最終進化
ちょっと短めかも…すみません。
光が収まったそこには、ポツンとひとつ魔石のようなものが落ちていた。
「あれは…何だ?」
先ほど倒した“何か”からドロップ(?)したものを不思議そうに見つめる神莉。先ほど感じた不気味さは全くなくなっており、むしろ神聖さが感じられるような“石”。警戒しつつも鑑定をかける。
「取り敢えず…ーー鑑定ーー」
ーー鑑定ーー
名称 進化の魔石
効果 対象を一段階進化させる。(上限に達している者には使用不可)
レア度 神級
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「…あれが、ナヴィが言っていたものか。」
(はい。あれを使用することにより、マスターは進化することができます。)
「そういうことだったのか。」
納得がいったと言うように頷く神莉。
「…やっと、このダンジョンもクリアなんだな。」
(そうですね。マスター)
「最後のボス戦以外は特に苦戦するところはなかったが…精神的疲労は結構すごいな。」
そう、チートなステータスにより肉体的な疲労は全く感じない神莉だったが、精神的疲労は攻略中も溜まっていたのだ。そして、神莉はダンジョンに入ってから1度も睡眠も取らず、食事もせずに不眠不休で作業にも近い事をしていたのだ。ナヴィという話し相手がいなければ、今頃どうなっていたことか…
「今更だけど、ありがとうな。ナヴィ」
(き、急にどうされたのですか?)
「いや、ナヴィがいなければ、ここまで簡単にクリアすることもできなかっただろうなと思ってさ。」
(いえ。私はスキルとしてマスターのサポートをしたまでですので。)
「そうか。まぁ、これからも宜しくな。…っとそれで、進化するにはどうしたらいいんだ?」
(…進化するには、その石を持って“進化したい”と念じるだけで大丈夫です。)
コクリと頷いて魔石を手に取り、言われた通りに念じる神莉。
(“進化の魔石”の介入を確認。対象を強制的にレベル上限値へ移行…完了しました。進化準備完了。進化を実行しますか?)
【YES/NO 】
ステータス画面が開かれたあとに、YESを押す神莉。
何時ものように、淡い光に包まれる神莉の体。
「さて、起きた時にはどうなっているのやら…」
若干の緊張と期待を膨らませながらそう呟く神莉。
(お疲れ様でした。マスター…)
ナヴィの慈しむような声色に癒されながら、神莉は深い闇の中に意識を落とすのだった…
いやぁ、もうすぐで一章終わりますね!
徐々にブックマークが増えて来て嬉しいです。
ヒロイン出て来たらブクマ爆発的に増えたりしないかなぁ…
新しい作品も作成中です!ストックたくさん書いたら投稿すると思います。




