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剣杖の女帝は転生したらやりたいことをやりたい  作者: 玉白美琴
剣杖の姫の帰還
15/23

怪獣大戦争!?精霊王はフラグを回収したくない!!

異空間の中は静かだった。


一部の青年達は、無言で異空間から見えるシェレスティアナの様子を見ている。



『エナジーブレス!!』


「またかよ!?」


必死でブレスを防ぐラーティスにドラゴンは非常なブレスを放つ。


本来なら精霊王であるラーティスに仕える精霊達も、シェレスティアナと一緒にチビエマ士族と観戦している。


「……ふっ、ついにフラグ回収か」


「うるせぇし!!精霊の癖に主見捨てるとかてめえらふざけんなよ!?」


笑ってシェレスティアナが言うと、ラーティスはシェレスティアナにツッコミ入れて精霊に文句を言う。


「ぷっ、無理。姫は一番で、主は二番目」


「あはは!!これも主の好感度が下がった結果だって!!」


二匹の精霊はラーティスに笑いながら答えた。


「んだとコラァッ!?」


「ぷっーふふっ!!」


「あはは!!怒った!!怒った!!」


ラーティスが怒ると、二匹は愉しそうにはしゃいで手足をばたつかせる。


「わーい!!」


「逃げろー!!」


二匹の精霊は精霊界にトンズラした。


「……人望ないな……」


「……言うな。俺が一番分かってる」


シェレスティアナが哀れむと、ラーティスは哀愁漂わせながら肩を落とす。


そうこうしている内に、ラーティスの結界に皹が……。


「まずいっ!!」


「ちいっ!!」


ラーティスが青ざめ、シェレスティアナは舌打ちして走り出そうとした……その時。


『精霊王がドラゴンと何を遊んでいるんだい?』


声が聞こえた瞬間、翼を持つ狼によってドラゴンは吹っ飛ばされた。


『なっ……なんだお前は!?』


翼狼の突進を喰らって吹っ飛ばされたドラゴンは、慌て上空に飛び上がると叫ぶ。


『え~?ただの狼です?』


翼狼は疑問系に答える。


「……なんかワンコ出てきた?」


シェレスティアナは目を丸くした。


「……あーうん……」


何か知らないが、ラーティスは翼狼とシェレスティアナを見比べて呆れた顔をする。


……テキトーな所、似てる……。


ラーティスは目を細めて思った。


『君が子を思って怒る気持ちは……僕も同じ父として分かる。


けど……君が本気で暴れたら被害が出るよ。それは好ましくないね』


『五月蝿い!!他人であるお前に言われたくない!!』


翼狼が正論を言うが、ドラゴンは聞く耳を持たない。


「……怪獣大戦争か!?」


シェレスティアナはワクワクして目を輝かせる。


「んなことしたら大陸丸々滅びるっての」


そんなラーティスはツッコミ忘れず。


『邪魔するならお前も倒す!!シルバーブレス!!』


ドラゴンは翼狼にブレスを吐いて攻撃する。


『ウルフロア』


翼狼が雄叫びを上げた瞬間、目に見えない咆哮が波紋のように広がりドラゴンのブレスさえ掻き消してしまう。


『なっ……!?』


ウルフロアの咆哮がドラゴンにも直撃し、僅かに怯んで動きを止める。


『隙あり!!』


『なぬっ!?』


その隙を突いて翼狼がドラゴンの首を甘噛みして羽交い締めにした。


翼狼は暴れるドラゴンを前足と後ろ足を使って掴むと、背後に魔法陣が出現する。


『離せ!!』


必死に暴れるドラゴンだが、翼狼は無視すると一度だけシェレスティアナを見た後、大きな翼を羽ばたかせてドラゴンと共に魔法陣の中へと消えていった。


…ん?あの狼、今私を見なかったか?


シェレスティアナは目を丸くする。



翼狼を見て、青年達は溢れ出す怒りを辛うじてこらえる。


「何でアイツが……!?」


「落ち着け。先ずは様子を見るしかない」


激情に駆られた青年を宥めたローブを着た青年は溜め息を付くと、異空間の外を見守るしかない。

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