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『物語』の真相と現実  作者: fe=鉄
2/2

→冒険を初めよう!

少年の名は『ソーイ』農地を持たぬ農耕の家に生まれた。決して裕福では無いが、それ成りに幸せな生活を送っていた。怒ると怖いが普段は優しい父親、口煩く叱り言う事を聞かないと直ぐ尻を叩く母親、煩く直ぐに母親に告げ口する妹、上の妹の真似ばかりする下の妹…… 普通に平穏の家庭…

 

畑の手伝いに飽きて来たソーイは父親の目を盗み、コッソリと農耕地を脱出し何時もの遊び場な森に向かって走って行った。

森の入り口に辿り着くと目印を刻んだ大きな木を探しスルスルと登って行く 少し上がった枝分かれの幹に枝と板で『秘密の場所』を作りそこで『狩りに来て大人達とはぐれ、道に迷ってたのを助け友達に成った奴』を畑から失敬して来た果物を噛りながら待つ…… 何時も会えるわけでは無いが時々は友達がやって来る。今日みたいに……

「ソーイ!来てるか!」

小柄な馬に乗って小さめな弓と矢を背中に背負った少年が森の入り口で声を掛ける

「ジャンロック!上だよ上!」

ソーイはポケットから果物を取り出しジャンロックに投げる

「お!ありがとな!」

馬の上で両手で受けそのままかぶりつく……


ジャンロック 地元を治める貴族の長男 今年で7歳に成る 叔父達と狩りに来て皆とはぐれ森の中に迷い込んでた所を森の中で遊んでたソーイに出会い無事に叔父達の元へ…… 身なりの良い自分より2つも年上な少年が年下の自分に助けられてる様は『余り格好の良い事では無いかも?』とソーイは考え、街道までジャンロックを案内し、そのまま帰宅した。(今の流行りで言う『忖度』だね!)

その気概に身分を越えた感銘を受け、ジャンロックはソーイを一生の友と決めた。


待ち合わせ場所は2人の名の頭文字を刻んだ大木、ソーイは読み書きが出来無い ジャンロックは遊びに来ると時々ソーイに読み書きを教えた。家から持ち出した帳面にペン、子供の頃の絵本…… ソーイは大木に『秘密の場所』を作り『宝箱』を置きジャンロックが『自分の為』に家から持ち出してくれた物を大切に保管した。

 

今日は久々に天気も良く調理場の見習いにコッソリと作って貰った『お弁当』も2人分有る…… 日は昼はまだだと告げている……


さぁ冒険の始まりだ! 手綱を大木の近くに結び、ソーイが持って来た『鉈』のベルトに手首を通し『前人未到の森の中』へ…… 大人1人が余裕で通れる『獣道』が2人を森の奥へ誘う。

ソーイは大人が使う『大鎌』の長い柄をまるで『槍』の様に両手で持ち肩に柄を掛け『無頼漢』を気取る…… 


  “俺達は無敵だ!”


2人は森の奥へ……



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