表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/41

問いの答え

「・・・言っている意味がわからんぞ」


ルシの言っている事はもっともだ。


自分達を助けてくれた仲間に対してこんな事をいうのはおかしいし意味がわからないだろう。


俺だってルシにそんなこと言われたらそう言うよ。


だけどな、シシスのあの一言・・・。


『あの子は何者なのかな』


その言葉が妙に気にかかった。


それと、説得感も感じた。


リヴァが人間ではない事を言っている気がした。


だから聞いた。


白騎士第一部隊隊長のルシに。


「リヴァは私達の大事な仲間だ」


違う。


俺の聞きたい答えとは違う。


「ルシ。俺が言っている事の意味わかってるよな」


「ああ」


「なら応えてくれ」


「・・・誰かに何か言われたのか?」


「・・・・・・」


「ローか?」


「・・・・・・」


「・・・シシス・・・か」


「・・・ああ。あいつが言ってたよ。あの子は何者なのって」


「・・・そうか」


「リヴァは人間なのかな」


「私はそう思う」


ルシの顔を見ると真っ直ぐと素直に俺の顔を見つめていた。


相変わらず清清しいほどの視線だな。


見てて安心するよ。


「ありがとな。こんなつまらない言葉に付き合わせて。シシスの言葉に惑わされるなんて気が動転してたんだな」


「・・・そうだな。では私達も戻るぞ」


「そうだな!久しぶりにゆっくりしたいね!」


「ああ。私もウォルの体を綺麗にしないとな」


「そう言えばウォルはちゃんとお利口に待っているのかな?」


「大丈夫だろ。お前ではあるまいし」


「え!?俺ってウォルより馬鹿なの?ってか犬以下なのか!?」


「狼な」


他愛もない話をしながら並んで歩き出した。





「――――――以上だ」


「・・・了解」


「・・・・・・」


「やっほ。こんな夜更けに逢引ですか?」


「・・・誰だ」


「俺だよ」


「・・・・・・カルロ」


「何をしてるのかな?夜遅くにこんな人も通らない路地の裏で・・・・・・なぁ、ゼル隊長。それにさっきの人は?」


「いつからつけていた」


ゼルが剣を抜く。


「宿から出たときから」


動作を感知したらかゼルの心臓に剣の先を向けた。


「・・・見事な追跡術だな。勇者になる前は暗殺関係の仕事でもしていたのかな?」


無理だと判断し柄から手を離した。


「残念。ただの部隊長という名の掃除係でした~。ちなみに俺だけじゃないぞ」


「何!?」


ゼルの後ろから姿を現したのは


「話を聞かせてもらおうかゼル」


ルシと


「カルロさ~ん。どうですか私の魔法。凄いでしょ!」


魔女のアンナであった。


「・・・ルシ」


「ゼル。話してもらおうか」


ゼルの首筋に剣の向ける。


「妙な事をしたら殺す」


路地裏にいた鼠・猫・犬が逃げ出した。


そりゃあそうだわな。


さっきから殺気がスゲーもんな。


ルシさんまじで怒ってるよ。


・・・俺も逃げたい。


「リヴァが人間ではないとはどういうことだ」


「・・・・・・」


「応えろ!!」


「や~ん。ルシさん怖~い」


「知ってどうする?」


「事の重大差によっては王に報告する」


「・・・・・・なるほど。その通りだな」


「話すか?」


「・・・わかった。・・・リヴァは・・・彼女は実験体だ。作られたんだよ」


その言葉を聞いて絶句した。


ゼルは尚も話した。


「本来ならまだ覚醒するはずではなかったのだがね。だが、いいタイミングで発動した。これで魔物達を滅ぼせる。実験は成功した」


「誰がそんな事をした!!」


「それは言えない」


「っ!!」


「ルシ止めろ!」


剣を動かすのを止めた。


「・・・リヴァが人ではない・・・だと・・・」


「・・・・・・そうだ」


「ふざけるな!!」


まずいな。


このままではルシを抑えることが・・・。


ここはアンナに。


俺は目でアンナに


『ルシを落ち着かせてくれ!!』


と送った。


アンナはそれを見て返信したのが


『じゃあ、今晩一緒に寝てください』


だった。


『お前な~!!』


『ならやりません』


『っく!わかった。ただし服を着ろよ。そして俺に触れるな』


『は~い♪』


「ふざけて言える事だと思うか?それにルシとカルロはあの実験体のおかげで助かっただろ。むしろ感謝して欲しいくらいだ」


「貴様っ!!」


「は~い。落ち着いて落ち着いて。リラックスリラックス~」


ゼルとルシの間にアンナが突如割り込みルシを落ち着かせる。


「アンナどいてくれ!」


「だっめで~す!!ルシさん殺しちゃうでしょ。こ・の・人」


「生かしておけない」


「大事な証人を殺したら国王にどう説明するのよ。信じてくれないよ」


「気合でどうにかする」


いやいや無理でしょ・・・。


完全に頭にきちゃってるよ。


「ルシさん!そんな女の子らしからぬ発言はメッですよ!」


ルシの鼻に人差し指の腹を軽く当てた。


「落ち着きましょうね~」


「・・・すまない」


落ち着きを取り戻し剣を戻した。


「さて、あとはあなたは逃げれないようにっと」


ゼルの胸に手を当て


「束縛♪」


「っぐ!」


「はい!これであなたは私のも・の♪」


「・・・何をした」


「心臓にマジックチェーンを巻きました♪私に逆らったり攻撃したら無条件で発動しま~す♪もちろん私の仲間にもしてもね☆」


「・・・・・・」


「衛兵に突き出す。そのまま城の牢で待っていろ」


「・・・リヴァはどうする?私がいなかったら不審に思うぞ」


「私達がリヴァを引き入れる。問題ないなカルロ」


「別にいいけど。どうやってだ?正当な理由がないと駄目だろ」


「それなら問題ない」


「ならいいけど。ゼル隊長。そう言う事だから大人しく牢で待ってな」


「・・・・・・わかった」


ルシは巡回している衛兵を呼びゼルを城へと連行させた。


「はい!おしまい!さぁ早く帰って寝ましょうカルロさん♪」


「あ~はいはい」


「待てカルロどういうことだ」


「こういうことですよ。ルシさん♪」


「・・・頼むからあんまり近づかないでくれ」

次話は来週の土曜日AM9:00頃に投稿させていただきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