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Girls have Cockatrices Meat

「ガルガン -Girls have Guns-  女の子ハンター2人(と一羽)、モンスターを狩りまくる。」は今回の投稿をもって最終回とさせていただきます。

読んでいただいた方々には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

今回の投稿を通して学んだ事を次回作に生かせるよう、カルは精一杯、努力を重ねる所存であります。

ですので、今後も応援していただけたら幸いです。

ありがとうございました!

莉澄カルの次回作にご期待ください!!

 その日の夜

 私は自分の部屋のでただ、ボーと天井を見つめていた。

 もう夕方だというのに電気もつけていない。だから、ほとんど何も見えない。カーテンも閉めてるし。

 もう天井の木目までしっかりと見えてきている。目が慣れてきたからだろう。

 確かに怖かった。

 リヴァイアサンの件や五味さんの話はもちろんだけど、モンスター狩りには慣れているヒマリ、とゆーか、友人が目の前で死にかけたのが一番怖かった。

 とゆーか、怖くないほうがどーかしている。

 しかも、別に油断してたとか、特別に相手が強かったとかってわけじゃない。

 落ちてきた羽根をどかそうとして、踏ん張った。そしたら、そのせいで地滑りが起きて死にかけた。

 簡単に言えば事故だ。ヒマリでも避けようがなかった。

 ヒマリがもう少し崖っぷちにいたら。

 何となく震えてきた。

 慌てて布団を抱き寄せ、ギュッと締め付けた。

 でも、

 私はゆっくりとベットから立ち上がると、勉強机のところまで行った。

 手探りでペン立てを探し、それを逆さにしてひっくり返す。

 甲高い、カラフルな音を響かせながら、シャーペンやら消しゴムやらが落ちてくる。そのまま、それらがフローリングの床に零れていく。可愛らしくて明るい音がけっこう大きく響いた。暗い部屋の中にその場違いな色味が浸透していくのを待って、私はそれらの中から鍵を見つけ出した。

