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神々が観る世界 神々に魅せる世界  作者: 朧華
5つの交わる世界
13/28

幕間話 30~34話

30日目

 この日、和也達は朝からステータスの確認をしていた。理由はもちろんオリジンスキルである。


ステータス

三間 和也(地球:人族)

職業:下位錬成師(下級職)Lv13〈残りSP0〉

スキル

上級

Lv1

鑑定

下級

Lv4

下級錬成魔法

Lv3

基本武術(剣)

魔力強化

自然回復強化(魔力)

Lv2

攻撃力強化

Lv1

下級魔法(全)

走力強化

自然回復強化(体力)

レベルなし

流剣、連剣、状態異常耐性(麻痺、毒、催眠)、パーティー化

オリジン

コモン

創生回帰

アリス:創造神


野々原 凛(地球:人族)

職業:下位土魔法使い(下級職)Lv5(残りSP0)

スキル

中級

Lv1

中級魔法(土)

下級

Lv2

下級魔法(全、土)

魔力強化

Lv1

自然回復強化(魔力)

命中率強化

レベルなし

パーティー化

オリジン

コモン

魔法書簡

ガイアラ:大地神


鮫島 未来(地球:人族)

職業:下位弓使い(下級職)Lv6(残りSP0)

スキル

下級

Lv3

基本武術(弓)

Lv2

体力強化

命中率強化

Lv1

走力強化

レベルなし

広弓、追弓、連弓、剛弓、パーティー化

オリジン

コモン

効果干渉

アルミス:狩猟神


梅村 舞(地球:人族)

職業:下位召喚使い(下級職)Lv4(残りSP0)

スキル

中級

Lv1

召喚魔法

下位契約魔法

レベルなし

感覚共有

オリジン

コモン

召喚合成

テミス:契約神


オリジンスキル

 ステータスから独立した特殊スキル。独自の等級があり、ジェネシス、ゴッズ、アルティメット、ユニーク、エクストラ、レア、コモンとなっている。


創生回帰

 等級に応じて、想像したものを魔力を用いて物質化ができる


魔法書簡

 等級に応じて、魔法をストック出来る。しかし、消費魔力は通常の10倍である。また、ストック数は職業の階級、レベルに応じて変わる


効果干渉

 スキルなどの効果に魔力を用いることで干渉する。また、干渉強度は等級に応じて変わる


召喚合成

 召喚したもの同士を魔力を用いて合成出来る。合成回数は等級に応じて変わる


感覚共有

 契約したものと感覚を共有出来る。しかし、共有出来る範囲は力量による。


 ここで全員の腕の模様が更に綺麗になった。それぞれの神の特徴の着いた模様となったのだ。

 アリスは宝石、ガイアラは大樹、アルミスは弓矢、テミスは渦である。


(思ったよりも、クセの有りそうなスキルだな。それに、俺のスキル『創生回帰』に関しては錬成で出来るコアを用いた物との差別化が難しい。これは、本当に俺にあっているものなのか。)


「それじゃ、今日の予定だが、新しいオリジンスキルの検証も兼ねて崖上の探索をするつもりだ。」

「あの崖、どう登るつもり?」

「これを使って、俺が先に登り切った後に上からワイヤーを垂らす。」


 和也の手には靴に取り付けるタイプのピックと手を使って挿すタイプのピックがあった。


クライミングピック(足)

 硬化のコアが仕込まれたピック。魔力効率は少し悪い。


クライミングピック(手)

