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欠片の物語    作者: 東雲 無月
プロローグ
3/3

全員集合、そして・・・・・

次の日荷ほどきを済ませ少し休憩していると警報が鳴り響きアナウンスが入った。

「インヴェルス出現、インヴェルス出現、ランクAが二体。緊急事態です。4、5、6、8班は直ちに出発して下さい。繰り返します。インヴェル出現・・・・」

二日続けてAランクか、偶然にしては出来過ぎている。

「隊長っ、どうするんですかぁ?」

ミュンヘがウキウキ顔で聞いてくる。

「昨日の事もある、俺たちも出よう。」

ここの奴等の実力がいまいち信用できないしな・・

「えぇー・・せっかく荷解き終わって遊べると思ったのに・・俺はパスでお願いしまぁす・・・」

ギャレンが不貞腐れた顔で呟いたが気にしない。

「よし、行くぞ二人とも」

-------------------------

敵を発見した。どうやら一番乗りのようだ。

さぁ、行くぞと言おうとしたその時、

「隊長っ、昨日戦ったんだからいいでしょ、あれは私達に。」

ミュンヘが意気揚々と手を挙げた。

「え、いや俺は全然いいんで隊長にお譲りしますよ~」

ギャレンが言った。

「ダメッ!私達が戦わないと!」

「なんでさぁ、いいじゃんか~」

「読者の方が私達の能力とか知りたいでしょ!」

たまにミュンヘは訳が分からない事を言う。

「それはしょうがないな・・・」

お前は今ので通じたのかっ!?

「じゃあ私左のヘビみたいなの貰いますね」

「俺あのカエルを半分とかしたみたいなのかよぉ・・」

---------------------------

「そぉおおれっ」

ミュンヘがジャンプして敵の頭上に大量のナイフを投げつけた。

刺さった。もう勝負は決まってしまった。

さっきまで小さかったナイフが一気に周りの民家より大きくなった。

敵が見る影もないほど切り刻まれ、消えていった。

ミュンヘの能力は物を巨大かさせる能力だ、手から離れて5分以内なら遠隔操作もできる。予想以上にあっさり決まった。仕方ないギャレンの方を見てやろう。

どうやらまだ戦っているようだ。

向こうのインヴェルスがギャレンの作った水の球体の中でもがいている。

「どうだぁ!息ができまい!」

ギャレンが得意げに叫んだ。

「カエルって息出来るんじゃないのか?いや、そもそもインヴェルスって呼吸してるのか?」

疑問を口に出した。

ギャレンが固まっている。あ、顔真っ赤だ。

「フ、フハハハハハハ。このまま水圧を上げていくぜっ!」

早速切り替えやがった、まぁいいか。

しばらくすると限界を超えたのかカエル型のインヴェルスが潰れて消えた。

ギャレンの能力は水を操ることができる。水圧も時間はかかるがいじれるらしい。空気中の水分や人間の体内の水分まで操れる。こいつ程対人戦向きな能力者はいないだろう。

その時遅れてきた支部の連中が到着した。Aランクは何処に行った!?とアタフタしている。

「ミュンヘ説明してきてやれ。それが終わったら帰るぞ。もうすぐあいつ等もこっちに来るだろうしな。」

「了解ですっ。」

ミュンヘが支部の班員の方にかけていった。


その時真後ろから

「まったく人間如きにやられるとは不甲斐無いにも程がありますね。」

ッ!?思わず飛びのいた。

「誰だお前は!?」

ソレ(・・)は真っ黒な翼を持ち真っ黒なタキシードから真っ黒な顔と手足をのぞかせこう言った。

「おや、自己紹介が遅れましたね。ワタクシ、ゾディアックで天蠍宮を任されております。バルビエンと申します。以後お見知りおきを」

不気味ににやりと笑った。

「ゾディアックだぁ?大体お前はインヴェルスなのか!?」

「ゾディアックとは・・そうですねぇ、あなた方がインヴェルスと呼んでいるもの達を統べる者、といった感じでしょうか。我々もれっきとしたインヴェルスですよ、今まで皆さんが戦ってきたのとは少々格が違いますが。」

微笑み続けたまま喋っていた。コイツのしゃべり方からするにゾディアックはコイツ一人ではないのだろう、しかも天蠍宮を任されて(・・・・)といった。つまりコイツより上がいるのだ。これよりも強いものがっ・・・

その時

「隊長っ!伏せてください!!」

ナイフが奴に向かって飛ぶ。ミュンヘだ。

奴、バルビエンはそれを避け、ミュンヘを笑顔のまま睨んだ。

マズイっ!と思ったら今度は何かにバルビエンが吹っ飛ばされ壁に激突した。

「到着早々なんなんですか、まったく」

綺麗なショートカットの金髪を耳にかけながら彼女は言う。

いかにも秘書な恰好の彼女はアリサ・フライン、うちの隊の副隊長だ。

先ほどバルビエンを吹き飛ばしたのは彼女の引力と斥力を操る能力だろう。

今度は吹き飛んでいった壁の方にドラゴンが豪炎を放つ。

そしてドラゴンが段々と人の形に戻っていき、片目に眼帯をし髭を生やしたおじさんの姿になった。彼はゴーグ・ハルクマン。彼もうちの隊員だ。

「ガッハッハッハッハ!流石PIECEじゃ!トラブルばっかりだわい!のう御影!」

「まったくだ。」

御影と呼ばれた黒髪でオールバック、腰に日本刀をさした仏頂面の彼は東堂 御影。うちの隊員だ。彼の能力は俺も知らない、普段は身体能力強化と剣術のみで戦っている。

「これだけやれば大丈夫でしょう。」

安堵の息とともにアリサがこっちにあるいて来た。

が、奴は平然と何事もなかったかのように空に浮かんでいた。

「まったく手荒ですね、まだ何もしていないではありませんか。それにするつもりもありませんよ。挨拶だけのつもりでしたし。」

そしてあの不気味な笑顔を浮かべながら

「近いうちにまた伺いますよ。今度は全員で。PIECEさんとおっしゃいましたかな?なるほどあなたらしい名前です。あなたと会えて良かったですよ。ではまた。」

そう言い残し闇に消えていった。

皆不安と恐怖に包まれ黙っていたらゴーグが

「まぁ深く考えてもしょうがないわい、とりあえずまた6人そろったんじゃ、ワシ等の宿舎とやらに連れてってくれ」

それでとりあえずの緊張がとけ皆他愛無い冗談を言い合いながら宿舎に向かった。

-----------------

「おぉう!中々良い所ではないか!」

「それなりに整った設備で安心しました。」

「いいんじゃねぇの。」

3人がそれぞれの感想を告げ自分の荷解きにかかった。

その晩は6人が揃ったという事でちょっとした宴会をして盛り上がった。

俺が少し離れた所で考えごとをしていた。

あのバルビエンという奴、俺に会えて良かったと言っていた。何故俺なんだ俺は最近ガーディアンズになったばかりだ。名はそこまで知れていないだろう。俺の過去を知っているのか・・何故PIECEが俺にふさわしいんだ・・・

「お~い隊長もこっち来いよ!飲もうぜ!」

ギャレンが手を振ってこっちを見ている。

「あぁ、すぐ行く」

深く考えても仕方ないか。

俺はそのまま疲れて眠るまでドンチャン騒ぎをした。


これでプロローグが終わります。次回、ゾディアック集結!


処女作品なので至らない点も多いと思いますがよろしくお願いします。

次回は明日にでも更新しようと思います。

ご意見、ご感想を頂けたら幸いです。


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