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さて最後の大掃除をしますか

「ふぁ~~~あ。・・・ねぇまだ死なないの?」


暇そうに足をパタパタしながら様子を見ている。


巨人の大降りの攻撃を避けその隙を突いてサイが攻撃をしている。


しかし、攻撃をしてもその傷はすぐに修復している。


「そんな事しても無駄なのに・・・ふぁ~~~・・・ネムイ」


ホロイドはルシの方へ視線を向けた。


「お姉ちゃん。もう回復は終わった~?」


膝をついているルシに話しかける。


「まだなら僕が回復してあげてもいいよ」


「・・・お断りだ」


「え~・・・。それだと僕が暇で死にそうだよ」


「そのまま死んでくれたら助かる」


「アハハ。キツイ言葉だね~。でも、いつまでもこの状況だと面白くないしな~」


ホロイド右手を巨人の方に向け


「仕方ないけど強化してさっさと終わらせようっと」


魔力の塊を巨人に向けて放った。


先ほどの攻撃よりスピードが格段に上がった。


だが、サイはどうにか避けることは出来た。


巨人はその魔力を受け能力が向上したようだ。


「これで後は時間の問題だね」


「貴様・・・」


「お姉ちゃんは回復に専念しなよ♪」


「サイ!」


「大丈夫だ。まだやられはしないよ!!」


「ほら、あれもそう言ってるんだからさ」


「・・・・・・すまない」


誰にも聞こえないほど小さい声でルシはそういい回復に専念する。





能力が向上した巨人の攻撃はスピードが上がっていた。


サイは避ける事は出来ているが反撃の回数が減っていた。


巨人の拳がサイの頭上へと降り注ぐ。


それを避けるサイ。


しかし、避けた後の動きが少し悪くなっていた。


なぜなら、地面に叩きつけられた拳が魔力が増したせいで周辺に衝撃波出せるようになっていたからだ。


避けなければ一撃で死ぬ威力だが避けたところで一時的に動けなくする攻撃。


サイは巨人との間合いをさらに取るようになった。


「・・・・・・」


しかし、サイは動揺や焦りなどの感じはなかった。


「俺は俺が出来ることする・・・」


サイは自分の力では適わない事を理解していた。


なのでルシの回復が少しでも出来るように時間を稼ぐ事に専念していた。


「(少しでも長引かせればそれだけルシが回復できる。・・・だけど)」


うまく衝撃波が来ない所まで避ける。


「(ルシにまかせてもいいのか?)」


不安がよぎる。


「(ルシは連戦で消耗していたが、そうでない場合だったら勝てていたのか・・・)」


「いや、今はそんな事を考える暇はない・・・か」


巨人の次に来る攻撃に備えて身構える。


そして、能力を使って攻撃を予測する。


「何!?」


いきなり辺りが暗くなった。


「そんな時間稼ぎはしてほしくないな~」


ホロイド声が聞こえる。


どうやらサイの異変に気がついて対策をしたようだ。


「早く死んでね」


その瞬間サイは吹き飛ばされた。


「ガハッ!」


無防備の状態で巨人の攻撃を受けてしまい吹き飛ばされた。


「サイ!」


ルシが叫ぶ。


だが、サイは気を失っていた。


「これでお終い」


巨人がサイに止めの攻撃を入れようとしている。


ルシは回復を止めサイの所へ向かう。


しかし、間に合いそうにない。


「サイ!!」


「・・・間に合ったか」


ルシの傍を通り抜ける人物が二人駆け抜けた。


一人はサイを抱き上げ巨人の攻撃を回避した。


もう一人は巨人の腕を切り落とした。


「・・・カルロ」


ルシはその人物の名前を呼んだ。


「すまん。ちょっと遅れたわ」


カルロは剣を鞘に収めルシへと歩み寄った。


「大丈夫か?」


「・・・正直言うと危なかった」


「うわぁ~めっちゃ汚いな。こんなに汚して・・・。それにせっかく綺麗にしたのにこんなに穴だらけにして、あっ壁も罅が入ってるじゃないか!!これは修復に時間掛かるな・・・」


「・・・おい、人に話を振っておいて無視するな」


「あ、すまんすまん。これは後で俺が綺麗にしてやるよ。もちろんお前の防具と武器もな」


「・・・はぁ。・・・助かる。だが、それよりもあいつは誰だ」


ルシが全身黒い鎧で纏っている人物に視線を向ける。


サイをルシとカルロの方へと丁重に置く。


「ああ、こいつは敵だ」


カルロはそう言った。


「どうも。敵のシシスです・・・っと」


「なぜ敵が・・・」


「あ~今は味方なんだよ」


「そうなんですよ。あ、可愛いワンコですね」


シシスがウォルに手を伸ばす。


―――ガブ―――


『・・・・・・』


「・・・あ~・・・痛い・・・」


『だろうな』


「うげ・・・シシス」


ホロイドがシシスに気がつき、嫌そうに言った。


「やぁホロイド」


ウォルに噛まれた手を摩りながら言う。


「何で勝手にこんな事をしているのかな?」


「う・・・それは・・・その」


「君の任務は足止めのはずだったはず。なのにどうして攻め入ったのかな?おまけにこんな者まで使って」


「・・・ごめん」


「謝るのは私ではないよ。さぁ帰るよ」


「え、いやでも、今いいとこ・・・」


「帰るぞ」


「う・・・はい。ゴメンネお姉ちゃん僕帰らないと行けなくなっちゃた。また遊ぼうね」


「・・・・・・」


ホロイドは魔方陣を出現させその中へと入っていった。


「あ!そうそうその玩具は置いて行くね。僕からのささやかなお土産だよ。それじゃあ頑張ってね~」


消える間際にそう言い残した。


「・・・では、私も失礼するよ。よかったね。間に合って」


「いや、あれもどうにかしてくれよ」


「それは無理なお願いだね。だって敵同士なんだし」


「それもそうか」


「納得するのか・・・」


「まぁそんな訳だから失礼するよ。今度あった時はお互い殺し合いたいね」


「俺は御免こうむりたいけどな」


「じゃあね」


シシスも魔方陣の中へと消えていった。


「さてっとさっさと片付けてここの掃除をしないとな」


カルロは巨人の方へと体を向け構える。


「・・・あれ?斬ったはずの腕が戻ってる?」


「こいつは弱点を突かないと永遠と修復するぞ」


「うげ、めんどくさい仕様だな。で、その弱点ってのは何だよ?」


「それはわからん」


「はぁ?」


「戦いながら探すしかない」


「・・・はぁ~。仕方ねぇな」


「私も手伝う」


「お前は休んでろよ。動けないだろ」


「しかし、お前も・・・」


「俺は大丈夫だよ。そこで見てろよ。すぐ終わらせるから。大掃除の始まりだな」

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