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殻の中

作者: 道草 和音

個人的で、とりとめもなく、なんにもならない文。

半分は本当の事で、半分は嘘。


全部が嘘だったらいいのにな。

 まずは、眠れなくなります。

 次に、起きれなくなります。

 当たり前ですが、眠れないのと起きれないは矛盾しているように思えますが、因果関係はあります。ちなみに、起き上がれないというのが正確です。

 やらなければならない事をやるために起き上がることが身体を動かすことができません。

 気持ちの問題なんです。

 やらなきゃって気持ちが大きければそれだけ起き上がることができなくなります。

 もういい、と思った時にやっと起き上がれます。

 でも何もできません。やらなきゃいけないことをやらずに他の事をやるのが申し訳ないというか、罪悪感があるからです。


 やらなかったのではなく、できなかったんです。

 できない自分がスゴイ嫌いで、どうしようもなく色々な人に申し訳なくて。

 そんなことを誰にも言えないので、誰とも話したくなくなります。親しくしていた友人にだって話すことはできません。


 好きなことで気分転換なんてできません。こんなにダメな自分なのに好き事をしてるなんて許されないと感じてしまいます。ここにも罪悪感が発生します。

 状況を打開するために外に出て空気を吸った方が良い。と考えることもあります。

 何かをしなければ、という意識がすでに自分を追い込みます。こんなことも出来ない自分を嫌悪します。


 ええ、そうです。

 そんなこともできなくなります。

 分かってほしいなんて思いません。分かられたって許されないから。


 同じ経験してる人だってどこか自分とは違うって思うから、同情されたって困る。


 放っておかないで欲しい。でも構ってほしくない。

 そんな気持ちでいることが耐えられない。


 何も考えない、私は貝になりたい。






本当は全部嘘でした。

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