、いったん落ち着けよ。

アリス達、頼むぞ・・・。

「もう1人の女性はまだ、起きていないみたいですね。」

「お姉は、寝坊助なのよ。それと、ハンモックは感謝してあげるわ。」

「別にいいわよ。湊霞が許してたし、ところでその制服は、アガペリ女学院のだよね。」

「そうよ、私は桐谷(きりたに) 美穂(みほ)、寝てるのが双子の姉、詩乃(しの)よ。女学院で2年生だったわ。あんたたちは?」


 昨日は暗く見えなかったが、桐谷妹は、小柄で紺色の髪をショートツインテ、白と青を基調としたブレザーの制服を着てた。

 姉の方は、高身長であり、寝ててもわかる巨乳である。髪は紺色でストレートロングだと考えられる。


「私は、九条 凛といいます。春霞高校の1年生です。」

「鮫島 未来。そして、外にいた男子が華ノ宮 湊霞、女子が星野 舞ね。みんな1年だよ。」


 それから、どういう状況で怪我を負ったのかなどの話し合いをする。


湊霞サイド

「アリス、少し良いか?」

「は〜い。どうしたの?」

「少し疑問なんだが、この世界に来てから、まだ若い人しか見ていない。元の世界からどういう基準でこの世界に来る人は選ばれているんだ。」

「ちょっと待ってね。話していいか全能神様に聞いてみるから。」


 アリスはどこからともなく取り出した。スマホを耳に当てた。


「あっ、全ちゃん?うん、うん。それで・・・。うん。分かった。」


(俺たちの前では様呼びなのに、直接話すときは全ちゃん呼び。なんというか、神も外聞とか大変だな。)


「今、全能神様に聞いたら話していいって。それでは、・・・ねぇ、やっぱり剣を振るの辞めない?ついには、ちっちゃい子まで、わたしの話を聞きながら、魔法の練習するようになっちゃったし。」

「いいから、話せ。」「・・・面倒臭い。」

「はいはい。では、この世界ができた時、5つの世界からそれぞれの生物を3分の1ずつ選んだんだけど、比較的若い、厳密に言うと生殖活動が出来る年代の子を中心にランダムで選ばれているわ。」


 この世界は、5つの世界の特徴を色々混ぜて作られている。そして、神たちが自分を分割し、御霊にして、プレイヤーに宿っている。


「そうか。・・・そろそろ、時間だな。舞、移動するぞ。」

「・・・わかった。」

「うん、知ってた。質問に答えても、この対応よね・・・。」


凛サイド

「移動するぞ。」

「おっ、時間になったぽい。」

「美穂さん、私たちはレベル上げでまた数日開けますが、美穂さんたちは今後どうしますか?」

「何だったら、一緒に来る?湊霞の説得が面倒そうだけど、多分大丈夫だよ。」

「いやいや、少年の説得って不可能だろ。」

「まぁ、そこはパッションで。」

「・・・少し、時間を頂戴。お姉と話すから。」


 2人は、扉を開けて出ていく。


124〜146日目

「舞もLv25になったね。」

「ええ、ですが。」

「・・・バカのレベルも上がった。」

「あぁ、これで昇格は今、急いでするより、しっかりとレベル上限まで上げてからのほうが効率がいいことが分かったな。」

「でも、少し上がりにくそうだよね。」

「それに、俺はオリジンスキルがもう一つ生えてきたし。」


ステータス

華ノ宮 湊霞(地球:人族)

職業:下位錬成師(下級職)Lv26〈残りSP3〉

スキル

上級

Lv2

鑑定

中級

レベルなし

魔力操作

下級

カンスト

下級錬成魔法、基本武術(剣)、身体強化魔法、魔力強化、自然回復強化(魔力)

Lv9

下級魔法(全)、攻撃力強化

Lv8

体力強化、走力強化

Lv7

命中率強化、自然回復強化(体力)

Lv6

防御力強化、精神強化

Lv5

五感強化

レベルなし

流剣、連剣、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジン

コモン<創生回帰><無限進化>

アリス:創造神


九条 凛(地球:人族)

職業:下位土魔法使い(下級職)Lv25(残りSP0)

スキル

中級

Lv3

中級魔法(土)