 硬化のコアが仕込まれたピック。魔力効率は少し悪い。


「梅村さん、上にウィーを先行させてくれ。」

「・・・。」


 梅村は、頷くとウィーを飛ばす。そして、和也は黙々と崖を登り始めた。


 その後、4人全員が崖上に集まる。


「凄い景色です。ただ、この高さでも更に森と火山が点在しているのは壮大ですね。」

「まぁ、この世界は5つの世界を1つにしてるからかなり大きいのだ。」

「それじゃ目の前の森から探索していくか。」



 崖上の森は少し隆起が激しく、所々で隆起の仕方や植物の種類なども大きく変化していた。


酸素花 ハクサンソイチゲ

 魔力から酸素を生み出す白山一華の様な花を咲かす植物。高山地に生息する植物で、酸素濃度を一定にする。素材にもなる。


香魅草 コウバイバチソウ

 梅の様な香りを出すウメバチソウの様な植物。淡い梅の香りを出す葉がついており、その花はカリウムなどの梅に含まれる成分を含む。素材にもなる。


変異植物・ホタルツツジ

 蛍のように淡く光る花をつけるツツジの様な植物。一夜で咲いて夜明けに枯れる。加工は比較的簡単な樹木だが、熱に弱い。


破裂木 ハリマツ

 鋼のような銀の葉を付けるマツの様な植物。実は時間経過で鋼の塊になる。幹は金属のような強度と木材の様な柔軟性を併せ持つ。



「和也〜、魔物がいたよ。」

「・・・ヤギ。」


 よく見ると4m程の黒い角に白い毛のヤギが居た。


「戦闘だ。全員、オリジンスキルを活用しながら戦うぞ。」

「りょ。『効果干渉:追弓:連続で大きく曲がる』『追弓』!」

「『魔法書簡:開帳』、・・・『アースエッジ』×4!」

「・・・『召喚合成』・・・ウィーとウィーでツイストウィー『契約:開』」


 鮫島が放った矢は、連続で大きく曲がり樹木を躱してヤギに当たる。野々原は、浮遊する本を開き呪文を唱えてページを破ると魔法が発生する。梅村は、手のひらサイズだった鳥同士を合成することで梅村を乗せられるだけの濃い緑の大鳥を生み出す。


魔物・オーバーゴート

 5m程のヤギで錯乱作用のある植物を好む獣型魔物。痛みを感じにくく、戦いではかなりの錯乱状態で向かってくる。


オーバーゴートの肉

 強い錯乱作用をもたらす肉。状態:最低


オーバーゴートの角

 武器に使うと強い錯乱作用を与える物となる。加工は容易で強度は少し柔らかい。また、笛にするとその音色は錯乱効果がある。状態:最低


オーバーゴートの毛皮

 丈夫で柔らかい。スキルを使い加工して、このカシミアで出来た物は錯乱耐性を持つ。状態:最低



 その後も、野々原、鮫島は目に見えて強化され、既に使いこなしていた。

 野々原は、下級魔法をストックして、中級魔法を発動させる間の時間稼ぎに。

 鮫島は、これまで取得していた特殊武術のスキルを使い、まるで自分の手足のように矢を操り、手数を増やしていった。

 梅村も、まだ活か仕方がわかっていないだけで、鳥の召喚獣同士を合成し、少し大きめの鳥にしていたりしている。

 しかし、和也は正直、スキルの扱いに困っていた。


(正直、今のところ錬成魔法で事足りている。特に等級がコモンということで、余り魅力を感じるものを創り出せない。何なんだ、このスキル、オリジンスキルとか特別枠にしてて、ゴミなのか。いや、考えろ、あるものを活かすのも大事な事だ。無駄をなくせ。)