 銀色にテカテカと光る小さなオモチャみたいな鍵。それが暗闇の溶けてモノクロになってしまったペンたちの中で、しっかりと輝いていた。

 私はその鍵を木目調の引き出しの鍵穴に挿して、しっかりと捻った。

 ザーという木材と木材がこすれ合う古臭い不器用な音が響く。それと同時に引き出しの中身が現れた。

「狩猟等免許試験対策用テキスト 模擬問題付き 2026年度版」

 私はA4サイズの、割としっかりした表紙のそれを取り出す。そして、それをそのまま、机の上に広げた。

 同時に電気の紐を引っ張った。蛍光灯が身震いするように点滅し、やがて暗闇をすべて消し飛ばす白い明かりがそこを中心として、発せられた。

 私の部屋はそのテキストを読むのに丁度いい明るさになった。

 やっぱし大学生活を適当に潰す未来しか見えん。

 よし、やるか。

 受験期の大切な二時間を私は楽しい勉強に使ってしまったのだった。

 そんなことをしてたら、久しぶりに我が愛銃(予定)に会いたくなってきたな。

 確か、店長んとこの店が閉まるのは19時半だから…あと30分か。行くのに自転車で20分として、ギリギリ会えるかな。

 そう思うが早いか私は「チョット忘れ物!今日は夕飯いらないから!!」と叫びながら玄関を飛び出して、出しっぱなしだった自転車に飛び乗った。

「ねーちゃん、それ俺がバイト行こうと思って出しといたんだよ!俺に走ってバイト行けっていうのかよー!!」

 漕ぎだして後で、後ろから飛び出してきた弟が何か叫んでいた気がするが構わずに先を急ぐ。

 それにこれも試練だ。我が愛しき弟よ。キミはまだ若いんだから、おねーちゃんに自転車を譲って、そなたは走り給え。

「今から入ったら迷惑ですかね!?」

 私が25分くらいに店に着いた。ちょうど、五味さんがドアを施錠しようとするところだった。

 私は息も絶え絶えに五味さんを止めた。

「イ、イイですよ」

 五味さんは快く入れてくれた。

 ありがとう、五味さん。やっぱりあなたは天使だ。チョット笑顔が引きつってたのが気になるけど。

 やっぱり息切らしながらは怖かったかな。

 で、閉店間際にすみません。今日は、と要件を伝えようとしたところで

「お店に来るの久しぶりだね。」

 言いながら店長が奥の工房から現れた。

「要件は…これかな?」

 笑顔の店長の胸には我が愛銃「ミヤムラ」の姿が。

 私は思わず店長ごとミヤムラに抱き着いた。

 最近会いに来なくてごめんよー。泣きながらミヤムラに頬釣りにする。

 しばらくして五味さんの押し殺したが漏れてしまったような可愛らしい笑い声が聞こえた。それで顔を上げると困ったような笑みを浮かべた店長と目が合った。

 なんか、ごめんなさい。

 それから1時間くらいミヤムラと触れ合った。会えなかった時間を埋めるように。

 さすがに夕飯は申し訳ないのですが、と断った。すると、五味さんがハーブティーを入れてくれた。マンドレイクと言ったのが気になったけど。まあ、マンドレイクは植物型モンスターだから薬草(ハーブ)といえば薬草かもしれない。いや、やっぱり、なんか違う気がする。

 私はそれを飲みながら、やっぱり大学より狩猟がやりたいと伝えた。二人は、考えて決めたならいいんじゃないかなと言ってくれた。

「ただ、親を説得できる自信、ないんですよね」

 二人は私の悩みを聞いて、困ったように顔を見合わせた。

「わ、私たちは説得できていないので。そ、その、相談されてもできるアドバイスは…」

 た、確かに。

「た、ただ、ご両親と仲良くしていたいのだったら」

 言いづらそうにする五味さんの言葉を店長が引き取った。真剣な眼差しが私をとらえる。

「大学に行くのも一つの手だと思うよ。それは私のとは違う。手段だからね。」

 どうゆうことだ?私は店長にその疑問をぶつけた。

「私はただ何も考えず、目標も何もなかったから。だから、無駄にするくらいなら行かないほうがって言ったけど。君が大学に行くのはご両親と仲良くしつつ、狩猟の道に行くための手段だ。」

 だから、応援してるよ。

 店長はそう言って、微笑みながらグーサインをした。

 五味さんも同じようなグーサインを出してくれた。

 私は照れながらも、微笑んでグーサインを返した。

 ありがとうございます。の言葉とともに。

 私が何となく正解を引いたような安心感で自転車のペダルを弾くように進んでいると、

 なんかデカいものが、上を高速でかすめて飛んで行った。

 と思ったら、自転車の後ろのほうに急に衝撃が走った。自転車の後ろを掴んで、下に向かって押さえつけられたみたいな、激しい衝撃で前輪が浮き上がりそうになる。

 私は後ろに宙返りしそうな勢いを何とか殺すと、今度は反動で横に倒れそうになる。

 と思うと、今度は急に軽くなって反対に吹き飛びそうになる。

 何かが落ちたのか!?でも、後ろの荷台にものなんか載せて…とゆーか、物が落ちたなら、最初の急な衝撃は何だったんだ!?