レベルなし

魔力操作、並列計算

下級

カンスト

下級魔法(全、土)、魔力強化、自然回復強化(魔力)、命中率強化

Lv6

攻撃力強化

Lv5

体力強化、走力強化、精神強化、自然回復強化(体力)

Lv4

防御力強化、五感強化

レベルなし

状態異常耐性(毒、麻痺、睡眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジン

コモン<魔法書簡>

ガイアラ:大地神


鮫島 未来(地球:人族)

職業:下位弓使い(下級職)Lv25(残りSP0)

スキル

中級

レベルなし

気配察知

下級

カンスト

基本武術(弓)、走力強化、命中率強化、体力強化、攻撃力強化、五感強化

Lv8

自然回復強化(体力)

Lv6

魔力強化

Lv4

基本武術(剣)、防御力強化

Lv1

自然回復強化(魔力)

レベルなし

散弓、貫弓、追弓、連弓、広弓、剛弓、流剣、連剣、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジン

コモン<効果干渉>

アルミス:狩猟神


星野 舞(地球:人族)

職業:下位召喚使い(下級職)Lv25(残りSP1)

スキル

中級

Lv4

下位契約魔法

Lv3

召喚魔法

レベルなし

感覚共有、思考強化

下級

カンスト

下級魔法(全)、魔力強化、五感強化

Lv9

自然回復強化(魔力)

Lv5

体力強化、走力強化

Lv4

攻撃力強化、命中率強化、自然回復強化(体力)

Lv3

防御力強化、精神強化

レベルなし

状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、パーティー化

オリジン

コモン<召喚合成>

テミス:契約神


無限進化

 等級に応じて、成長に補正がかかる

(後天的取得:下位職の同レベル時に5つのスキルをカンスト)


「この取得条件、無理でしょ。」

「5つをカンストさせる前にレベルが上がりそうですからね。」

「湊霞みたいに、常にスキル使って均等にレベル上げしてないと無理だね。」

「・・・やっぱり、バグ。」

「なんで、スキルレベルが上がりにくい下位錬成師で、そのオリジンスキル手に入るのよ・・・。」

「あれ、確かアリス様が作ったネタスキルなのだ。」

「あぁ、取得者がいないだろうって、神間で噂になっていたよな。」

「ニシシ、たぶん他に取得者ゼロ。」




「・・・いる。」

「おっ、まだ美穂たち残ってたんだ。」


 湊霞たちがダミー拠点近くに来ると、2人の女性が立っていた。


「みなさん、この度は大変ご迷惑を」

「そういうのいいから。付いてくるの?来ないの?」

「「「「はぁ~。」」」」「・・・。」「あんたは。」「ニシシ。」

「!??え、え~と、妹と話し合いまして、ご一緒させていただきたいと。」

「なら、メリットを教えてくれ。」

「ちょっ、ちょっとあんたね、いくら感謝してあげてると言っても。」

「必要以上の交流は無駄だからな。」

「湊霞さん、それは私の方から。まず、デメリットについては物資の量が増えることと行動の制約ですが、これは私達も居ますので今更です。特に、行動の制約ですが私たちは基本的に湊霞さんに任せますので、あまり無いと言えます。」

「まぁ、湊霞の性格を考えるとね。」

「・・・話し合うだけ、意味ない。効率バカはどこまでいってもバカ。」

「「「「(ウンウン)」」」」


 湊霞のことを更に理解し始めている面々であった。報告、連絡そして要望、今回は2人を一緒につれていきたいと要望して、決断を任せる状態だ。その上で、凛がメリットデメリットを提示している。


「それで、メリットですが、これも余り強いものはありません。湊霞さんは女性の容姿に余り、いえ、全くですね、興味を持たないです。なので、彼女たちのメリットですが、シンプルに人手とコミュニケーション力です。」

「人手はわかるが、コミュニケーション力はなぜだ?2人で十分だろ。」

「桐谷さんたちは、1代でホテル界トップランクに躍り出た有名ホテルカンパニー『花菱』の御令嬢です。」

「花菱って、あのイギリス発祥の有名ホテルの?でも2人は日本人だよね。」

「いえ、ハーフです。確か、父がイギリス人で社長である母親が日本人だったはずです。なので、お二人は英語の他、二人合わせて世界中の言語を扱えた筈です。」

「もうわかった。詳しい話は本拠点に向かいながらしよう。」


(日本人だけがこの世界に来ているわけじゃない。もしかしたら、言語が統一されてるかもしれないが、ただでさえ少なそうな同じ世界の人たちから外国人の選択肢を抜くのは無駄ということか。)

