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第八話

少しずつこの世界の事を知っていきます

美咲はユーナキ草の採集を早々に終わらせ、手早く纏めると急いでギルドへ戻った


「あらミサキさん、もうクエストは終わったんですか?」

「ああ・・・フォルムウルフの牙とユーナキ草十束だ」

「はい。まずユーナキ草ですが・・・大丈夫ですね。

フォルムウルフの方が・・・四十五!?」


受付嬢(フィアというらしい)は登録したての新人が討伐したフォルムウルフの数に驚愕の声を上げた


「?何か不味いのか」

「いいえ、そんな事はございません。ただ驚かされただけです


まずクエスト報酬ですが【ユーナキ草十束】小銅貨十枚、【フォルムウルフ討伐二十匹】が小銅貨二十枚


そしてクエスト外でも討伐部位と提示して頂くことで報酬が発生いたします。フォルムウルフの場合一匹につき少銅貨一枚になるので、二十五匹で小銅貨二十五枚


しめて小銅貨五十五枚が今回の報酬になります」

「わかった。処でこの辺りに図書館のような場所はあるか?」

「図書館・・・という程の規模ではございませんがこのギルドの三階に薬草大全や魔獣大全に始まり歴史や神話の本まである程度なら揃っておりますよ」

「そうか」

「図書室はギルドカードを提示して頂ければ無料でご利用頂けます」

「ありがとう」


こうして美咲は報酬を受け取ってすぐに三階の図書室へ向かった


***************


美咲が真っ先に手に取ったのはこの国の歴史書だった


「・・・《建国は二百年前。五十年前に奴隷の売買は廃止されているが、所持を禁止されている訳ではないため他国で買って連れて来る事が普通》・・・そっかだから彼女達がどこかこの国の人らしくなかったのか」


他にも食事も取らずに手当たり次第に本を読破していき、見兼ねた司書が《借りて行っても構わない》と半ば強引にミサキ追い出す事になった程だ



ギルドを追い出された美咲は仕方なく宿へ帰ると、軽食を食べたあと、再び借りてきた本を開いた



「《この世界には人間族の他に魔族、獣人族、エルフ族、妖精•精霊族といった多様な種族が存在している。しかし百五十年前の大戦を機に人間族が魔族以外を奴隷として扱うようになる》・・・奴隷か。日本じゃ元々ないしそもそも地球じゃほぼ廃れた文化だからな・・・正直実感がない」


だがああやって扱われるものが確かに存在しているんだ



美咲の脳裏に浮かぶのは昼間の出来事だった


「奴隷の証である首輪には特殊な魔法がかかっており主人には絶対服従。逆らえば最悪死に至る・・・か」


ふと窓の外を見るととっくに日も暮れており夜闇が広がっていた




****************


美咲はそれからの一週間、簡単なクエストをこなしつつギルドで本を読み知識を増やす事に費やした







現在のステータス


Lv12

HP  145/145

MP  300/300

ATX 66

DEF 59

AGF 62

HIT 45

INT 60


《魔法属性》 特殊

《魔法》 御詞使い(ワードマスター)


《称号》 巻き込まれた者、立ち上がりし者

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