「すみませんー!急にその子が飛んでちゃって。」

 目の前からなんか聞き覚えのある声とシルエットが滑り込んできた。

「って、あれ?」

 向こうもこちらに気づいたようだ。

 あれ、なんか「その子が飛んでちゃって」って言ってたな。よく見たら、空音の手にはリードが握られてるし。

 てっ、ことはまさか。

 私はゆっくりと後ろを振り返る…

 暇もなく、サッチーの突進攻撃を受けたのだった。

「ぐへっつ」

 私は飛翔状態から繰り出される、地面に対して水平に近い感じの高速突進ハグを何とか抱きとめた。だけど、流石にその勢いまでは受け止めきれなかった。

 私はサッチーの満面の笑みを見ながら、派手な音とともに自転車ごと横の田んぼに突っ込んだ。

「アッキー!!!!!」

 誰もいない冬の田舎道では空音の大絶叫までもやけに澄んで聞こえた。

 私はその後に現れたヒマリに回収されて、着替えさせてもらった後、ヒマリのベットでしばらく寝ていたらしい。

 サッチーはあの後、ヒマリに怒られた。その後は、寝ている私を心配したのか覆いかぶさって温めてくれたらしい。

「サッチー、普段は怒られたらフテっちゃうんだけどね。さすがにアッキーのことが心配だったって。キャーわイイよね」

 確かに。

 そんなサッチーは今、私の上で夢の世界を飛行中だ。とゆーわけで、私はサッチーを起こさないようにそっと起きようとして

 びくっ

 あ、起こしちゃった!?

 ピー

 なんだ、鳴いただけか。寝言か?

 可愛いなー、サッチーは

 私がサッチーの可愛らしい行動に浸っているとヒマリが無言で扉を指さした。どうやら一緒に来いということらしい。

 いや、イイんだけど。

 ヒマリが貸してくれた服さー、いや、イイんだけどね。でも、

 その時、サッチーがまた短く鳴いた。私はサッチーを起こさないように、ヒマリへの抗議はやめにして、静かに部屋から出て行ったのであった。

 でも、やっぱし恥ずかしいって。

 この白地に行書体でデカデカと「ギャル」って書いてあるTシャツは。

 これがカワイイっていうあの子の趣味は…

 まっ、いっか。

 私はヒマリが靴を履いている隙に、コッソリと厚手の上着を着て、シャツの柄が見えないようにした。

 そのまま、ヒマリについて夜道を歩いていく。

 キリっとした冬の空気の中を、雑談しながらただただ歩いていく。

 ちなみに自転車は空音が帰るついでに家に置いてきてくれたらしい。ついでに親には田んぼに落ちたから、チョット遅くなると説明してくれると言っていたそうだ。

 それは素直にありがたい。

 持つべきものは友だな。やっぱし。

 唐揚げでもあげるか。あ、でもいつも勝手に獲ってっているからいらないかな。

 うん、いらないな。

 まぁ、そんなことは置いておいて。

「チョット、遠くない?」

 ヒマリが私を目的も告げずに振り回すのはいつものことだが。

 それにしても目的地に着かない。もう、1時間半は歩いてるぞ。いいかげん、眠くなってきたわ。

「ダイジョブ、ダイジョブ、もうすぐ着くって。」

 いや、何度目だよ。全然ダイジョブじゃないねん。

 まあ、ヒマリの説得力皆無なダイジョブは置いておいて、ホントにどこに向かっているんだ?これ?

 ホントにしばらくしてから、私たちは山の上の展望台にたどり着いた。

 あー、そうゆうことか。

 私はそこで理解した。やけに遠かったのは、夜だからっていうんで、近道じゃなくてバス用の安全な舗装道できて、遠回りだったからか。安全にはキチンと配慮してくれていたんだな。

 ありがとう、ヒマリ…

 いや!説明しろよ!!フツーに不安だったわ。

 とゆーわけで、文句言いながらも無料の展望台に上っていく。まあ、当然、「ごめんごめん」と軽く躱される。

 なんか空音もそうだけど、最近、私の文句ずっと躱されてない?みんな、もっと反省してよ。

 まあ、別にいいけどさ。

 私たちは白い柱みたいな一階部分に、同じく真っ白の丸型テラスを乗せたキノコみたいな展望台の外付けの階段を一段一段踏みしめるように昇っていく。スチール性の銀色階段が踏みしめるたびに高い音を上げる。

 とゆーか、フツーに怖いんだけど、この階段!何で、板と板の間が隙間なんだよ!!

 でか、ヒマリは何でそんなにスイスイ登れるの!?

 心スチールなんか!!いや、なんか違うな。

 メンタル、鋼か!!!

