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Episode 034

お久しぶりです。

覚えてる人いますかね?笑

それは夏の日差しが強くなりつつあるいつぞやの休日。


1人、駅の改札前でため息をつきながらスマホで時間を確認しながら待っていた。


「高柳め、集合時間になっても来ないとは。てか、日に日に暑くなりやがって。これだから夏は嫌いだ」


すぐそこにある自販機で小さめなペットボトルの水を買い、一口飲む。


「やっほー、またせた?」


「ん、ようやく来たか」


「そこは定番のセリフをいうところだよ?」


「この暑い中、そんなこと言ってられるか」


「キミ一応うちの彼氏なんだよ?」


「その一応はやめなさい。これ聞こえてる周りの人に変な誤解を生みそうだ」


「桑田くんからそういうこというんだね」


「一応高柳の彼氏だからな」


高柳は少し目を見開く。


「そろそろ行こうか」


「うん、そうだね」


バス停に向かって歩き出す。

2人の距離感はどこか辿々しかった。


「今日は初めての休日デートだし、期待していいかな?」


「期待されても困る。女の子をエスコートするなんて経験もそんなにないし」


「え〜?あんなに綺麗な彼女がいたのに?」


「実のところ、あいつとは1年も付き合ってないんだよ」


「そうなんだ。それはそれで意外ってかんじ」


「別に意外でもないだろ」


「いやいや、例のあれこれを聞いたらそうは思えないかな」


「・・・そうかよ」


「もしかして怒ってる?」


「その一言が一番ピキるかも」


「ごめんって」


ふたりはショッピングモール行きのバス停に並び、バスが来るのを待つ。

休日とあってかそれなりに人が並んでいた。

男女のカップルと思われる人たちもちらほらいる。


「ところで今日は何の映画観るの?」


「逆に何が観たいんだ?正直、急にデートしようって言われたからあんまり考えてなかった」


「急っていうけど、付き合ってるのに一回も誘ってくれなかったことの方が問題だと思うんだよね」


高柳は少し膨れ顔をしている。



「これでも忙しいんだよ。それに、まさか本気で付き合ってることになってるとは思わなかったしな」


「ヒドイなぁ~」


「ちなみにだが、徐々にバレつつあって困ってる」


「バレるって?」


高柳は分かっているくせに聞いてくる。


「俺たちの関係だよ」


「うちはバレてもいいんだけどなぁ〜」


「バレつつあるのは高柳のせいだけどな。偶にダーリン呼びするのはやめてくれ」


「ダーリンって呼んだときのダーリンの嫌そうな顔が見たくてつい」


高柳は楽しそうな笑みを浮かべる。


「悪魔かお前は」


「小悪魔系は嫌い?」


小悪魔系とかではなくそれはシンプルに性格が悪いのではと思ったことは心の中にしまっておく。


「それは性格が悪いだけとか思ってるでしょ?」


「俺は高柳が怖いよ」


「やっぱり思ってたんだ」


「しまった。かまをかけてくるとは」


「ダーリンって結構おバカだよね」


高柳は呆れたように言う。


(高柳の性格(タチ)の悪さも大概だと思う)


「またあたしのこと性格悪いなって思ったでしょ」


高柳はジト目でそう言い切ってくる。


「他人の心を読める悪魔だったか」


「桑っちってデリカシーないよね。普通女の子、しかも自分の彼女に性格悪いって言わないよ?」


「一度も直接口に出しては言ってないだろ」


「うちに気づかれてる時点でいったようなもんだよ!」


「無茶言わんでくれ」


(これでも顔色とかは変えてるつもりはないんだけど、なんで内心で言ってること分かるんだか)


「ダーリンは他の人と比べても分かりやすい方だよ?」


「だから怖ぇーよ」


そんな会話をしてたらバスが到着した。











久しぶりなので短めです。



嘘だろ、[日間] 現実世界〔恋愛〕ランキング3位になってる、、、

怖いっ笑


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― 新着の感想 ―
 祝、復活。  ……続きますよね……楽しみにしています。
面白い! 妹ちゃんの登場も待ってます!
おもしろいです! 更新楽しみに待ってます!
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