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手早くそして綺麗にしないとな/・・・すまんなカルロ。折角掃除したのに・・・

「本当に大丈夫なのか?」


サイが不安げな顔でルシ言う。


それもそのはず、ルシが言った言葉が信じられないからだ。


「あいつが言ってるんだ問題ない」


「しかし・・・」


「とにかく私達は上から矢の雨でも降らせるぞ」


「そんな事したら当たってしまう可能性が・・・」


「あいつの事を信用しろ。絶対に当たらん。・・・いや、当てられないの間違いか」


「・・・どういうことだ?」


「それが知りたいならカルロの指示に従え。時間はないぞ」


「・・・・・・」


サイは兵士達を見渡す。


全員が自分の目見ている。


指示を待っている。


「・・・・・・全員城壁に上がり弓を構えて敵を迎撃しろ!!」


その言葉を聞き兵士達は一斉に動き始める。


「・・・さて、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみだな」


「珍しいな。ルシが楽しそうに話すなんて」


「そうか?・・・いや、そうだな。実際私の胸は高鳴っている。あいつの・・・カルロの本気が見れると思うとな」


「・・・ルシ」


「どうした」


「あの・・・な。何て言うか・・・。その顔怖いから止めてくれないか。ほら、こいつも脅えてるだろ」


「ク・・・クゥ~ン」


「・・・すまない」





カルロは門に到着。


「・・・ほんじゃ行くか~」


軽く準備運動を済ませ。


「開けていいぞ~」


合図を出すと門が開いた。


カルロはのんびりと歩き出した。


「どれくらいいるのかな~」


呑気な事を言いながら進んでいく。


そして、だいたい100Mくらい歩いた所で立ち止まった。


「あ~・・・結構いるなぁ」


前方に蠢く黒い影無数に見えた。


闇に紛れて見える赤い目がカルロを見つめる。


魔物の群はカルロと一定の距離をおき立ち止まった。


「へ~確かに多少の知能はあるな」


魔物の中には身を守る防具を付けていたり、こちらと同じ武器を持っている奴らもいる。


『・・・・・・』


「俺の言葉わかる奴いるかぁ~?」


大声で叫ぶ。


『・・・・・・』


「あ~・・・無視してもいいや。ただこれだけは言っておくぞー!」


やる気のない大声。


『・・・・・・』


「俺が綺麗にしたこの要塞に手を出す奴は死んでもらうからなー。死にたくないなら・・・」


カルロは柄を握り締める。


「引き返せ」


『・・・・・・』


一瞬の沈黙。


『ガアアアアアア!!!』


一斉に襲い掛かる魔物。


「・・・だよなぁ。俺一人だからそうなるよな」


無数の進行によって地面が揺れる。


「後悔するなよ」


カルロは魔物の軍勢に突っ込んでいった。






「敵進軍を開始しました!!」


「良し!構え!!」


サイの指示で皆が弓を構える。


「・・・・・・放て!!」


一斉に矢が闇夜に消え、そして、


雨と化して降り注ぐ。


「間隔をあけずに放て!!」


兵達は指示通りに弓を構え弦を引き矢を放つ。


「・・・しかし、すごいな」


サイは驚いていた。


「無数にいる敵に対して恐れもせず突進し戦うとは・・・」


カルロの戦っている様を例の目を使って目視する。


「矢の雨を避けながら戦うとは・・・信じられないな」


「そうか?」


そっけない返事で返すルシ。


「ああ、おまけに敵の攻撃もだ。普通の人間では反応しきれない速さで対応してる・・・」


「・・・だろうな」


「一体どうやったらあんな動きが出来るんだ・・・」


「・・・ハァ」


ため息を付くルシ


「・・・ルシ。さっきからどうした?」


「・・・いやな。折角あいつの本気が見れると思ったのだが、・・・まだ先のようだな」


残念そうに呟く。


「・・・・・・」


「因みにあいつの動きについてだが、答えなら簡単だ」


「知ってるのか?」


「あいつの性格だ」


「・・・納得した・・・」


「隊長!大変です!!」


一人の兵が血相を変えて報告に来た。


「どうした。何かあったのか?」


「・・・西の門を警護していた者達が急に襲い掛かってきました!!」


「なっ!!」


「・・・それは本当か?」


驚いているサイに対し、ルシは冷静な表情で兵士に話しかけた。


「は、はい。門が開いたと思ったら急に・・・」