(もしや、九条ちゃんなら湊霞と交渉成功率が高い。)


 アリスは、凛の優秀なこと、彼女を通して湊霞の性格調教が可能なのではと考えていた。


 そして、2人のステータスを見てみる。


ステータス

桐谷 詩乃(地球:人族)

職業:下位光魔法使い(下級職)Lv22(残りSP0)

スキル

中級

Lv2

中級魔法(光)

下級

Lv7

下級魔法(光、全)、身体強化魔法

Lv5

基本武術(剣、盾)、魔力強化、自然回復強化(魔力)

Lv4

体力強化、攻撃力強化、防御力強化、自然回復強化(体力)

レベルなし

防剣、剛剣、流盾、反盾、蓄盾、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、パーティー化

オリジンスキル

コモン<願望昇華>

カスティ:混沌神


桐谷 美穂(地球:人族)

職業:下位拳使い(下級職)Lv23(残りSP1)

スキル

下級

Lv9

基本武術(拳)

Lv7

走力強化

Lv6

体力強化

Lv5

五感強化

Lv4

自然回復強化(体力)

Lv3

攻撃力強化、防御力強化、命中率強化

Lv2

身体強化魔法、精神強化

Lv1

魔力強化、自然回復強化(魔力)

レベルなし

流拳、波拳、蓄拳、連拳、突拳、剛拳、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジンスキル

コモン<自己世界>

ティプオネ:復讐神


願望昇華

 一日に一度奇跡に干渉出来る。干渉強度は等級に応じて変わる。


自己世界

 自分の世界の創造。世界への干渉強度は等級と消費魔力に応じて変わる。


中級魔法(光)

 光、治癒に関する現象を起こせる。また、現実に干渉する。


下級魔法(光)

 光に関する現象を起こせる。また、現実に干渉する。しかし、干渉力は弱い。


基本武術(盾)

 盾による基本戦闘がうまくなる。


防剣

 剣による防御がしやすくなる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


剛剣

 溜めを作ることで威力を上げやすくなる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


流盾

 相手の物理的な攻撃を盾で受け流しやすくなる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


反盾

 防御後の盾による反撃がしやすくなる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


蓄盾

 相手の物理的な攻撃を盾で立て続けに受けると防御力に補正がかかる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


基本武術(拳)

 拳による基本戦闘がうまくなる。


流拳

 相手の物理的な攻撃を拳で受け流しやすくなる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


波拳

 攻撃時、衝撃波を起こす。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


蓄拳

 拳によるダメージを蓄積し、攻撃力に補正がかかる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


連拳

 拳による連撃がしやすくなる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


突拳

 溜めを作ることで貫通力のある突拳をしやすくなる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


剛拳

 溜めを作ることで威力を上げやすくなる。他の特殊武術スキルとの併用はかなり難しい。


「おっと、桐谷姉の方はかなり独特なスキル構成。」

「だってぇ、異世界と言えば、聖騎士で『くっ、殺せ。』ですよねぇ。それこそがぁ、異世界!それこそが、ファンタジーエロ!それこそが、わたしの思い描く最高の世界!」


 桐谷姉、ゆるふわな見た目と話し方からの力強いこだわりだ。頬を赤らめ恥ずかしげもなく堂々と言う。


「美穂さんの方は、凄い神が付いてます。」

「私は、納得してるわ。復讐、ざまぁ、サ・イ・コ・ウに上がる。何か、文句あるかしら?無いわよね、あるわけ無いわね。」


 浅井妹は、小柄で竹を割ったような見た目からは想像つかない。サイコウの言葉を言うときは頬が緩んでいたが、すぐに表情を戻していた。


「それで、なんで二人共こんなにレベルが高いんだ?俺たちもかなりレベルが上の筈だが、俺たちといい勝負をしている。装備を見る限り、この世界に来たときと変わってない様に見える。」

「それはぁ、簡単。言わばぁ、MPKならぬMMKをしたのよぉ。まぁ、ゲームほど上手くはいかなかったしぃ、手痛い反撃であの状態な訳だけどぉ。」

「MPK?MMK?」

「MPKはゲームなんかで使われる用語でぇ、モンスターを使ったプレイヤーキルを意味するわぁ。そしてぇ、MMKは私達がそう読んでいるだけの言葉よぉ。意味合いとしてはモンスターでモンスターキルするみたいなことよぉ。」

