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Episode 025

外がだんだんと暑くなり、ぼちぼち文化祭が近づいたこの頃。

ちなみに制服の衣替えは体育祭が終わってからしてある。


最近は文化祭準備は本格化し、期末考査も近づいているというハードさに憂鬱を感じる。

期末考査の後には球技大会があるというのだから恐ろしい。

まぁ、球技大会は出るだけなのであまり関係ないが。


そんでもって今は球技大会のメンバーを決めているところだ。


「去年と同じで種目はサッカー、バスケ、バレーボールです」


黒板の前で説明してるのはうちのクラスの体育委員である怜だ。

ちなみに隣にいるのは同じく体育委員の高橋。

あれ?高橋って、たしか柏原先輩へのラブレターを俺に渡してくれと頼んできたやつじゃねーか。


「ちなみにサッカーは男子、バレーボールは女子だけだね。バスケは男女別それぞれやるかんじかな。知ってるとは思うけど、基本的にサッカー部はサッカーを選べないし、バスケとバレーも同じくその部活に入ってる生徒はダメってことになってる」


なるほど、そうなると必然的に怜はバスケになるわけか。


「だからまずバスケ、サッカー、バレー部の人、手を挙げてもらっていいかな。申し訳ないけど、必然的に決まってしまうから」


このルールは公平を記すためだろうけど、選択権がない人たちからすればこれはこれで不平等ではあるよな。


「ありがとう。……うん、残りの人でメンバーを決めようか」


俺は正直どちらでもいいので、余ったところに入ろう。

みんな黒板の前でわいわいと賑やかに話し合っている。


「未亜はどっちにするんだい?」


1人また着席している俺に海斗にそう話しかけられる。


「どっちでもいいから、余った方に入ろうと」


「なるほどね。ボクもそうしようかな」


すると諒平が黒板前から少し大きな声で俺たちを呼んだ。


「未亜、海斗!俺たちでバスケ出ようぜ!サッカーやりたいやつがほとんどだからよ」


「やりたいやつがいないならいいよ」


「僕も」


男子はほぼ決まったようだ。

サッカー部の怜ともう1人は必然的にバスケ、それに加えて俺、海斗、諒平か。

残りは人数的にもみんなサッカーだな。


「こりゃ優勝だな、オレたち!」


「……まぁ、ぶっちゃけ十分に優勝できるかもしれないメンツではあるな」


バスケでも才能を発揮する怜や高身長でガタイの良い体格を持つ諒平がいる。

この2人だけでぶっちゃけ勝てる。


「ちなみに優勝した後にバスケ部とエキシビジョンマッチやるんだっけ?」


「そうだね。流石にここは勝つのは難しいけど。何せうちのバスケ部は去年インターハイベスト8だからね」


そういえば、そうだったな。

うちの高校で強い部活はサッカー部、陸上部、柔道部、そしてバスケ部だ。

吹奏楽部は去年惜しくも全国へ行けなかった。

ちなみにその中でも柔道部はかなり強い。

諒平はその柔道部でエースを張っているのだから、その凄さは自明だ。

ちなみに怜の所属するサッカー部は今年全国へ行くらしい。

海斗は予選の最中に怪我をしてしまい、幸い怪我は軽く、今は回復してるものの全国大会出場を逃してしまった。

本人はあいも変わらずだが、思うところはあるだろう。


てか怜のやつ、期末考査に球技大会さらには文化祭準備にインターハイとか大丈夫かよ。

まあ大丈夫なんだろうけど。


「だけどあいつらは少し気に食わん!」


「ボクも関わりたくはないかな、いい噂は聞かないしね」


そう。今年も全国出場を決めたバスケ部であるが、その態度は賞賛されるものではなかったりする。

俺も直接の関わりもないし、帰宅部ゆえに詳しいことは分からないが全国での結果を盾にやりたい放題らしい。

その中でも最悪なのがバスケ部のエースである羽山(はやま)(れん)

たしかにあいつの良い噂は聞かないな、俺が言えたことじゃないが。


「いっそのこと、勝って分からせてやるか?」


「諒平、さすがに無理あるだろそれは」


「そうか?オレたちならむしろ余裕だと思ったけどな」


「過信しすぎだろ……」


この自信家なところが諒平が強い所以なのかもしれない。


「そもそも優勝できる分からないけどね」


怜の言う通りだ。


「それと、まずは期末テストだね」


これを聞いた俺と諒平は渋い顔になった。





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