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お前の好きなようにすればいい・・・

ニフルの町を出発?して三日目。ヲリ要塞に到着したカルロ・ルシ・ウォル。


「何か御用でしょうか」


門に立っている兵士が声をかけた。


「白騎士第一部隊部隊長のルシだ」


「どうも。最近勇者になったカルロで~す」


「ワンワン」


二人と一匹はそれぞれ名を名乗った。


「あ、あなたが白騎士第一部隊長のルシ様・・・!し、失礼しました!!どうぞお通り下さい!!」


「すまんな。・・・君はしっかりと仕事しているな。これからも頑張ってくれ」


ルシは中に入る前に兵士にそう言った。


「あ、ありがとうございます!!」


兵はルシに褒められ大袈裟に敬礼をいした。


「んじゃお邪魔しまーす」


「ワン」


ルシの後に続いてカルロとウォルも入っていた。


中では訓練に励む兵士達がルシに気づき敬礼をしている。


「いや~さすがルシだな。有名人だな!」


「なりなたくてなったわけではない」


「あの兵嬉しそうにしてたな。ルシに褒められて」


「部隊長なら当たり前のことだ」


「そうか?あれはルシだからだと思うけどな」


「?。よくわからんな。それより私よりお前の名が広まってないのが不思議だな」


「それは仕方ないさ。いくら王国で行った試合に優勝して勇者になっても、俺って元から名は広まってないから知ってる人はあの大会に出場した人くらいだろ」


「それもそうだな」


「それに有名すぎると命狙われる確立跳ね上がるからこのままでもいいんだけどな」


「・・・一理あるな」


「だろ。だからこのままでいいんだよ。しかしこの要塞けっこう・・・」


「よく来てくれた」


「サイか。元気そうだな」


声をかけてきた人物はサイだった。


このヲリ要塞を任されている白騎士第八部隊部隊長である。


外見を見るとルシとカルロと年齢は変わらない感じがする。


「あんたがサイか。よろしくな」


「君の活躍はみていたよ。優勝して勇者になったそうだな。こちらこそよろしく。カルロ」


サイはカルロに手を差し出した。


「ああ、ちょっと待ってくれ」


カルロは布の手袋を装着し握手をした。


「・・・・・・」


「すまない。あいつは潔癖症でな」


ルシが補足した。


「・・・なるほど。ここで話すのもなんだし、向こうの部屋で話さないか?」


「わかった」


サイの後に続いて部屋に入っていった。


部屋に入るとそこは軍事会議室だった。


「さて、急ではすまないが今の状況を説明する」


「そうしてくれ」


「ここの地形がどんな所かはわかるな?」


「ああ。周りが渓谷で覆われた一本道だ」


「そうだ。それで魔物てきがいるのがここだ」


サイは卓上に地図を広げ指を指した。


「・・・一本道だな」


「そうだ、一本道だ」


サイは険しい表情でそう言った。


「さらに補足すると敵は坂の上に砦を建てている」


「なるほど」


「我々はその砦に向かう為にはこの道を通らないといけない。だが坂道だ。進軍は遅れる。しかし相手は違う上から狙い放題だ」


「いい的になるということか・・・」


「ああ、奇襲しようにも出来る場所はない。それにそこらの魔物とは違って多少なりとも知能がある。多分だが、指揮をしている奴がいると思う」


「魔物を指揮している奴か。厄介だな」


「だが、こっちが攻めに来なければあちらからは来ない」


「だから睨み合っているのか」


「その通りだ。・・・だけどそれも長くは持たないだろう」


「敵が数を集めやすくなっているからな」


「何かいい案はないか?」


「・・・・・・難しいな。カルロはどうだ?・・・カルロ?」


二人はカルロがいない事にようやく気がついた。


「カルロはどこに行った?」


「・・・あの馬鹿もしかして」





「違う!そこはもっと丁寧に!!」


「はい!」


「そこ!手を抜くな」


「申し訳ありません!!」


「・・・まったくだらしないな」


カルロは訓練所にいた。


「門の清掃終わりました!!」


「そうか。なら次は兵舎の掃除だ。急げ!!」


「っは!!」


「おい、あの人誰だよ」


訓練所の草むしりをしている兵士が隣にいる兵士に話しかけた。


「俺が知るかよ。いきなりこっちにきたと思ったら急に怒鳴り始めてこうなったんだから・・・」


「何でこんな大事な時に草むしりしてるんだよ俺達・・・」


「まったくだ・・・」


「誰がお喋りしていいと言った?」


「!!?」


「口を動かす暇があったら手を動かせろ!!」


『はい!すみません!!』


「・・・ったく。どうやったらここまで汚く出来るんだよ」


「お前は何をしている」


「・・・兵達が・・・」


「あ、ルシ。それにサイ。見てわからない?掃除だよ。そ・う・じ」


「そんなものは見てわかる。なぜ掃除をしているか聞いてるんだ。大事な時に」


「だからだよ。ルシも見てきただろこの要塞を、あちこちが汚くて不衛生だ。そんな場所で戦いに専念できるはずないだろ」


「それはお前だけだ。他の皆を巻き込むな。するなら一人でしろ」


「え?していいの」


目を輝かせているカルロ。


「「・・・・・・」」


その時二人は直感で感じた。


こいつならやりかねないと・・・。


「・・・・・・そうだな。していいぞ」


「おい、ルシ!」


ルシの返答に驚いたサイ。


「カルロ。お前が満足するまでこの要塞を清掃しろ。皆を使ってもいい」


「ルシ!何を言って・・・」


サイの言葉をルシは手で遮った。


「やったぜ!なら善は急げだな!見てろよ一週間でこの要塞を綺麗にしてやるからな!!おい、皆役割分担するぞーーー!!!」


カルロは子供みたいにはしゃいで兵士達の所へ行った。


「これでよし」


「何がよしだ。ルシどうしてあんな事を・・・」


「そうだな。私はあいつと幼馴染だから付き合いも長いから知っているが、サイは知らないだろうあいつの性格」


「・・・ああ。あの大会でしかあった事ないからな」


「なら教えてやる。あいつの事と今回の作戦だ」


「何か思いついたのか?」


「まぁな。部屋に戻ろう。ここでは教えられん」


「・・・わかった」


ルシとサイは先ほどの部屋へと戻っていった。

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