「わたしたちは、あの火山の向こう側にいて、あの火山でレベル上げをしてたの。スキルレベルは自主トレで上げられることがわかったから、高レベルの多い火山で殺し合いを吹っかけて、弱った所を漁夫の利、・・・って、あんたたちのために解説してあげたわけじゃないから。勘違いしないでよね。」

「そうか。」

「ちょっ、」

「美穂、諦めてこの男はツンデレとか興味ないから。」

「誰がツンデレよ。」


(つまり、俺とは違う方法で効率よくレベル上げをしていたが、安全性が悪くてあぁなったわけか。)




 そして、拠点に着いた。

 湊霞と舞は、素材やらの荷物を倉庫にササッと片付けるとそれぞれの部屋へと向かった。


「それじゃ、俺はスキル上げをしているから後は任せる。」

「・・・私も。」


 湊霞と舞は早々と部屋に戻った。


「あの2人は・・・。それじゃ、まずはお風呂から入ろうか。」

「「お風呂!!?」」


 やはり、女子。お風呂に喜びを感じている。特に、2人は転移してから、水浴び程度しかできておらず、そろそろ限界であった。


「それにしても、詩乃は凄い体してるね。私と同じくらいのスタイルに凛以上の胸って。」

「良いことばかりじゃないわよぉ。大きすぎる胸のせいでぇ、似合う服が限られるしぃ、男子からはジッと見られるぅ。基本、Bホルダーで胸を小さく見せて服を着ることが殆どよぉ。」


 ちなみに、浅井姉は通常時はHカップ、Bホルダー着用時でGカップである。


「美穂さんも小柄でとてもかわいらしいですね。私もツイテに興味はあるのですが、どうも似合わなくて。」

「ふっ、小柄なんて私気にしてないから。笑いたければ笑えば、双子で比べられることなんてよくあることなんだから。」

「そ、そんなつもりで言ったわけではないですよ。」

「ふふ、気にしなくても湊霞くんは気にしないわよぉ。」

「お姉!そこでなんであいつの名前が出るの。」

「ふふ、初めてだものねぇ。変な目で私たちを見比べない男性はぁ。」

「だ、だから違う。」


 凛と未来は2人のやり取りを見て思った。湊霞はハードルが高く、しかし、上手く行けば高物件、美穂(さん)ファイトと。


(「いや、不可能だろ。」)

(「諦めるのだ。」)

(「「二人との!しー。」」)




「さて、スッキリしたところで、今度は2人の寝床だね。」

「そうですね。客室は1つしか用意してませんでしたし、私が未来さんの部屋に行くので、私の部屋を使ってもらいましょうか?」

「悪いわぁ。私たち双子は別に1つの部屋でいいわよぉ。」

「そうよ、変な気を使わなくて結構よ。」

「しかし、」

「あ~、凛。そこは気にしなくて良いっぽいよ。」

「えっ?」


 凛が客室内を見る未来の方を見ると、簡易ベットがもう一つ準備してあった。湊霞がお風呂に入っている間に準備しておいたのだ。

 なんだかんだで、優しいやつだと4人は思った。



147〜150日目

「それじゃ、これからの動きだが、また、探索を行おうと思う。」

「確か、火山の方に行こうって話だったけ。」

「いや、まずは調査にしよう。Lv20代の桐谷姉妹があれだけ手酷くやられたんだ。装備が悪かったり、人数の問題だったりを差し引いても敵の強さはかなり強そうだ。だからこそ、調査、討伐に時間がかかるようなら迂回する。そして、湊霞姉妹のいた森に第2拠点を設けよう。」

「あれ?ここと違って候補地探しとかはしないんですか?」

「装備なしで、2人の浅井姉妹が4ヶ月以上過ごせているんだ。立地は悪いと思えないからな、ただ、あまり良くなかったら中継地点にして、改めて探すが。」

「それで、調査はどうするの?」

「今日は俺と桐谷姉がここに残って、装備について話し合う。残りの4人で火山の方の調査をしてきてくれ、良ければ何体か討伐して、力の方も確認してくれ。明日は俺と桐谷妹が残る。そして、明後日は2日間の調査、俺と凛さん、未来さんの3人で行く。残りの3人にはレベリング場へ行って貰う。そして、その結果次第で動こうと思う。」


