十五話:物語はゲームのようです
すみません。物語ゲームの物語は大事じゃないので本当に適当に書きました。
「マリィ…?マリィ!!」
マリィはいつものエプロンドレス姿でそこに立っていた。
ディーは迷わずマリィに抱き着き「心配した…よかった…」とつぶやく。
「ディー…ブラッドとナタリアも…ごめんね、私が好奇心で見世物小屋へ来たばっかりに…」
シュンとした顔で4人に謝るマリィ。
「ああ、いいんだ…それよりも早くこのゲームに勝とう。」
5人は地べたに座り、どういう物語にするかを考えた。
考えた結果、恋愛にするのが一番簡単だということになり、
姫であるナタリアが呪いでピエロになったアノールに恋をし、
貴族役のディーの屋敷まで行き、
カギがないと開かない屋敷の扉は浮浪者兼妖精であるブラッドがカギを持っていてナタリアに渡す。
そしてナタリアが屋敷へ入っていきディーと戦って和解。
呪いが解けたピエロは実は隣国の王子でそのまま結婚してめでたしめでたしというシナリオになった。
「…こんなに設定を捻じ曲げていいの?僕は呪われたピエロ、おまけに呪いを解かれたら王子って…しかもマリィは役職が分からないからって僕らで考えたし。」
「概ねの設定はそのままだから通るはずだよ。姫ちゃんは多分どう動かしてもいいということだろうね。物語を作るということは俺たちは役者、その通りに辺りのセットや話しが進むはずだよ。それがこの『物語ゲーム』なんじゃないかな?」
「なんだか、思い通りになる普通の劇みたいですね…」
物語の強引さやこのゲームの曖昧さにモヤモヤする一同。
「まあ、戻れるならいいんじゃない?始めちゃおうよ。」
そのマリィの一言で4人は早速配置につくが、ディーだけはやはり腑に落ちないと、心にモヤを抱えながら配置につく。
「じゃあいくよー!〈昔々あるところに破天荒なお姫様が居りました。破天荒なお姫様は毎日のようにお城を抜けてサーカスを見に行っておりました。〉」
マリィが冒頭部分を口に出すと、ナタリアとアノールは突然サーカスの中に居て3人とは逸れていました。
〈姫はピエロに恋をしました。が、ピエロは己の呪いのことを告げ、諦めるようにさとします。〉
「私、貴方が好きです!」
「だめだよ、僕は呪われている。あの貴族から逃れられない呪いだ。」
「その呪いを解くにはどうしたらいいのですか!」
「それは簡単だよ。その屋敷のカギを探せばいいのさ。僕と屋敷の主である貴族以外の者が屋敷のカギを開ければ僕の呪いは解ける。」
簡易的だが、早く物語を終わらせるためには無茶な設定にするしかなかったのだ。
ともかくこれでナタリアが妖精ブラッドからカギを受け取り、屋敷に来てカギを開ける。
そして俺が憤怒してナタリアと戦って負ければいいんだな?
負けた後はナタリアに許されて誰も死なずにハッピーエンド…これで終わり。
…本当にこれでいいのか?
こんな簡単にこのゲームは終わるのか?
そうこうしている間にナタリアがアノールを助け、ディーとの戦闘になった。
「おのれ!その王子は俺とともに暮らしているのがいいのだ!その王子といるだけで貴様にも災いが降るぞ!」
「そんなのは迷信だ!私は彼と共に苦楽を共にする道を選ぶ!」
シナリオ通り戦いに敗れ、和解をする。
〈こうして、姫と王子は結ばれ…〉
やはり…何か腑に落ちない…何故だ?…
〈永久に幸せに、暮らしましたと…えっ?〉
気づいた時には行動していた。
俺は、空見でシナリオを読むマリィの胸を刺し、殺していた。
「えっ?…どうし…?」
唖然とする3人。
困惑の色を隠せないマリィと冷徹な目でそんなマリィを見つめるディー




