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セカイが変わっても  作者: マルネ
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脱出と旅路④

 南の山岳地帯までは往路で三日、捜索に三日、復路に三日といったところだ。イノシシの肉を売って得た多少の金銭は背嚢や水袋に変えてしまいすっからかんだ。いくつかの村を抜けてミスラ達は予定通り三日で山岳地帯に着いた。背嚢に道中狩ったいのししを干し肉にしたものを詰め込み岩山へと入っていく。


 「ねえミスラこんなところにダンジョンなんてあるのかな。イノシシもいないし。」


 「この先に魔物検知器が設置されているから、それに魔力を補充することで依頼の証明になるんだよ。ダンジョンがあってもなくても別にいいんだよ。けど今回に限ってはダンジョンはないほうがいいかな。装備もないし。」


 「そっかー。ならちゃちゃっとすませて早く帰ろう。」


 「山岳地帯には売れる鉱石もあるらしいから検知器に魔力を注入してからは鉱石を探しながら帰ろう。」


そんな話をしながら僕たちは道なき道を上っていく。特に問題なく魔物検知器にたどり着いた。魔力を注入し、鉱石がありそうな場所を探して途中休憩をはさみながら歩き回る。セスが立ち止まる。


 「ミスラあっちにきれいな石があるよ。」


セスの指し示す方向を見ると虹色に光る石が埋まった岩壁があった。なんの鉱石かはわからなかったが売れることには間違いないだろう。僕たちは石のほうへ向かっていった。岩壁付近にたどり着く。虹色に光る石は3メートルの高さにあったので「盛り土」の魔法で足場を作ろうと石の真下に歩き出した時、僕たちは落ちた。またかと思いながら、今度はすぐに尻もちをつく、2メートルほど落ちたみたいだ。僕に大した怪我はなかった。セスも無傷みたいだ。上を向くと僕たちが落ちてきた穴が塞がっていく。あの虹色の石は誘蛾灯だったみたいだ。「ライト」の魔法を唱える。道があるみたいだ。進むしかないみたいだ。


 「セス、道は見えてるかい。」


 「ばっちりだよ。けどもっと奥のほうからなんか変な生き物の気配がする。」


 「魔物か?いやでも、、、警戒しながら進もう。先導してもらっていいかい。敵が来たら教えてくれ。」


 「任せてよ。」


そういって僕たちは暗闇へと歩き出した。



 


 

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