「そうか。よく報告してくれた。私が行こう。ウォル、力をかしてくれ」


「ワヲ~ン!!」


「待てルシ!」


「サイ。この要塞の指揮官はお前だ。お前が倒されたら終わる」


「しかし!」


「安心しろ。カルロほどではないがこれでも白騎士一番隊隊長だ。不安か?」


「・・・いや、・・・すまない。西の門の様子を見てきてくれ」


「了解した。行ってくる」





「隙あり」


大降りの攻撃を避け胴体を切る。


「そっちも甘いな。死んで勉強し直してこい」


首を狙った攻撃は届く前に腕を切り飛ばされた。


そして逆に首を刎ねられた。


―――ヒュ―――


「あ、そろそろか」


カルロは微かだが風が切れる音を耳にし


「ちょっと体借りるぞ」


魔物の胸を一刺してそのまま方向転換させた。


その直後矢の雨が降り注いだ。


「あ~この傘重いな・・・それに変な臭いするし」


カルロは魔物を傘代わりにし身を守る。


「さっさと片付けて戻るか」


使えなくなったまものを捨て更に切り込んでいく。


魔物の攻撃


カルロは避ける。


カルロの攻撃


魔物は倒れる。


魔物の攻撃


カルロは受け流してからの攻撃。


倒れる魔物。


矢の雨が降り注ぐ。


カルロは軽くステップをしながら避ける。


この繰り返しでどんどん奥に切り込んでいく。


カルロの後ろには息絶えた魔物達で地面は黒く塗りつぶされていった。





「・・・ここだな」


ルシとウォルは報告のあった西の門に来た。


「ひどい有様だな」


辺りには息絶えている兵士の死体だけだった。


「(・・・カルロが見たら怒るだろうな)」


「・・・グルル・・・」


急にウォルが唸り始める。


それを合図にルシは剣を抜いて戦闘態勢をとる。


辺りを警戒する。


「・・・・・・」


背後から足音が聞こえる。


ルシは振り返る。


「・・・・・・」


そこに一人の兵がいた。


その兵はうな垂れた姿勢で立っている。


「ここで何があった」


様子がおかしい兵に話しかける。


「ガウ!!」


「ウォル!」


急にウォルがその兵に襲い掛かり腕に噛み付いた。


―――ミシミシ―――


腕の骨が軋む音が聞こえる。


「ウォル。止めろ!」


ルシが言うがまったく言う事を聞かない。


―――バキ―――


嫌な音が響き渡る。


ウォルが兵士の腕の骨を折った音だ。


「・・・・・・」


しかし、兵士は悲鳴の一つも上げていない。


「おい。大丈夫か―――!」


ルシは兵に近づく。


近づいてきたルシに兵は切りかかってきた。


だが、ルシは後ろに跳び避けた。


「・・・・・・」


「なぜ攻撃してくる」


「・・・・・・」


兵は何も言わずに近づき、そして襲い掛かる


「・・・仕方ない」


ルシは向かって来た兵を一瞬で切り殺した。


「・・・様子がおかし過ぎる」


「ちょっと~!僕の玩具壊すの止めてよ~!!」


上から声が聞こえる。


「・・・誰だ」


「グルル・・・」


城壁の上にいたのはフードを纏った人物が座っていた。


そいつは城壁から飛び降りると、ルシが倒した兵士の体を触った。


「あ~あ・・・これじゃあ遊べないな・・・」


「・・・子供・・・か?」


子供と同じくらい身長し、声も高かったのでそう感じた。


「ん?僕の事?」


その人物はルシの方に振り返る。


「失礼だな~。僕は子供じゃない。君よりも大分年上だよ」


腕を組みふんぞり返る。


しかし、その仕草がより子供の印象を与える。


「・・・では貴様は誰だ」


「グルル」


「失礼な人間だね。尋ねる時はまずは自分からだろ~」


「私はルシ。白騎士第一部隊隊長だ」


「よくできました。僕はホロイド。君達の戦っている頭だよ~」


その言葉を聞いた瞬間ルシは素早く切りかかる。


「わっ!!危ないな~いきなり攻撃するなんて・・・」


ホロイドは容易にそれを避けた。


「敵なら倒す。それに、これはお前がやった事なんだろ?」


「お姉ちゃん中々勘がいいね♪そうだよこれ僕がやったんだぁ~。今暇だから僕の玩具と遊んでよ♪さあ皆早く起きて起きて!!」


『・・・・・・』


「・・・なるほどな」


死んでいた兵士達がホロイドの声を聞きゆっくりと起き上がる。


「さあ!楽しいお遊戯の始まりだよ♪」

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