表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/37

Episode 024


朝のHRにて、担任の杉野から気になる注意事項が話された。


「あー、最後にこれは注意喚起なんだが。どうやら最近、ここら辺で不良というか悪い輩たちがうろついてるらしい。詳しいことは分からんが、うちや他校の生徒が絡まれたりしてるらしいから下校のときは気をつけろとのことだ。特に女子な。出来れば複数人で帰宅すること。これで連絡事項は以上だ」


そう言って杉野は教室から出た。

そして怜が席を立って俺に小声で話しかけてきた。


「先生が言ってたことなんだけど、もしかしてこの前葛西さんが絡まれたことと関係あるかな?」


あの件があってからの、この注意喚起だからな。

俺も少し思うところがある。


「さぁな、でも少し気がかりではある。それとなく葛西が学校に報告したのかもしれないが、他校の子もってことはうちでも何人か絡まれたんだろ」


被害者は葛西だけじゃない。

しかも杉野の言い方的に主に女子が被害を受けてるって感じだ。


「ここら辺では久しぶりかもね、こういうのは」


「…………そうだな」


たしかに、治安は大分マシになった。


「少しきな臭いと思うのは僕だけかな?」


「仮にその予感が的中してたとしても、俺たちに出来るのは気をつけることだけだ」


「違いない。でも、そうは言うけど未亜が一番首を突っ込みそうだけどね」


「………俺は関わらないつもりだよ」


「うん、少し安心した」


怜はその言葉には俺にとって重みのあるものだった。


ただ、怜と同様に俺も嫌な予感はしている。

何者かが俺たちの知らない裏で画策している、そんな気がしてならない。




………考えすぎだな。


俺はどうか巻き込まれないことを祈るのだった。





















ここはとある廃墟。


この街は都市開発によってショッピングモールや大企業のビルが誘致されるなどされ、経済的に発展したがその裏で区画整理などの理由により古くからあった工場などが取り潰されていった。

そのため廃工場や廃墟がいくつもあり、かつては不良たちの溜まり場となっていたため治安の悪さが問題視されていた。


今では警察や市役所職員たちの尽力によって(……ということになっているが実際のところ不明)、かなり改善されている。


廃墟の数は開発が進んでいることもあり、年々減っているが未だに残っている。


そして、その廃墟の1つにこの前葛西をナンパし、未亜に倒された2人の男がいた。

2人は地べたの上で正座している。


「おいテメェら、ミスったみてぇじゃねーか。高校生のガキ1人連れて来られねぇのか?」


その2人の目の前に立っている金髪で派手な男がそう言った。


「いえ、その、邪魔が入りまして」


2人の中のアニキの方が答える。


「邪魔ってのはおんなじ高校生のガキか?」


「多分、そうだと思います……」


すると、金髪の男はアニキの方の胸倉をつかんだ。


「じゃあ何か?テメェらは無様にも高校生のガキにぶっとばされたわけだ」


そして突然胸倉をつかんだまま顔面を殴る。


「テメェらにも後でまわしてやるっつってたんだから、さっさと連れてこい!」


更にもう一発。


「次はねーからな」


「は、はい……」


もう1人が殴られたアニキの方の肩を持って、2人はその場から急いで立ち去った。


「ったく使えないヤツらだ。………せっかくお前が情報くれてやったってのにな」


影から現れたのは女性。


「そうね。ただ、邪魔をしたのもしかしたら《番犬》さんかも」


「……それは本当か?」


「あくまでも勘よ」


「《番犬(ケルベロス)》か、そいつが出てくると面倒だな。一応、手は打っとくか」


彼の目論見によって、この物語は大きく動くことになる。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新待ってました( ・∀・)これからも楽しみです(≧∇≦)b
[良い点] 更新来たー! これ好きなんでこれからも更新頑張ってください!!
[一言] 更新ありがとうございます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