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戦いに飢えるおに 6

「そんなガラクタで斬ったってのか?」


「ああ。そうだよ」


「・・・おいおい。嘘はいけねぇな。折角の戦いに水を差しちまってる。興が冷めるな」


「・・・やっぱりばれてるか」


「俺様を見縊るなよ。で、何をしたんだ?」


「これだよ」


ローに見えるようにした。


「・・・風か」


カルロの剣がうっすらと風魔法を纏っていた。


「その通り」


「だが、よくそんな器用な事が出来るな。お前さん、かなりの修練積んでるな」


「残念だけど、俺は鍛錬が嫌いでね。そんな暇があったら部屋の片付けや草むしりしてる。それにルシもやってただろ?」


「ああ、そうだったな」


あの姉ちゃんのよりも精度・威力・集中力は段違いだがな。


「それで?他に用がないなら始めるけど?」


「おっと俺の方が水を差しちまったな。すまねぇ。じゃあ始めようか!」


拳に力を入れ、殴る。


が、当たらない。


速度を上げての乱打をするが、


カルロには一切当たらず、周辺の地面と岩ばかり、


「あらら、いつの間にか血だらけだね」


「そうらしいな」


ローの腕は傷つけられ血が流れていた。


「まさかそのガラクタで削られるとは思わなかったな」


ボロボロになった刃先に風魔法を循環させて高速刃を作るとは考えたな。


「物は使いようだよ。まぁこれを纏わないとあんたの皮膚に傷はつけれないけどね」


「いいねぇ~。楽しませてくれるじゃねぇか・・・。なら、俺も御礼をしないとな!!」


ローは地面に片手を突っ込み


「ォォォオオオリャアアアア!!!」


持ち上げた。


「・・・う~わぁ・・・スッゲー力」


そして、


「ぬぅん!!」


持ち上げた巨大で分厚い地面の壁を拳で粉砕しる。


粉砕された土や石などは弾丸となってカルロに襲い掛かった。


「ちょ、ずるいぞ!!」


そう言いながらも的確に避けながら斬り伏せる。


「こいつはどうだ!!」


再び地面に手を突っ込む。


しかし今度は両手だ。


右と左に地面の壁をだし、左右の拳で粉砕。


「さっきの倍だ。さぁどうする!!」


「ならこうだな」


左右から来る無数の弾丸を避ける為、カルロは風魔法を足に掛け上へと跳んだ。


「・・・飛んだな」


ローはカルロが跳ぶ事を想定して攻撃の準備をしていた。


「空中じゃあ身動きはとれないよな!」


拳が顔面に直撃


「・・・消えた?」


しなかった。


落ちてくるカルロを確かに捕らえたはずだ。


どこいきやがった。


「・・・それ残像だよ。始めて見た?」


カルロはローの後ろにいた。


そして、時間差でローの体中から血が流れる。


「いつの間に俺様の背後に・・・」


「あ~着地に失敗したなぁ~」


カルロは防具に付いた埃を叩いてる。


「(あ~やっべ・・・ちょっとやりすぎたな・・・)」


落下中に速度魔法を唱え、ローの拳直撃する瞬間に最大速度で降下し、着地の瞬間にそれを解き、再び最大速度でロー向かい、斬りつけた。


「(魔力はまだまだあるけど、体に負荷を掛けすぎたな・・・)」


ローの方を見る。


ローは体中から血は流れているものの、傷は浅い。


「(これじゃあ俺の方が先に殺られるな・・・。飛ぶんじゃなかったなぁ~)」


「!!。おっと」


「おいおい考え事かい?」


カルロがいた場所の地面がロー拳で破壊された。


「ああ。ごめん。ちょっとね・・・」


「そうかい。・・・なら考える暇を与えないようにしないとな!!」


拳の砲丸が嵐のように襲い掛かる。


「そりゃあ、どうもっ!!」


カルロは避けていく。


「オラオラ!どうした。さっきみたいに反撃してこないのか!!」


ローは近距離では拳・脚を使い、離れれば地面を掘り起こし弾丸を放つ攻撃をし始める。


それをカルロは難なく避けているが、避けているのみになっていた。


「・・・クソッ!」


こいつまだ速くなってきてる。


おまけに威力も増してきてる感じだしな。


これはもう時間の問題だな・・・。


「中々、当たらねぇな!!」


「そりゃあ当たったら終わりだからね」


「なら、その動き止めさせてもらうぜ!!」


先ほどよりも数段速い拳を顔面に向けて繰り出した。


「おっと!?」


カルロはそれを紙一重でかわす。


・・・しかし、かわした瞬間。


―――パチン―――


「ッ!!?」

次話は来週の土曜日AM9:00頃に投稿させて頂きます。

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