 そして、6人は動き出した。始めの2日で2人の装備と武器、火山の入り口部分の調査を終えた。


桐谷姉の装備と武器

アイアンシルバーソード(E)

 アイアンとシルバーを合わせた合金の片手剣。硬化のコアと水の魔石による魔法行使の補助が付いてる。


アイアンゴールドシールド(E)

 アイアンとゴールドを合わせた合金の盾。硬化のコアと土の魔力によって、防御力の補助と瞬間的な防御を上げた。


シルバーバトルドレス(D)

 急所をシルバーとラーススネークの鱗で保護し、学校の制服と一体化させたバトルドレス。水の魔石を仕込んであり自然回復を補助する。補助は弱め。


レースティアラ(E)

 ゴールドにウォークルの羽で作られた半透明なレースをあしらったティアラ。真ん中に魔法攻撃強化のコアがついている。強化は弱め。


桐谷妹の装備と武器

疾風バトルグローブ(E)

 風のコアと魔石が仕込まれたウィンドルの皮を使ったバトルグローブ。風の魔石で攻撃速度を補助し、コアで魔力を通すと風を腕に纏わせる。


苛烈のバトルドレス(E)

 火のコアと魔石が仕込まれたチャイナドレス風のバトルドレス。火の魔石で攻撃時の威力に補正がかかる。また、コアに魔力を通すと移動加速を行う。


疾風のショートブーツ(D)

 風のコアと魔石が仕込まれたシュートブーツ。風の魔石で移動速度を補助し、コアに魔力を通すと跳躍、着地を補助する。


聖鈴のイヤリング(D)

 ゴールドで作られたイヤリング。水のコアが仕込まれており、魔力を通す間、疲労を軽減してくれる。しかし、魔力伝導は悪い。


調査結果

魔物・レッドアリゲーター

 火を吹く大きなワニ。体長は5〜7m位であり、火山の地面に潜り、獲物を待って狩る。その身は熱く、硬い。


魔物・フレモス

 火の粉をまき散らす蛾。体長は10〜13cmほどだが、数百匹の群れで行動する。より大きい火の魔力に集まる習性がある。


魔物・マグーレム

 流動的なマグマで構成されたゴーレム。体をマグマで構成されているため、定期的にマグマに潜り、体の表面が冷えて剥がれるのを防ぐ。


変異植物・マグビスカス

 葉にマグマの通った葉脈があり、マグマの様な色をした赤く光る花を持つ。素材になる。


宝石華・ルビークリサンセマム

 花はルビーからできた菊のような花。より栄養を吸ったものほど、輝きがあり、透明度がある。素材になる。


カーボン石

 カーボンが固まった石。素材になるが加工が難しい。


燃焼水

 空気に触れると常に燃え続ける水。素材になるが加工が難しい。


・・・etc.



151日目

「結果から言おう。火山エリアからの遠征は無しだ。奥に進むに連れ魔物が巨大化もしくは狂暴化していた。それに大小様々なダンジョンがあったり、戦闘自体は出来ても連戦過ぎて、踏破は現実的では無かった。」

「・・・回り道。」

「それなら、平原と川の方と湊霞くんはどっちにしたの?」

「川の方にする。舞にお願いして、先の方を調べてもらったが、サバンナのような気候だった。」

「そんなこと、舞にお願いしてたんだ。最近、わたしたちにもマルチタスクを求めるようになってない。」

「私たちのレベリングに付いて行かせると思ったら、あんたそんなことを舞にお願いしてたのね。」

「それで、明日の朝出発して、予想では6〜7日間で着けると思う。着いたら、その日はキャンプにして、その後の動きを確認しよう。」

「解りました。」「了解」「・・・」

「はぁ~い。」「別にあんたに従うわけじゃないから、みんながするからやるだけよ。」


 その日は、各々が個室で準備を整えた。



152〜158日目

 川に沿って北上するとサバンナ地帯が見えた。トラ型の魔物や牛型の魔物が見られたり、背の低い木と2m程の背の高い草があった。見晴らしは悪いが、ほとんどの魔物が草よりも大きく、敵には比較的気づきやすかった。


