怪しい者は取り敢えず攻撃あるのみ!!
「こいつまでもか!?一体どうなっている!?」
「魔獣……あぁ、そう言う事か」
「神獣が堕ちたからあのクソ狼も毛色変わっていたんでしょ?」
「殴り甲斐が出てきたか?ん?」
「レディが無粋な事を言っては駄目ですよ?」
状況を見ていた異空間の者達がそれぞれ話し合う。
空間が歪み、そこから一人の青年が現れる。
白銀の髪で後ろ髪が少し長く、黒いコートを着た優しそうな顔立ちの青年。
「カイン兄様、ロイス兄様」
「おうよ!!」
「滅せよ!!」
シェレスティアナの声に、カインとロイスは反応すると青年に飛び掛かる。
「うわぁっ!?ちょっ!?
攻撃は辞めて下さい!!
私には闘う意志なんて有りません!!」
青年はカインの放った闇魔法と、ロイスの放つ聖魔法を必死に避けて慌て両手を前に出すと降参のポーズをする。
「いきなり攻撃するんじゃねぇよ!?」
反応が遅れたラーティスがシェレスティアナを怒った。
「……甘いな、私が居た現実世界では幼子の目の前に現れた大人は全員敵。
ホイホイと誘拐されて、身代金目当てなのに殺されて捨てられるのが普通だ。
それ故に、私は気を抜かず怪しい者を見付けたら取り敢えず自衛する!!」
全てを悟りきった顔をしてシェレスティアナは得意気に答えた。
……現実世界……ちょー怖ぇー!?
……幼子に優しくない世界ですね。
ラーティスと青年の心は一つになった瞬間である。
「姫の同意無しに、俺達の魔力をありったけぶつければ異空間からチビエマとして出られるかもしれん」
「にゃ?……って事は……服を脱がないと駄目にゃよ?」
「私は唯一女なんだから、悪いがタオルで隠しながらチビエマになるぞ!!絶対にこっち見るなよ!?」
「見ないよ。いいから散らばろうよ」
って訳で、それぞれ服を脱ぐとチビエマになった。