 やっぱりよく聞く方が耳なじみがいいね。やっぱし。

 くだらないことを言っているうちにテラス部分にたどり着いた。

 10円を入れるタイプの備え付け望遠鏡で一通り遊んだ後、それを挟んで二人で寝た。足を前に突き出して、中央のブッとい柱に背中を預ける。

 しばらくまじめでお堅い空気が流れた。

 アッキー、ハンターになるらしいけどさー。と何の前触れもなくヒマリが話し始めた。

 相変わらず、話がトートツだな。

「なんかあったら助けるから。すぐ連絡してチョ」

 相変わらず締まらない口調でヒマリが呟いた。

 それからまた、クールな風が辺りを包んだ。

 自分だって、死にかけたのに…

 いや、でも、

 何となく、それは

 いや、それはものすごく頼りがいのある言葉に感じた。

 背中を押されたけど、後ろにはちゃんといてくれてる。

 そんなかんじ。

 それは本当にそんなかんじのする言葉だった。


「うー、さむぅー」

「そりゃそうっしょ」

 ヒマリが苦笑いしながらも持ってきた上着を羽織らせてくれる。

 うぅー、ありがとう。

 あー、あったかいぃ―。

 私はその心地よさで眠気を誘われた。

 あ、

「また、あの道を戻るのかー」

 せっかくあったまった身体が、また冷えていくのを感じた。


 私が自室に帰った時には、もう翌日になっていた。

 もう寝る時間だ。

 といっても、とーぜんそういう気分じゃない。もちろん、あのままヒマリん家に泊まる気分でもなかった。

 私はママ達が心配するからと電気を消した。

 部屋は当然、真っ暗になる。

 静かだ。

 静かだった。

 音を置き去りにした後の、あの「しずか」とは違う。

 音はあるのに感じられない、あの退屈な静か。

 だけど、今はそれもイイと思えた。

 なんか、クール系のアニメキャラみたいな。

 静か(クール)だけど、うちにはいろいろ秘めている。みたいな。

 でも、やっぱり私は

 やっぱり私は、

 やっぱり私はあの「しずか」な世界にいきたい。

 今までみたいな退屈な、モヤモヤした「しずか」からの逃げじゃなくて。

 あの世界に生きたいから

 だから、私はあの世界に行きたい

 だから、私は






 私は出しっぱなしになっていた引き出しのカギを掴むと、狩猟免許のテキストを取り出した。

 さすがに暗くてテキストが見えないので、スマホのライトをケータイスタンドに前後反対に置いて光源を確保。

 眩しいぐらい光を弾くテキストの余白の上に、少しずつ黒鉛の粒子を乗せていく。

 私は目に痛いくらいに白が、窓からのやさしい光の負けて眠りにつくまで、それを続けていた。


「こっちだ―!こっち!!こっちだってば!!!」

 空音が大声を出しながら走っている。時々後ろを確認しながら、奇声も上げている。

 パンパン。

 空砲の音が響く。

 撃ったのはおそらく五味さんだろう。

 二人は、モンスターを大きな音で脅かしたりしながら、射撃地点まで誘導する役-勢子-をやってくれているのだ。

 ちなみに店長は車の番をしてくれている。獲物を仕留めたら肉を運ぶために来てくれる予定だ。

 私の後ろにはヒマリがいる。

 流石に装填はしていないが、その横には銃が置かれている。

 私が外したら、いつでも撃てるようにだ。よーするに、緊急時の安全確保役である。

 私はそれを横目で確認すると、安心して獲物のほうに向きなおった。

 私の手には相棒「ミヤムラ」

 ずっしりとした安心感がある。

 今回の獲物はコカトリス。

 スラグ弾を使って仕留める。

 50mくらい離れた茂みに隠れて狙う。

 仕留め損なったら一瞬で突っ込まれてしまう。

 50mは長いようだが、人間でも8秒くらいで走破できてしまう距離だ。

 コカトリスは人間の4倍は早いとか店長が…

 あーやめだ。やめ。

 変に手が震えたら、それこそ仕留められなくなるぞ。私。

 そうだ、チョット趣向を変えて、高校生の頃の話をしよう。

