表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

第三章 言い方を変えてみる

第三章には、二章までに当てはまらない語句や文についての技法をまとめました。


声喩オノマトペ

概説:音声(物音、なき声など)を言葉で表現する技法。

用例:「ボォッ……っと火が灯る」「ヒリヒリする」「ふわっと浮きあがる」

付記:些か子供っぽいイメージもありますが、オノマトペだからできる表現しかありません。


倒置法インヴァージョン

概説:「▲▲だ、〇〇は」といったように、語句・文節の順序を入れ替える表現技法。文脈によって、▲▲の方を強調したい場合と、〇〇の方を強調したい場合がある。

用例:「上手いねぇ、あの選手」「終わったと思った、ちょうど吊り橋で足を滑らせなような気がして」「パリだよ、フランスの首都は」

付記:学校で学んだ記憶がある人も多いと思います。うまく使えないと読みにくさや違和感を生じさせることもありますが、効果が分かりやすい技法です。


対句法アンティセシス

概説:「〇〇は▲▲であるが、●●は△△である」といったように、意味的な対比を際立たせるために、類似の形式で二つの句を並べる表現技法。

用例:「狐の頭脳と獅子の力」「故郷では無敗だったが、東京に出ると必敗だった」

付記:どの程度細かく見るかによって、文中にいくつ対句法が見出せるかが異なってくることもあります。


反復法リピティション

概説:同じ言葉や似た言葉を繰り返すことで、表現にリズム感を持たせて強調する技法。

用例:「ソーランソーラン!」「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」「それは国を揺るがした。それは世紀の発見だった。それは世界を変える事件だった」

付記:文節は記憶に残りませんが、リズミカルな文章は記憶に残ります。


挿入法パレンシシス

概説:〇〇である(という▲▲もある)、といったように、括弧やダッシュ等を用いて、文中に文脈と異なる文章を挿入する表現技法。

用例:「古代の超大国(ローマ帝国と漢帝国)」「強化尋問――という名の拷問なのだが――を行うことになった」

付記:便利なので多用したくなりますが、文章のリズム感を損ない、時に単純に読みにくくする場合があります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