初めての敗北
神莉が初めて負けます(?)
戦闘シーンはやはり難しい…
「ん?そういえばさっきの体から何か抜け落ちる感覚はなんだったんだ…?」
(あれは魔法を使った際に感じるものです。)
「へぇ…でも、何で今まで使って来た魔法はそういう感覚がなかったんだろうな?」
(それは…マスターの魔力量が多すぎるのだと思います。)
「あぁ、そういうことか…よし、さっさと攻略しよう。」
(…そうですね)
「よし、では分身!行ってこい!!」
(いくら分身でも、油断はしないようにしてださい!)
「あぁ!」
ーーーゴゴゴゴゴゴッッッッーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(…おお!これが遠隔操作か。何だかVRゲームしてるみたいな気分だな。)
さてと…敵は…?あれか…
神莉が見た敵は“人型の何か”だった。
(あれは何なんだろうな…顔も見えないし、表情も読み取れない…)
(取り敢えず、ーー鑑定ーー)
ーー鑑定ーー
名称 &#/_@%$
効果 倒した際、対象を一段階進化させる。(上限の場合、変化無し)
レア度 神級
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(…魔物じゃ、ない?)
(その様ですね)
(一体どういうものなんだ…?説明してくれるか?)
(はい。あれは…、ッ!来ます!マスター!)
ーーードゴォォォォォン!!!!!ーーー
(早いっ!)
間一髪で相手の攻撃を避ける神莉。
(考えてる暇はないな…どうやら分身よりもステータスが高いらしい。)
(はい!ステータスはあちらの方が上です!気をつけてください!)
(わかった!)
やはりというか、神化が使えなくなってるな…やはり分身は神ではなくなるということか…
(それじゃあ、ーー身体強化ッッーー、ーー限界突破ァ!ーー)
よし!身体強化と限界突破は使用できるみたいだ!
これでステータスの差も大体カバーできるはずだ!
すると、目に見えてスピードが上がっている“何か”が、一心不乱に攻撃をして来た。
(何故だ!?ステータスの差は縮まっているはず…ッ!)
油断していた神莉は攻撃を食らって壁に激突した。
(クソッ…痛みはないが…ヤバイな…ッ)
考えさせる暇を与えないと言わんばかりに猛攻撃を繰り返す“何か”。
(動きに無駄が多い…かわせない事はないが、単純にステータスの差がありすぎるな…)
攻撃される事はなくても、相手に攻撃を当てる事はできない…そんなことを考えていたら、また“何か”の動きが素早くなった。
(スピードが上がった…?いや、技術を習得したのか!?…これは、ヤバイっ!)
徐々に押されていく神莉。
防御が間に合わず、やがて攻撃をもろに食らう様になる神莉。このままでは押し切られる!そう感じた神莉は、捨て身の一発を食らわせるタイミングを見計らう。
(ここだッ!!)
武術の極みをフルに活用して、相手の隙に無理やり攻撃をねじ込む神莉。
決まった!
そう思った瞬間、神莉の目の前が真っ暗になった…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ッッ!…やられた…か?」
(ええ。その様です、説明が出来ず申し訳ございませんでした。)
「いや…大丈夫だ。それにしても、分身とは言え俺を倒すとは…なかなかに楽しめそうだな…」
その時の神莉は、今までに無いような、獰猛な笑みを浮かべていた。
分身の状態でですが、敗北する描写は後にも先にもこの一話だけだと思います(笑)
もうすぐで一章が終わります!Twitterとかも始めようかなとか思ったり思わなかったり…
新しい小説のアイデアが5個くらいあるんですが、どれから書こうか迷うのです…