 この日はそのまま野宿となった。






31日目

 この日もやはり、目に見えて強化を感じるのは野々原と鮫島である。

 野々原は浮遊する物を本から手帳のような物にして、使用場面で整理している。

 鮫島は特殊技能をどう干渉するとどう変化するのかを確認し、パターン化していった。

 そして、梅村は新たな契約をする。次に契約したのは1m程の陸亀である。黄色い身体に黒い甲羅で、移動速度が遅い代わりにかなり高い防御力を持っている。


「・・・名前はランド。カッコカワイイ。」


 とは、梅村のセリフである。

 また、和也は今だに戦いへの転用が全く出来ていないのだ。







32日目

「さて、それじゃ。今日も探索をしていこう。」

「あんた、あからさまにオリジンスキルを使いこなせてないこと気にしているでしょ。」

「他の子は形が見えてきたのだ。」

「気にしてるんだな、少年。」


 和也はそんなつもりは無かった(焦りと憤りはある)が、夜遅くまで作業しながら、ノートで利用を考えているのを知っている神たちからは優しい目を向けられる。



 しかし、和也が魔力を過剰に込めた為に短剣が壊れた時、その考えは唐突に解決した。

 それは、今までずっと作業などで超効率で錬成をしている為、和也は片手間である程度までの錬成が出来るようになっていった。

 それにより、この戦闘スタイルが確立した。


 それは、創生回帰で鋼を創り、錬成で作り過ぎたコアを使い、戦闘中に錬成魔法で使い捨ての武器を作る。

 そして、魔力を後のことを考えず過充填する事で、常に高効果を使い捨てで発揮し続けるスタイルである。


(これなら、創生回帰で素材を創り、錬成で仕上げる。これで、連戦が可能になる。更に、スキルレベルも上げることができる。これは、めっちゃ効率的だ。)


 和也がスキルの有能性に感動していると森と火山の丁度中腹ほどに大きな広間があることに気づいた。


「いや、あれ何!?」

「蜥蜴の魔物でしょうか。それにしても、今までの魔物に比べてもかなり大きいですね。三間くんの話に聞くエリアボスですかね?」

「鱗の色から土属性の様にも見えるが、」

「・・・頭の毛は赤。」

「複数属性ですかね、三間くん。」

「多分な。だが違和感凄いな、ここは森の中なのに、まるで火山地帯にいそうな。」


 困惑している4人、今まで環境に適応する魔物が多い中、その魔物は火山地帯に適応したような見た目である。

 そんな中、4神は後ろの方に集まって密談をしている。


「(ねぇ、あれってディオサーマル・サラマンダーだよね。)」

「(そうなのだ。けど、あれはもっと火山のあるエリアでのエリアボス設定だったはずなのだ。)」

「(多分だが、バグだろうな。創造する際に紛れ込んだんだろ。)」

「ニシシ。アリス様もガイアラもアルミスも気にし過ぎだと思う。」


 4人は、プレッシャーで前に進めなさそうなので、そこで一泊して戻る事にした。







33日目

 この日は、真っ直ぐ仮拠点に帰り、仮拠点に着く頃には夜になっていた。片道が丸一日、約216km程距離がある事がわかった。因みに、和也の戦闘スタイルを和也は、某英霊を従えるアニメの主人公のようだと考えていた。







34日目

「今日は、俺は崖上に行きやすいようにハシゴをかける作業をしてくる。3人にはダンジョン内を少し確認してきて欲しい。」

「確認だけでいいのですか?」

「あぁ、無理をして行動不能になるのは時間の無駄だからな。」

「優しさなのか、それとも心の底から無駄だと考えているのかが、よくわかるぜ。」

「どう考えても、後者なのだ。照れ隠しなんてカワイイ裏設定なんてないのだ。」



 そして、和也は錬成魔法で作ったハシゴを崖に取り付ける。また、荷下ろし、荷揚げ用のリフトも製作しておいた。


簡易ハシゴ

  簡単に設置が可能なハシゴ。職業を介して生成してないため、耐久性は低く、環境に対する耐性は皆無である。


簡易組立式リフト

 組立式で簡単に設置が可能なリフト。職業を介して生成してないため、耐久性は低く、環境に対する耐性は皆無である。



 また、野々原たちの調査では、ダンジョンは学校の体育館程の広さがあり、真ん中に鉱石でできたゴーレムが鎮座していた。強いプレッシャーの様なものは感じなかったが、鮫島曰く、近くにある無造作な岩がゴーレムの手足に見えたとのこと、このことから、オトモとしてのゴーレムを出すと考えられる。


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