第9話 ヒロインとの遭遇
ついにヒロインたちの登場
アリスようやくツッコミが増えるかもだぞ
17~19日目
「よし、コルヌラビットよりもラヴァファングの方が経験値が多いと思う。」
この日も朝からラヴァファングのトラップ地帯で鍛錬をしていた湊は、4体目を討伐した段階でスキルランクが上がった。因みに、今回は隙間時間で簡易倉庫を待機所に設置。
(静かに待てんのか、貴方は・・・。)
すると、静かな森の奥から女子の声が聞こえてきた。
「きゃっ、なにこれ、トラバサミ?」
「罠のようですが、こんな森の中に。どなたか居るのでしょうか。」
「・・・、鬱陶しい。」
「誰かいるみたいね。」
「どうでもいい、それに声から大体の予測はつく。」
罠の奥の方で3人の女性の声がする。前の世界でも湊は聞いたことある声に、全く興味を見せない。
「あぁ〜!見て人がいるよ。」
「あれは一ノ瀬さんでは無いですか?少し制服が改造されているようですが。」
「・・・誰。」
「舞さん、あなたのクラスメイトですよ。」
「・・・興味ない。」
九条グループの令嬢にして学園の天使 九条 凛、陸上部のエースにして学校屈指のお転婆姫 鮫島 未来、小動物系のクォーターの眠り毒姫 星野 舞、湊の学校の美女、美少女3人である。
制服の所々汚れており、かなり歩き回っていることが見て取れる。
(そろそろ、人に会うとは思ってたけど、同じ学校の子だったから湊もすぐに気づいたわけだ・・・。にしても無関心ね。)
「ねぇ〜君、少しいいかな?」
「名前は一ノ瀬 湊。3人については知っているから説明は不要。質問は好きにしてくれ、ただスキルを使いながら答える。」
「う、うん。ありがとう(嘘でしょ!?私等3人を知ってて、その態度をとる人初めて見た!) 。」
「あの、一ノ瀬さん流石に話は落ち着いてしませんか?その、色々聞きたいことがあるので。」
「・・・態度悪い。」
「話すだけなんて無駄だろ、手を動かしながら質疑応答したほうが効率的だ。話だけならこの状態でも出来る。嫌なら話さなくていい。」
驚きを隠せない3人(星野だけは少し分かり難いが瞳孔が開いているので多分驚いている)を無視しつつ、コアの製作を続ける。特に魔力強化のランクが上がったことで、更に魔力を込めたコアが作れるようになり、湊は傍目には分かりにくいが少しワクワクしていた。
(まぁ、私に対しても無関心だったわけだし、これがこの子よね。)
なんとも、慣れない空気感に戸惑う3人は話を続ける。この状況に、アリスは何とも言えない視線を向ける。
「は、はぁ。では、初めにこの罠は一ノ瀬さんが作ったんでしょうか?」
「あぁ。」
「サンキュ、なら次ね。もしかして、もう寝床とかも持ってる?私たち全然寝れてないんだよね。」
「簡易拠点なら制作した。」
「なら、私等も「それは後で話そう。」・・・りょ。」
「・・・態度悪い。」
「舞さん!で、ではモノリスは発見してますか?もしよければ場所を共有してもらいたいのですが。私たちは、今だに確認が取れてませんので。」
「モノリスの場所は知っているが、話すのは時間の無駄、そこに置いてあるノートの地図を写してくれ。」
湊は立ち上がると素材の整理に取り掛かった。女子3人は星野が地図の写しを始めている。思いの外、丁寧な地図をみて3人は、奇妙なものをみる目でジーと湊を見ている。
因みに、星野の地図には可愛いミニキャラが描かれてる遊び心あり。
(これよ、これ。遊び心のある地図いい。)
「質問は以上です。ホントは食料なども相談したいところですが。それは、あとにしましょう。」
「さっき遮った話からしよう。んん、出来れば、また、進化寸前のラヴァファングの素材が欲しい。」
「何か、黙々と作業が進んでいる。」
「凄まじいですね。では、まずは私達を仲間に引き入れてはくれませんか?」
「メリットは?」
「え?」「はっ?」「!?」
「メリットだよ。俺は今、一人で行動している。基本的に俺は非効率な交流関係は嫌いだ。付き合ってメリットの大きい者としか、行動するつもりは無い。」
「人手が増えます。」
「その分、食料、今後の行動、安全確保での手間が増えるな。」
「OK、美女と居られる。あ、エッチなのは無しね。」
鮫島は自分の身体を抱きながらジョーダン混じりに言うと、湊は真顔で返す。
「どこにメリットがある。人より容姿に優れるとはそれこそ、デメリットを増やす要因になり得る。必要以上の外部からの干渉、必要に迫られて高まる生活水準、過度な期待と重責、過干渉される交友関係、例を挙げればきりが無い。」
(あなた、それでも男か!!!!!?????????)
湊の余りにもな答えに鮫島は唖然。
それはそうだろう、周囲に容姿を褒められ、自信としていたものを、デメリットと言われたのだ。3人が3人、自他共に認める絶世の美女なだけに驚きは大きい。
湊は、ここまでの会話で全く3人を見ていないのだ。
これが先ほどの発言に説得力を持たせている。
「・・・多様な職業、選択肢、増加。」
「星野さんのは確かにメリットだ。しかし、まだデメリットが多いように思える。」
「むっ!・・・陰キャボッチ。」
「ま、舞さん。一ノ瀬さん、すみません。」
星野は自信のあった答えに対する素っ気ない返しに、何処か不満気に顔を背ける。九条は、互いの機嫌を確認するような仕草を見せるが、全く気にしてないのか、またも真顔で湊は答える。
「一々、気にするのは無駄なことだからどうとも思わない。強いて言うなら、悪態の前に、メリット提示に意識を向けるほうが脳のリソースの正しい使い分けだ。」
「す、筋金入りだ。一ノ瀬くん。」
余にも自己中な空間を作る湊にアリスは、ただただ呆れるだけだった
まさかの新キャラ登場もこの扱い・・・。
いつもはYouTubeで活動してます。
平日夜には作品の制作配信してますので観に来てください
https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg




