9話 始まり
大分遅くなりましたがこれから少しずつ書いた時に出して行こうと思います!
電波の繋がらない所にいる事が多いので更新頻度はまばらかもしれませんが出来る限り毎日更新していけたらと思っています。
黒髪の使い魔をよろしくお願いします。
「ねえ、てらさんどおかしたの?」
「お前は誰だ!?どこからきた!」
アリサは普通にテラさんに尋ねた。アリサの顔を見たテラさんはどこか動揺していた。
まるで怯えるように
「テラさん私よ!トゥーファンよ!」
黒髪の美少女は自分がトゥーファン・レイドキーだと言う。だがテラさんが信じられるわけもなかった。テラさんが知っているトゥーファンは男、だがそこにいるのは明らかに女の子なのだ。
「お前、頭大丈夫か?トゥーファンは男だ!」
「だから!私は男だ!!」
「…」
「…」
2人の間に沈黙が訪れる。そこでテラさんが何かを思いついたかのように一言
「よしっ病院いくぞ」
「なんでそぉなるぅ!」
「どー考えてもお前おかしいだろ!」
1人何が起きているのか訳がわからん男がいた。
「あのぉー」
「誰だお前?」
今きずいたかのようにテラさんは問いかける。
「俺はそいつの使い魔だ」
きっぱりと言い切った。
「なに言ってんだお前…ふざけてんのか?」
「別にふざけてないけど?」
テラさんの表情が変わる、ふとポケットに手を入れナイフを取り出すと海人に斬りかかった。
海人はとっさに右手で防いだがその手には大きな傷が入った。
「何すんだよ!」
海人の右手からは血が出ている。
テラさんの海人を切った手は震えていた。
「お前が来たせいだ。村が消えたのは。」
「なんでそうなるんだよ」
右手は意識が飛びそうな程痛いが我慢している。
テラさんは話始める。
「この村では人の使い魔は災いが起きる前兆なんだ!お前が召喚されたのはいつだ?」
「今日よ…」
アリサが割って入る。
「そうか、やっぱりそうか。」
テラさんは確信していた、こいつらが村を消滅させたのだと。もう一度持っていたナイフで斬りかかる。
「やめてくれ!俺が何したって言うんだ!」
「村を消したじゃないか!!!」
泣きながらテラさんは叫ぶ。あたりには人だかりが出来かけていた。
アリサはこの状況は悪いとおもい海人の腕を引っ張り逃げる。
「とりあえず今は逃げるわよ!!!!」
全力で逃げた。すると湖に出た。テラさんはいつの間にかおって来てなかった。
「なんなんだ?あれは」
「わからない…」
アリサは村の仲間から命を狙われて、自分が今からどうすれば良いのかわからずにいた。
「これからどうする?」
「…どうしよっか。」
そんな事を考える暇はアリサにはなかった。
「そんなことよりあんた手大丈夫なの?」
「あっ」
海人が手を見るとそこにもう傷はなかった。
「傷が消えてる…」
「あっそ…」
思わぬ反応をされて突っ込む
「あっそ…じゃねーだろ!!使い魔の傷が消えた事に対しての反応薄くね!」
「あっそ」
「っておぉい!聞いてたか!?俺の話!?」
きりが無さそうなので突っ込みをやめて真面目に話す
「で。どーすんだこれから。このままって訳にもいかないだろ?」
「じゃあどおしろってのよ!!」
「じゃあとりあえずそこの湖で自分の顔見てこいよ」
アリサは完全に忘れていた、約束の事を。まあ何もしないよりかはましかと思い少し嫌そうにしながらも納得した。
「わかった。見てくる」
湖に向かって歩き出す足取りは少し重い。そこで現実を突きつけられる気がししていた。
自分でもわからないうちに話し方も女になっていた。体は明らかに小柄で小さい、そして何より
胸筋があったはずの所に胸筋では無い柔らかい物がついている。
そんな事を考えていると湖の前に着いた。恐る恐る湖を覗き込む。
「…」
「自分の性別はわかったかい?アリサちゃん」
完全に女の子だった、黒い髪につぶらな瞳、可愛い顔。予想通り現実を突きつけられたのだ。
反応を見て海人は煽るようにちゃんずけで呼ぶ。
「わかった。私の負けでいいわ、だけどね、誰もちゃんずけで呼んでいいとは言ってないんだけど?」
ギロッと睨まれ海人は恐怖を感じ両手を上にあげて降参の意思表示をする。
「すまんすまん!ちょっと煽りたくなっただけだよ!」
「わかってるわよそんな事!そんな事で切れるほど短気じゃ無いし」
「アリサちゃぁーん!」
「死にたいの?」
ニコッと笑う。海人はその笑顔に恐怖を覚え、ちゃんずけで呼ぶのはやめようと海人は決めた
「それじゃあ改めて自己紹介するか、俺は深崎海人、見ての通り男だ、まだ使い魔らしいことは出来ないけどマスターぐらい守れる使い魔になるからよろしくな!」
普通に自己紹介をしてきたので常識的に返す。
「私の名前はアリサ・トゥーファン・レイドキー、さっき自分が女だと自覚した、私もマスターらしいことはして無いけど、使い魔を守れるぐらい強いマスターになるからよろしくね」
これからの不安を抱えながらそれでもお互いにっこり笑って握手をする。
ここから黒髪の2人の物語は始まる。
やっと始まります。さぁて!
頑張って書いていきます!