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神々が観る世界 神々に魅せる世界  作者: 朧華
5つの交わる世界
10/28

幕間話 21~22日

あの子たちの秘密が・・・。

アリス、この主人公、人間ですか?

21日目

「さて、今日も俺はレベリングに取り組む、3人は昨日と同じく鍛錬で大丈夫だと思う。ただ、余裕があるなら、後半はコルヌラビットのトラップ地帯で生き物と対峙する感覚に慣れていくのはいいと思う。レベル上げの為にも、戦えるようになってないと意味がないからな。」

「やはり、私たちの事をしっかりと考えてくれてますね、華ノ宮くん。」

「いいやつなのだ。」

「でも、やっぱり会話じゃなくて、連絡っぽいよね。」

「・・・失礼、でも、優男。変態男子。」

「まぁ、私も慣れたとは言え、最初の頃は変わった奴って認識だったわね。」

「ニシシ。面白い子だとアタシは思うよ。」

「俺も少しそう思いだしたぜ。」



 その後は、湊霞はまた進化寸前のラヴァファングに出会い、ウッキウキで討伐を行った。ここで職業レベルも上がった。


ステータス

華ノ宮 湊霞(地球:人族)

職業:下位錬成師(下級職)Lv8〈残りSP0〉

スキル

上級

Lv1

鑑定

下級

Lv3

基本武術(剣)

Lv2

下級錬成魔法、魔力強化

Lv1

下級魔法(全)、自然回復強化(魔力)

レベルなし

流剣、状態異常耐性(麻痺、毒)、パーティー化

アリス:創造神


パーティー化

 最大6人のパーティーを作り、経験値の分配を行える。分配は戦闘貢献度に応じて変化する。一定の距離が離れると無効化する。


「まぁ、これでいつあの三人とパーティーを組むことになっても問題ないな。」

「本当にあんた、態度にはわかんないけど、意外とあの子たちの事、考えているわよね。」

「一緒に行動すると決めたからには、最低限の思いやりは重要だ。」

「本当、分かんないわ。」



 それからも、しっかりとレベリングを繰り返した。この日は、ラヴァファングを9体程倒す結果となった。因みに、その後も高レベル帯のラヴァファングを1体倒している。


 そして、その夜。湊霞が晩御飯の用意のために鍋を取り出していると。


「え!?今日も鍋。何、湊霞は鍋が好きなの。折角のお肉だよ。ステーキにしようよ。」

「無駄が出来る。栄養を効率よく摂取するなら鍋が一番効率的だ。」

「いや、あんた。私もずっと言っているけど、人も増えたしそろそろ、別の料理もしましょうよ。」

「メリットが無い。」

「でしたら、私も料理をします、華ノ宮さん。私は地球でも料理をしてましたし、栄養バランスもしっかりと計算できます。私も作れば、その分華ノ宮さんも時間に余裕ができて、他のことが出来るでしょう。」

「そうか、なら九条さんにもお願いしたい。」

「ウチの子、既にこの子の扱い方に慣れてきてるのだ。凄いのだ。」

「やった〜!凛のご飯は美味しいから嬉しいわ。」

「・・・何でもいい。」

「俺は嬉しいわ。鍋に少し飽きてたからな。」

「では、皆さんテーブルの用意お願いしますね。」


 九条が湊霞からエプロンを受け取って調理をしようと準備していると。アリスが半ば涙目で近づく。


「ありがとう!本当にありがとう!九条ちゃん!もうね、ずっと鍋料理でね。私も何度も何度も、別の料理をお願いしてたの、でも和也、全然聞いてくれなくて。もう諦めてたの。ありがとう。」

「あ、あのアリスさん。全然、気にしなくて良いですから。私たちも他の料理が食べたくて言ったことですから。」


 九条はアリスのあまりの反応に、少し可愛そうに感じながら料理をするのだった。因みに、蒸したラヴァファングの肉をステーキにした今晩の夜ご飯をアリスは涙を流して完食したのだった。


「うんま〜い!!ステーキ最高〜〜!!!」



22日目

「うおおお!レベルが上がったぜ!さっきの進化寸前のラヴァファングが決め手だな。やっぱり、高レベルの魔物を討伐すると経験値の上がりがいいな。」

「本当に嬉しいのね。饒舌で早口だわ。」


ステータス

華ノ宮 湊霞(地球:人族)