魔物・クリスタイガー

 牙が結晶化したトラ。体長は6m程で、2体で狩りをする。攻撃的であり、縄張り意識が高い。身は硬いが、牙に皮は良い素材になる。


魔物・ホワイトカウ

 白い毛を持つ牛型の魔物。体長は3m程だが、数十体の群れで行動して、発見は容易。身は腐りやすいが、メスからは質の良いミルクが取れる。


魔物・ライトラット

 警戒心の強い耳に宝石を持つネズミ型の魔物。体長は1〜2m程で家族で行動する。地面に巣穴を作る。


魔物・サキュバツリー

 他種族を絡め取って長期的に生気を吸う植物型魔物。魔物・チョアントと共生関係にある。


魔物・チョアント

 硬い外骨格を持つアリ。産まれたときから硬いため、出産が難しく、他種族のメスに強制代理出産させる。体長は1m程で、数百単位で群れを作る。


変異植物・シクラウォーター

 根が水の魔石化したシクラメンの様な花。地面の魔力を吸い水を蓄える。魔力を吸い尽くすと枯れ、その地は数年は植物が育たなくなる。


常枯木・フェイクシア

 葉がなく枯れ木のようだが、枯れてなく、根本の部分に葉を生やしている。枝はよく効く漢方薬になる。


・・・etc.



 最終日の朝、桐谷姉妹が根城としてた場所に着いた。そこは雨林の中にあり、少し小高い丘になっていた。日中は常に小雨が降っており、足元はかなり苔が生えていた。また、中央にはモノリスとそれを守るように祠が出来ていた。桐谷姉妹はその中で雨風を防いだようだ。

 ここまで来るのにかなり戦闘もあり、ステータスにも変化があった。


ステータス

華ノ宮 湊霞(地球:人族)

職業:下位錬成師(下級職)Lv27〈残りSP1〉

スキル

上級

Lv2

鑑定

中級

レベルなし

魔力操作、魔力感知

下級

カンスト

下級錬成魔法、下級魔法(全)、基本武術(剣)、身体強化魔法、攻撃力強化、魔力強化、自然回復強化(魔力)

Lv9

体力強化、走力強化

Lv8

命中率強化、自然回復強化(体力)

Lv7

防御力強化、精神強化

Lv6

五感強化

レベルなし

流剣、連剣、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジン

コモン<創生回帰><無限進化>

アリス:創造神


九条 凛(地球:人族)

職業:下位土魔法使い(下級職)Lv25(残りSP0)

スキル

中級

Lv3

中級魔法(土)

レベルなし

魔力操作、並列計算

下級

カンスト

下級魔法(全、土)、魔力強化、自然回復強化(魔力)、命中率強化

Lv7

攻撃力強化

Lv6

体力強化、走力強化、自然回復強化(体力)

Lv5

防御力強化、精神強化、五感強化

レベルなし

状態異常耐性(毒、麻痺、睡眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジン

コモン<魔法書簡>

ガイアラ:大地神


鮫島 未来(地球:人族)

職業:下位弓使い(下級職)Lv26(残りSP1)

スキル

中級

レベルなし

気配察知

下級

カンスト

基本武術(弓)、走力強化、命中率強化、体力強化、攻撃力強化、五感強化

Lv9

自然回復強化(体力)

Lv7

魔力強化

Lv5

基本武術(剣)、防御力強化

Lv1

自然回復強化(魔力)

レベルなし

散弓、貫弓、追弓、連弓、広弓、剛弓、流剣、連剣、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジン

コモン<効果干渉>

アルミス:狩猟神


星野 舞(地球:人族)

職業:下位召喚使い(下級職)Lv25(残りSP1)

スキル

中級

Lv4

下位契約魔法

Lv3

召喚魔法

レベルなし

感覚共有、思考強化

下級

カンスト

下級魔法(全)、魔力強化、五感強化、自然回復強化(魔力)

Lv5

体力強化、攻撃力強化、走力強化、命中率強化、自然回復強化(体力)

Lv4

防御力強化、精神強化

レベルなし

状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、パーティー化

オリジン

コモン<召喚合成>

テミス:契約神


桐谷 詩乃(地球:人族)

職業:下位光魔法使い(下級職)Lv23(残りSP0)

スキル

中級

Lv2

中級魔法(光)

