#1 高校生活。
あたしが、高校生活で考えたこと。 それは果てしなく多い。 苦痛以外、ただ何にも
「感じる」ことのないまま、ただ、もくもくといろんなコトを考え、答えを出していこうとしていたように思える。 この高校に入るために二十四時間受験のコトだけを考える生活を三年間続ける中で、
「好き」
「嫌い」
「満足」など、
「感じる」という私の部分が完全に死んでしまったらしかった。 合格して、勉強を
「しなくていいですょ」といわれた瞬間から、私の中の一つでありすべてである何かが
「ブツン」と音を立ててきれた。 思考とはなんだろう? 感情とは? 幸せとは? 生まれたときより何にも無いような気持ち。 虚無感。 無力感。 赤ちゃんだった頃のほうがまだ何か
「知りたい」コトなどの欲求があった。 社会へのあきらめ、絶望感。何か、すべてをあきらめているような気持ちの今のあたしわ、きっとあの頃のあたしより、何ももってない。 それなのに、環境は歳相応の場所を用意しては、時計の針があたしをそこへと歩かせる。 朝日が照りつける中、今日も、私はみんなと同じ制服を来て、昇降口に吸い込まれてゆく群れに紛れていった………。