職業:下位錬成師(下級職)Lv9〈残りSP0〉

スキル

上級

Lv1

鑑定

下級

Lv3

下級錬成魔法、基本武術(剣)

Lv2

魔力強化、自然回復強化(魔力)

Lv1

下級魔法(全)、攻撃力強化

レベルなし

流剣、状態異常耐性(麻痺、毒)、パーティー化

アリス:創造神


攻撃力強化

 攻撃にレベルに応じて補正がかかる


「錬成魔法もレベルが上がって、更に精密な錬成が出来るようになったな。んん〜。そろそろ提案するか。」

「提案?」

「あぁ。」



 拠点に帰り、晩御飯の時間に全員が揃っていた。


「さて、3人に提案がある。明日から、3人にもレベリング、探索に参加してもらおうと思う。」

「・・・そう結論づいたのはなぜですか、華ノ宮くん。」

「十分に鍛錬期間を設けられたと判断した事、俺の方で最低限のバックアップが可能な状態になった事、そろそろ仮拠点ではなく本拠点について考えるべきと考えたからだ。」

「ニシシ。本拠点、ここでも十分な状態なのに。」

「オッケー!なら、しっかり準備しないとね、凛、舞。」

「俺としても、そろそろ3人は動き出すべきと思ってたぜ。」

「・・・。」


 3人とも、了承したことを確認すると湊霞は話を続けた。


「それで、俺も含めた四人の装備を準備する。この後、作業して終わり次第、3人に渡すから感想を聞かせて、修正できる部分はその場で修正する。」

「あれ?装備作るなら採寸するべきじゃない、湊霞。」

「大丈夫だ、目算で大体わかっている。九条さんは、身長159cm、バストトップ101.5アンダー77 .5、ウエスト70.5、ヒップ87.5で腰の位置は少し高め、肩周りが少し撫で肩気味だな。」

「あ、合ってます。」

「次に、鮫島さんは、身長176cm、バストトップ91アンダー74、ウエスト72.3、ヒップ97で腰は高め、筋肉質な太もものため下半身は少し太めの服を着用。少し着やせしてしまうので、洋服選びにはかなり困りそうだな。」

「ヤバ!?」

「最後に、星野さんは、身長139cm、バストトップ70アンダー61.5、ウエスト59、ヒップ74で腰は少し低め、お尻が少ししたを向いている。」

「・・・、変態。」


 ドンピシャでサイズを当てたので3人が引いているが、湊霞に気にした様子は無い。それはそのはずで、湊霞にとってはサイズを聞く時間を無くすために目算しただけなのだ。


「合ってた様だから作業する。名前を呼んだら来てくれ、装備のすり合わせをしたい。」


 その一言を言い残し、作業台としてテーブルの上で素材とコアを交互に見ては錬成を始めた。

 残された3人と4神は少し離れた所で緊急会議をすることに。


「あのアリスさん、華ノ宮くんは本当に、人間ですか。私たちに興味ないような素振りなのに、サイズを目算できるくらい見てるじゃないですか。」

「それに、本人はそこに全く下心がないのだ。」

「・・・変態、変質者、異常者?」

「いや、私も本当、我が子だけど人間か不安になるよ、湊霞は。」

「俺としても、少年に下心があるなら分かるが、それを感じない。男かどうかも怪しいぜ。」

「ニシシ。それは、アタシも思うよ。あの子、本当に男性器ついてるの?」

「テミスちゃん、お母さんとして、出来れば女の子がそんな言葉を使うのを止めたいんだけど。」

「ニシシ。アルミスの方がそのあたり、乙女だからね。」

「乙女とか言うんじゃね。」


 終始、湊霞が人間かどうかについてのガールズトークが展開される中、不意に青い魔力の光が収まる。


「九条さん。来てくれ。」

「わかりました。」


 九条が近づくとそこには、木製の魔法使いの長杖、少しオレンジがかったレザーローブ、少し緑色のレザーブーツがあった。


ココエナの杖(G)

 小さな魔力のコアを散りばめ、魔力伝導を高め、魔法補助をメインとした杖。しかし、補助は弱め。


保護レザーローブ(E)

 全体をラヴァファングの皮で保護した保温性のあるローブ。一応、魔力で硬化する効果をコアを通して錬成してある。しかし、魔力効率は悪い。


補助ブーツ(F)