下級

Lv8

下級魔法(光、全)、身体強化魔法

Lv7

魔力強化、自然回復強化(魔力)

Lv6

基本武術(剣)

Lv5

基本武術(盾)、体力強化、攻撃力強化、防御力強化、自然回復強化(体力)

レベルなし

防剣、剛剣、流盾、反盾、蓄盾、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジンスキル

コモン<願望昇華>

カスティ:混沌神


桐谷 美穂(地球:人族)

職業:下位拳使い(下級職)Lv24(残りSP1)

スキル

下級

カンスト

基本武術(拳)

Lv9

走力強化

Lv8

体力強化

Lv7

五感強化

Lv6

自然回復強化(体力)

Lv5

攻撃力強化、防御力強化

Lv4

命中率強化(SP1使用)

Lv3

身体強化魔法、魔力強化、精神強化

Lv2

自然回復強化(魔力)

レベルなし

流拳、波拳、蓄拳、連拳、突拳、剛拳、状態異常耐性(毒、麻痺、催眠、魅了)、熱変動耐性、パーティー化

オリジンスキル

コモン<自己世界>

ティプオネ:復讐神


魔力感知

 体外の魔力を明確に認識できる。



159〜160日目

「それじゃここからの動きを確認するぞ。まず、未来さん、舞、桐谷妹は周辺地形の確認。特に、魔物やエリアボス何かの情報はしっかりと欲しい。」

「りょ。」「・・・わかった。」「仕方ないからやってあげる。」


 この移動中、舞が和也に慣れてきたこともあって、湊霞と舞は気が置ける仲になっていった。また、舞と桐谷妹も近しいものを感じたのか、話せる仲になった。


「そして、俺と凛さん、桐谷姉はこの辺りで資材の準備。報告次第だが、すぐにでも拠点造りに掛かれるようにパネルを用意するぞ。」

「わかりました。」「はぁ~い。」


 湊霞たちは効率を考えて、凛と桐谷姉に教えてもらったパネル工法を拠点造りに用いている。

 この2人は頭がかなり良いからか話が合うようでよく相談をし合っている。主に、湊霞の真人間化をアリスを加えて。



 最終日の夜、未来たちの報告会となった。


「まずは、ここから西に行くと巨大湖が可愛く見えるくらい大きな湖があった。真ん中に少し大きめの島も見えたけど、船がないと渡れないかな。」

「あそこに橋をかけるのは無謀ね。未来の言う通り船が現実的。魔物はそこまで強く感じなかったわ。」

「・・・少し寒かった。ダウンジャケット。」

「ない。」

「・・・わかってる。効率バカ。」

「そして、北西から北にかけて、川を挟んで向こう側はジャングル。そして、北東には小さな湖があったよ。」

「どこも半日ほどの距離になるわね。」

「・・・ジャングル、巨大。」


(今聞いた中じゃ、ここ以上の拠点候補はなさそうだな。)


 その他、細かな報告。

エリアボスの発見

雨林内に大きめのワイバーン

小さな湖に巨大な貝の魔物

ジャングルに角が水晶の大きな鹿

ダンジョンの発見

雨林の中に洞穴風のダンジョン


「なら、第二拠点はここにして、明日からみんなで拠点を作って、5日で仕上げよう。そして、その後エリアボスを討伐する準備をして討伐、レベリングに向いてるかを考えよう。」

「やっぱり、ボスでレベリング・・・。」

「効率がいいから、ボスでレベリングは、魔物以上の化物の考えなのだ。」

「もう、驚かなくなったから、アタイらも慣れたってことか。」

「ニシシ、最近は私は見てて楽しいよ。」

「僕はまだ慣れません。」

「ふふふ、まだまだ慣れません〜。」


 神たちが湊霞に呆れだした(2神はまだ慣れて無くて驚きが勝っている)。

 僕っ娘の神は混沌神であり、中性的な見た目だが腰付きから女子だと考えられる。

 もう一人は、妖艶な雰囲気の紫髪の女性。復讐神で、いつも口元は笑っているが、目は笑ってない。そして、常に大鎌を背に持つ。




新たな仲間は特徴の違う双子姉妹、なぜハーレムの形なのにラブロマンスにならなさそうなのか・・・。


いつもはYouTubeで活動してます。

この作品の裏話や挿絵、紹介動画なんかもしていくつもりなので、見に来てください。

https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg


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