レベルアップと進化
(レベルがアップしました)
あまりの威力にしばらく呆然としていた神莉は、頭の中に響いた声を思い出した。
「そういえばレベルがアップしたんだっけ?とりあえずステータス見てみるか…【ステータスオープン】」
――ステータス――
名前 鳳凰寺神莉 (シンリ・ホウオウジ)
種族 人族(?)(進化可能)
性別 ♂
レベル 104
HP 2540(+1000+1000)4540/4540
MP2540(+1000+1000) 4540/4540
物攻 2540(+1000+1000)
魔攻 2540(+1000+1000)
物耐 2540(+1000+1000)
魔耐 2540(+1000+1000)
俊敏 2540(+1000+1000)
運 2540(+1000+1000)
スキル 詳細
魔力察知lv10(new!)
称号 詳細
格上を倒し者 自分よりレベルが圧倒的に上の者を倒した時に与えられる称号
(格上を倒すとき、経験値とステータスに補正)
――――
「…え?」
レベル104?なんでこんなに上がってるんだ?
あと進化可能って何だよ。
ステータスも異常なんですけど、これどういうこと?
「それに関しては私が答えましょう。マスター」
「いや誰!?」
周りを見てみても誰もいない。頭の中に響くような声だった気が…
「私はスキル【叡智】です。」
なるほどなるほど…ってわかるか!
あれか?女神様がくれたスキルか何か?
「そうです。先ほども言いましたが私はスキル【叡智】です。」
あぁ、あれか、よく俺tuee系の主人公が持ってるチートスキルか。
「そのような認識で構いません。」
「じゃあ俺もチート主人公の仲間入りなのか!?…というか何であなたはそんな知識持ってるんですか」
自分で言っておいて恥ずかしくなったのか話題転換してそう質問する神莉。
「マスターの脳にある情報は全て閲覧することができます。」
「え、なにプライバシーは?無いの?…無いのね。」
「ちなみに言っておくとマスターは今、周りに誰もいないのにコロコロと表情を変えながら喋る変な人です。心の中で念じるだけで私とは会話できますよ」
別にいいよ!聞かれたところで周りは魔物だけだし?というかそれ先に言ってくれません?
「…君本当にスキルだよね?擬似人格とか形成してないよね?」
「……」
「何で黙り込むんだよ!」
「そんなことよりマスター、レベルと種族とステータスについて気になるんですよね?私が教えて差し上げます。」
「あぁ、うん、お願い。」
なんかもうどうでも良くなってきたよ…
「はい、レベルについては経験値量が単純に多すぎてレベルが上がりました。種族が(?)になっているのは人族のステータスでは有り得ないステータスになっているから。進化可能とはレベルを1にもどす代わりにレベルアップ時のステータスの伸び幅が増加し、【上位人族】となります。ステータスの伸びが異常なのは最高神様の加護のおかげですね。他に何か質問はありますか?」
「えらく早足で説明されたけど…だいたい俺が予測していた通りだな。進化は今すぐでも出来るのか?」
予測していた通りというかラノベで培った知識なんだけどね。
「そうですね、心の中で進化したいと念じれば進化することが可能ですよ。」
そうか。
言われた通りに心の中で進化したいと念じてみる。
【進化しますか?】
おっ、出てきたな。
yes/no
yesを選択してっと。
ーー進化を開始します…ーー
「あぁ、言い忘れてましたけど痛みを感じさせないため進化の際は意識を失いますよ。」
それって先に言うことじゃない!?
そう口にしようとした途端、シンリの意識は闇の中へ落ちて行った。