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眠る姫君と古城の主  作者: 雷炎
FORGET THE PAST.TO LIVE IN THE FUTUR.
32/33

最終話:未来へ

それから、20年の月日が流れた…。

「あー!!ちょっと!アノールの戴冠式間に合わないよ!!早くしてよローレンス!!もう表に馬車来てるよ!!」

「ちょっと待ってくれるように言ってくれマリィ!!久々すぎて髪がセットできてない!!」

マリィは一人、外へ出ると煌びやかな馬車が止まっている。

「すみません…夫がまだ準備終わってなくて…」

「いいのいいの。俺なら30秒で城へ届けられるし。」

「ブラッド!?お前か!!」


御者は戴冠式に呼ばれなかったであろうブラッド。

「アンタ10年前のブラッドとナタリアの結婚式台無しにしたからね~しょうがないよ…」

この20年で状況はだいぶ変わった。

あれから10年後、長い交際を経てナタリアとアノールは結婚したのだが、結婚式当日にブラッドがウェディングケーキの中から出てくるというサプライズ(事件)をしでかし、ブラッドは城を出入り禁止にされた。

それから3年後、待望の第一子にも恵まれてアノーるたちは今、幸せの絶頂である。

ナタリアとアノールは人間なのでもう立派なおじさんとおばさんになっているが性格は全く変わらず、相も変わらず集まったら馬鹿をやっている。


ブラッドはこの20年全く変わりない。

性格も童貞も容姿も、全く変わりなしだ。

「ハハハ~あの日は楽しかった…」

「反省しないから出入り禁止が解けないんだよ?はあ…」

「すまん!!遅れた!!」

「遅いよディー!!もう!!」

「悪い悪い。」

ディーも少し20年間で変わった。

仕事を増やして私に少しでも贅沢させるように頑張っている。

そんなこと望んでないのにね…それよりも、仕事を増やして一緒にいる時間が少なくなったせいで私への束縛と執着が強くなったのを何とかしてほしい。


「そんなに叫ぶなよ?お腹の子に響くだろ?」

「あ…うん。」私、マリィもこの20年でだいぶ変わった。

まず15年前、つまり私が26歳の時ディーに吸血人にしてもらった。

その暁に私たちは結婚して、事実上半永久的に結ばれたことになった。

そして最近、私は子を身籠った!!吸血人が子を孕むのは奇跡に等しいのだが、私とディーの愛の力で子が出来たのだ!!

…嬉しい限りですが、まあ、毎日毎晩私の身体の心配もせずにシてたら出来ますよねそりゃ…とは、口に出しては言いませんけどね…。

「それじゃあ、出発しようよ。」

「そうだな。」

ディーが馬車の戸を開くとそこにはいるはずのないナタリアとアノールが居た。


「ナタリアとアノール!!なんでここに!?」

「なんですか?ここに居ちゃ悪いですか?」

「マリィさんの懐妊のお祝いを言いに来たんですよ。」

二人は驚いている私とディーの顔を見てアハハと笑っている。

「だって…二人は今日の主役だよ!?もう間に合わないんじゃないの!?」

「二人ともよく抜け出してきたな…」

私はオロオロと二人を見て、ディーはげんなりと二人を見ている。

「忘れたの二人とも?この馬車は30秒で城につくんだよ?さ、早く乗って乗って!!本当に間に合わなくなっちゃう!!」


ブラッドが私とディーを馬車に押し込み、扉を閉める。

「待ってブラッド!!っちょ!!キャ―――――!!!!」

ブラッドが御者の馬車は瞬時に空高く舞い上がり、城へ向かっていった。

これから先、5人はずっと親友だろう。

しかし、アノールとナタリア、そしてブラッドは私とディーよりもずっと先に死んでしまうだろう。

3人が死んだとき、私とディーは嘆き悲しむだろう。

それでも私たちは生きていかなければならない。

辛くても悲しくても私たち二人なら乗り越えられるはずだ。

嬉しいことや楽しいことは二倍に、辛いことや悲しいことは二分の一に。


二人でならずっと、何時までも…。

今までありがとうございました!!

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