 空音たちの声が遠いから、コカトリスが来るまではもう少しかかるだろうし

 結局、あの後、私は親と交渉して、大学には行くというママの条件を呑んだ。出遅れてたからヤバかったけど、まあ、何とか志望校には入れた。

 で、春休み期間に必死になって、また勉強して、なんだかんだ2年生になる前の冬には無事、ハンターとしてデビューしたのである。

 で、現在は猟師として生活している。

 といっても、まだ新人なのでヒマリのグループになるべく入れてもらって経験を積んでいる。といっても、ヒマリの知り合いは基本的に私の知り合いなんだけど。大学2年のころにさんざん山に付き合わされたから。

「アッキー」

 ヒマリが指で私の靴を叩き、モールス信号モドキで合図する。

 獲物が近くに来たようだ。

 私は指をトリガーにかける。

 左手の草むらからガサガサと激しい音が聞こえる。

 獲物は丁度、私に体の無防備な右側を晒すはずだ。そこを「ミヤムラ」と二人で仕留める。

 ガサガサという音が激しくなる。

 来た!

 草むらからコカトリスが2匹出てくる。

 2,2匹!!

 フツーに1匹だって聞いてたぞ。

 私は内心の焦りを必死になって、抑え込む。

 冷静になれ。

 焦って撃ったら外しちゃうぞ!

 だから、冷静になれ!!!私!!!!

 ギリギリ焦りを止める。

 とりあえず、手前の1匹。確実に仕留める。

 そう心の中で唱えているうちに、ベストタイミングがきた。

 今だ!!

 私は自分の人差し指が取れるんじゃないかと心配になるくらい、力を込めて引き金を引いた。

 肩に鈍い痛み。

 耳が痛いほどの爆発音。

 スラグ弾は獲物に向かって直進。

 コカトリスの肉がえぐれる音、千切れる音、弾ける音。

 コカトリスが吹き飛ぶように、倒れる。斃れる。仆れる。

 奥にいた方の、もう一匹も巻き込まれて、倒れる。

 だが、直ぐに起き上がるともがき始める。

 どうやら、奥にいた方に大したダメージはなかったようだ。

 私は急いで、ボルトハンドルを引く。グイっと。壊れるんじゃないかってくらい、激しく。汗が飛び散る。反動で。

 だが間に合わない。コカトリスが立ち上がる。

 コカトリスの筋肉が動き、全身がこちらへの突進を敢行しようとしている。

 ドン!!

 コカトリスは正面からモロに銃撃を食らった。流石に身体がぐらつく。

 突進も止まってくれた。

 私の後ろから爆発音が聞こえた。

 ヒマリが撃ったのだ。

 だが、まだ、生きている。

 再び、コカトリスは前傾姿勢になった。

 突進が始まる。

 コカトリスがものすごい勢いで迫る。

 コカトリスがどんどん大きくなって見える。

 恐怖で引き金がうまく…!!

 死ぬ!!!


 ゴッキュッ!!

 突然、コカトリスの首が異音を立ててながら折れた。

 私の目の前にコカトリスが倒れてくる。

 反射で立ち上がって避ける。

 避けなかったら倒れてきた頭が私の上に落ちてきていた。

 ホントにギリギリの位置にいたのだ。

 見上げると、サッチーがどや顔で立っていた。

 サッチーは、コカトリスの上で胸を張っていた。


 サッチーに感謝の生肉を上げながら、ヒマリと二人でコカトリスを解体していく。

 もう、昔みたいな嫌悪感はない。

 ただ、手の震えがまだ、残っている。

 今回はヤバかった。

 サッチーがいなかったら、死んでいた。時速80km近いコカトリスの突進を喰らったら、さすがに死ぬ。だって、自動車が正面からぶつかってくるのと変わらないんだから。

 まあ、でも、今回もまた生き残れた。

 次も行ける!とは思わないけど、まあ、全力を尽くすしかない。

 幸い、今はヒマリたちがいてくれてるし。

 何とか頑張るか―

 私はそう思いながら、取り出した内蔵を持って車のほうへと向かって行った。


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