 風のコアで歩行の補助を行うブーツ。全体はレザー仕様になっている。


「はい、特に問題は無いようです。」


 九条が制服の上から羽織り、動いたり飛んだりして確認した。


「ならいい。作業に戻る。」

「華ノ宮くん。ありがとうございます。」


 九条のお礼に、湊霞は手を振り返す。相変わらずだなと、九条は思いつつ。良い笑顔でメンバーの元に戻る。



 そして、少し経つと。


「鮫島さん。頼む。」

「オッケー!」


 鮫島もまた、呼ばれて近づく。テーブルには、宝石を繋ぎ合わせたような短弓に数十本の矢が入った矢筒、フサフサの毛皮が内側にはあしらわれた軽鎧、そして九条同様のブーツが置いてあった。


コルヌラビットの短弓(F)

 コアに魔力を通すと風属性により矢の飛距離に少し補正がかかる。しかし、魔力効率は悪い。


ココエナの矢(F)

 ココエナの枝で作った矢。中には矢尻にボブベリー等で細工したものも入っている。


軽量レザーアーマー(F)

 魔力を通すと軽量化するコアを着けた軽鎧。内側には、ラヴァファングの毛皮があしらわれている。しかし、魔力効率は悪い。


そよ風ブーツ(F)


「おぉ、まさに狩人って感じになったね。」


 鮫島は、軽く弓を引いてみたりなどして、感覚を合わせている。


「問題無さそうだな。」

「あんがと、湊霞。」


 鮫島が軽く肩を叩くと、またも手を振り返すのみの湊霞。鮫島はやれやれと肩を動かすと、スキップでもする感じでメンバーの元に戻る。



「星野さん、終わった。」

「・・・わかった。」


 前の二人と同じ様に星野がテーブルに近づくと、水晶のようなダガーと空色の外套、赤色でコアの編み込まれたアンクレットが置いてあった。


ラビットダガー(F)

 コアを付けることで魔法補助をメインとした短剣。魔法補助をメインとしたため、攻撃力は控えめであり、補助も弱めである。


そよ風マント(F)

 ラヴァファングの皮で作った外套。学校の制服の上から羽織っており、風のコアで移動補助を行う。


火花アンクレット(F)

 火のコアの付いたアンクレット。魔力を通すと一時的に攻撃力を強化する。しかし、魔力効率は悪く、強化も弱め。


「・・・。」

「うん。大丈夫そうだな。満足してくれている様だし、自分分を作るか。」


 少し驚いた。基本的に無表情であり、前二人と違い、感想もお礼さえもしていない。自分に対し、悪態も湊霞はつかないのだ。星野は、自分のハンモックに戻りながら、湊霞に対して困惑を示しつつ、しかし、何処か悪い気はしてなかったのだ。

 因みに、湊霞は人のことをよく見ているが、それによって何かアクションを起こさない。そのため、この様な状態に陥る。まず、気にしてない、嫌、それについて考える事が無駄だと考えているのだ。



「よし、俺の分も新調できたな。」

「本当に、よくやるわね。他の子は寝てるわ。小さい子以外は少し前までは頑張っていたけど、私の方から明日に備えて寝るように伝えたわ。」

「なんでわざわざ、おきている必要があるんだ。星野さんの対応が正しいものだろ。」

「あんたを待ってたんでしょ。自分達の装備を先に作ったから遅くなっているって、罪悪感から。」

「感じる必要はないだろ。最低限の協力者同士の助け合いなんだから。」

「あんたが本当に人間か、私は本当に不安になるわ。」


 そんな二人の前のテーブルには、少し赤みがかった白い片手剣、シャツの上から装備して急所を守っているレザーの革鎧、そして、空色のブーツが置かれてた。


進化寸前のラヴァファングの片手剣(F)

 コアと素材によって高い硬度と魔力を通すと炎を纏う片手剣。しかし、魔力効率が悪い。


硬化ラヴァ鎧(E)

 急所をラヴァファングの皮で保護した布製の鎧。魔力を通す事で内側に仕込んだコアで一時的に防御が上がる。しかし、魔力効率は悪い。


そよ風ブーツ(F)

 コアに魔力を通すと風属性により跳躍時、着地時の補助が起こる。しかし、魔力効率は悪い。


ヒロインのスリーサイズが公になる回なのに色気がない・・・。

これがこの主人公クオリティか・・・。


いつもはYouTubeで活動してます。

この作品の裏話や挿絵、紹介動画なんかもしていくつもりなので、見に来てください。

https://www.youtube.com/channel/UC3wzuZXPJ0Izmji-vlTWgdg

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